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札幌の昆虫
先だって
ポイズンリムーバーを急遽使う羽目になったのは、薪に潜んでいたハチと思しき黒いヤツに刺された(咬まれた?)から。
ポイズンリムーバーを引っ張り出すついでに、こちらの本もつかみ、すぐに調べることにした。
この本は2006年に刊行されてすぐに入手したのだが、それまで一般的な昆虫図鑑で長年の不満だった点が一気に解決されて大変うれしかった。
それは、
北海道と本州では昆虫が違う!という子どものころからの思いだった。
専門の図鑑以外の、一般的な図鑑では、北海道には生息していない昆虫にもページが割かれ、北海道で身近な昆虫についての情報は非常に少なかったのが不満だったのだ。
この本は北海道限定の昆虫図鑑であり、情報量が豊富だし、調べやすいことこの上ない。
サイズもコンパクトで、リュックザックに入れておくのにも便利だ。
この本は、子どもにも、大人にもとてもいいものなのだが、①漢字にルビがふってある、②アブ科ハチ科が充実、③雌雄の別や間違えやすいものの注意が詳しい、という点が挙げられる。
子どもには、ふりがなつきというのは何よりだろう。大人の手を借りずとも、一人で本を見て調べることができる。
スズメバチの害がよく言われるが、ハチ科はすごい種類で、この本で真に怖いハチを認識できた。
ありとあらゆる昆虫が掲載されていて、野外において非常に参考になる。
明るい野原でふと地面に目を落とすと、死骸を引っ張っている虫や、荷物に止まっている色鮮やかな虫など、なんていう虫か名の知らぬ昆虫を目にすることがある。そんなときにこの本ですぐに同定できると、意外な生態もわかって興味深い。
子どもの頃に買ってもらったら、大人になっても使えることは間違いない。
ちなみに親指を咬んだヤツだが、サイズと模様からいって、ヒメヨコジマナガハナアブと同定。ハチじゃなくて一安心。
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