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Posted by naturum at

2015年09月28日

巧言令色少なし仁

キャラヴァンのブーツ

 2日続けて靴が壊れるというのは、なかなかないような非常事態だが、予想はできたことでもあった。
 1日目は、冷え切っていたので喫茶うめもとでコーヒーを飲んで一休みしたが、登頂果たした2日目は、余市でラーメンを食べるやすぐに白石の秀岳荘へと向かった。
 
 秀岳荘は、陳列している商品と売り物が別ということはなく、足に合わせた現物を即会計という商品管理である。しまってあってはチェックはできず、しっかり自分の目で確かめることができるのだから安心である。
 
 いろいろ試してみると、やはりしっくりこないものがある。足首周りのホールド性、甲へのあたり、指周りの余裕など、意外にも有名どころは今ひとつだった。最もバランスがよかったのが、日本メーカーで地味めのキャラバンだった。モンベルのブーツよりも軽いというのがよかった。一番安かったのだが、ちゃんとゴアテックス採用なのである。



 ソールのパターン、厚さも、最も食い込みが効きそうだったのである。メレルのビブラムソールの無益さにはうんざりだったので、ダート用タイヤのように食い込みがきつそうなブロックパターンのものが欲しかったのである。雨の日の積丹は本当に滑り、下山中にひねりかけたくらいだ。安心感のあるソールがいい。



 そうして昨年は、秋晴れの爽やかな日につつがなく積丹岳に登ったのであった。



 今年になってもまだまだ固く、足になじんだとは言えないのだが、障るところは全くない。先日登った樽前山では、浮いた火山礫を踏みしめても滑っていく感覚はあまりなく、安心感があった。

 「有名ではなくてもいい物を置く」という方針の秀岳荘。その通り、ネームヴァリューはなくても、キャラバンの靴はいいものだよ。  

Posted by 伊達直人 at 22:24Comments(0)フィールドギア

2015年09月13日

登山靴の耐用年数

2013 10月 積丹岳

2年前の10月、みぞれまじりの積丹岳の登山途中で、靴が壊れるというアクシデントに遭った。




登山口でレインウェアを着込み、降り続く雨が登山道にそのまま小川や池を作る中、足を踏み入れながら登っていった。




途中から、ぐちゅっぐちゅっ、と水が浸みこむ嫌な感触が靴の中に広がっていった。ゴアテックス仕様だし、深みで入り込んだのかな、と考えていたが、そのうち足裏の感覚に違和感があった。見るとソールが剥がれかかっていた。

7合目あたりのことだった。続行しようかどうか、しばし考えた。しかし、片方が壊れたということは、同じ年数のもう片方にも起こりうるということでもある。意を決して下山に入った。途中、二つのグループとすれ違いながら、「靴が壊れまして…」などと挨拶していた。果たして、五合目あたりで、もう片方もべろんとソールが半分剥がれた。両足のソールがべろんべろんである。冷たい雨がしみこむが、ウールの厚手のソックスのクッション性が頼もしかった。
登山口まで戻り、靴を履き替えソールをよく見てみると、中間のウレタン層から崩れ、剥がれていたのだった。




思えば、このサロモンの靴は17年経っていたのだった。柔らかいウレタンや接着剤は、加水分解やらの経年変化には耐えられないのだな、と実感した。
ちなみに連休中だったので、翌日も違う靴で再度挑んだのだが、その靴も、登頂後の下山中からソールのウレタン層に水が浸みこみはじめたので、さよならすることになってしまったのだった。そのアクシーズクインは15年だった。

視界のきかぬ頂上


最近の登山靴は軽量で価格も手ごろなのだが、耐用年数がはっきりと迫るというつくりなのだなあ、と感じ入った2日間だった。
  

Posted by 伊達直人 at 20:53Comments(3)フィールドギア