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Posted by naturum at

2012年04月29日

これさ、ククサ。

初めに言っておくと、これは馬鹿げた買い物で、コストパフォーマンスとかは論外の代物。機能性も度外視。現代の目線では、ギアとは言えない道具だろう。



“北欧製の木彫りのカップ”を求める人たちがいるらしい、ということで、それはどんな物なのか調べてみた。
シラカバの根の近くのコブ状の塊を削りだしたカップ、という成り立ちらしい。

シラカバは軽い樹種だから、削りやすいだろうし、皮にも幹にも油分を含んでいそうで、水分を弾きそうだ。ちなみに乾燥に弱いので、さらに胡桃オイルを塗られて出荷されているらしい。

かといって、何千円もする価格に見合うだろうか。
なぜこんな物がキャンプ場へと持ち出されてきたのだろうか。

試しに購入してみた。
うーん。「割れることもある」とは、どういうことだろう?活断層のようにはっきりした年輪がカップを横切っている。これは、逝っても不思議じゃないな。そんな不安を抱えて使う道具なんて、今時ないだろう。

せっかくなので、電熱ペンで焦がして、底に名前を刻む練習にしてみた。
もちろん二度、違う樹種で練習してみたのだが、シラカバはまた違う。木理に違いがありすぎ、熱伝導の違いが焦がす深さにも違いがでてくる。



まあ、練習だから。細かいことはいいっこなしだ。

さて こういう軽い木彫りを、遠い昔に手にしたことがあった。それは旧ソ連だったな。あれも、シラカバだったのか。そんなに寒帯では一般的な木材なのか(*北海道もそうです)。

そういえば、ククサなんて、フィンランド語は面白い。カクシク、シクタクなんて数えるんだったな。ケケとかミカなんて男の名前をつけるんだったな。アジアから移動していった人たちかあ。

なんて、若い頃の記憶が蘇り、遠くを見つめてしまった。

もう愛情が湧いてしまったので、全く盲目的に「好き!」と言える存在になってしまった。

しかし、たかが木彫りの割れやすいカップに1万近くも出す価値があるのかといえば、冷静に言うと、
なし。  

Posted by 伊達直人 at 00:28Comments(2)フィールドギア

2012年04月17日

祝 二つ星獲得!

美国観光ハウス

先週、ミシュラン北海道版の発売に先立って、星獲得店の発表があった。

驚いたのは、積丹町などという鄙びた地で、2つ獲得の旅館があったことだ。

そこは、もう10年ほど泊まりに行っている「美国観光ハウス」。
新聞発表を見て、6月のウニ解禁シーズンになったら、もう予約はとれないだろうな、と今のうちに行くことにした。客の入りが少ないうちに行くのは、しょっちゅうお世話になっているわけだし、常連としてある種の言祝ぎに。



あら、春だからか、いつにも増して生のバラが豪勢に生けられている。器への差し方は、ヨーロッパ風の盛り方だ。
プリザーブかな、と確かめたが、やはり生だった。これがあちこちにある。



日曜日の宿泊で、他に客はいない。後年、あんな静かさはあのときまでだった、なんて思い返したりするのだろうか。
廊下にはいつも、煌々とランプが付いていて、申し訳ないほど。たまに、こっそり消している。



さて なぜかグルメサイトには、以前からこちらが登録されているが、ふらっと入って食事ができるわけではない。基本的には、宿泊か会食の設定だ。
以前、別に宿泊している一人分の食事を追加したところ、¥7,800だった。ウニのシーズンで、確か「おまかせ」コース。会食としての利用は、要相談というところだろう。

ここは一人でも泊めてくれるのもいい。

今回は、サクラマスのシーズンとはいえ、他にはめぼしい旬の物はないので、基本的なコースでお願いした。



これ以外に、揚げ物、宝楽焼き、鍋、ご飯がある。いつも鍋をあまり味わっていないので、今回はしっかり味わおうと考えた。これより高いコースになると、どんどん品数がふえるし、朝食がアワビご飯やイクラご飯になるのだ。しかし、朝食もおいしいく、白いご飯がやはり欲しいので、痛し痒しである。

いつも、刺し身は確かに旨いが、もう一つひねったのも食べたいな、と思うときもあったのだが、今回は良かった。生の物ばかりでなく、ちょっと一手間かけたものもおいしいのだ。

ちなみに、別の時季の写真も参考までにいくつか…。





ウニやブリの季節でなくても、十分に堪能した。
土地の酒「神威鶴」を冷やでぐいっと。

のんびりと風呂につかる。

今回は夜に出かけなかったので、早朝の散歩の後、ロビーでひとりお茶をすすっていた。

年に1,2回来るのだが、少しずつ料理も器も変わっている。

器は、もしかしたらオーナーの手による物もあるかもしれない。

大きな温泉ホテルに泊まっても1万数千円。だったら、確実に美味しい物を食べられるところがいい。
僕にとっては、それが積丹町。それが、ここ「美国観光ハウス」。

美国観光ハウス ( 余市 / その他 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



びくにかんこうはうす

電話 0135-44-2100
住所 北海道積丹郡積丹町美国町船澗49

  

Posted by 伊達直人 at 16:06Comments(0)essen

2012年04月07日

素焼きカップの泡立ち

10年以上前に、“素焼きカップはビールの泡立ちがよく、旨い”ということが話題になり、あちこちの陶器産地で作っていたが、現在ではほぼ忘れ去られた感あり。

このカップは、屋外で愛用の一品。たまに忘れるけど…。



先輩の作陶展へ伺った際、ちょうど持ちやすい(落としづらい)形状のカップがあり、しかも中は釉薬を塗っていない素焼きの物があった。「いいよー、持ってって」ということでありがたくちょうだい仕った次第。

これは、やはり泡立ちがいい。
たとえば、発泡酒だと独特の酸っぱさのようなものを先に感じてしまうのだが、この素焼きカップだと、あわが非常にきめ細かく立ち上がり、泡で包まれて口に入るので、香りの良さがひきたつのだ。
泡立ちだけなら、ビールよりも発泡酒のほうがきめ細かい。ビールで飲むのももちろん旨いのだが、より旨く飲むことができる、発泡酒のためにあるような酒器である。

特に、ホップなどの香りに特化したタイプは、ビール以上に素晴らしく香りが立ち上る。

この素焼きカップは、外で焼き肉をする際には手放せない逸品である。

それに、言っては何だが、タダなので惜しくないし…。備前焼は外に持ち出す気になれないけど、これはガンガン持って行ける。使ってこその酒器である。


ちなみにソーダを入れると、必要以上に発泡してしまい泡が消え去るので、炭酸系の飲み物にするには向かない。ジントニックやモスコミュールなどといったものは、ちょっと気が抜けた味になってしまう。
  

Posted by 伊達直人 at 15:38Comments(2)フィールドギア

2012年04月01日

今日でクローズ

まだまだドカ雪があり、積雪量は十分の夕張・マウントレースイ スキー場。

昨日は、もう今シーズン最後だな、とみぞれ降る中シメのスキー。
日は高くなり、確実に雪はゆるみ、春は近づいている。



エゾシカの足跡が、なんとコース内にしっかりついていた。
シカ達は、もうすぐスキー場から人がいなくなることを知っているらしい。
きっと雪解け時季は、シカ達のそぞろ歩きのコースになるのだろう。
そして穂別のキャンプ場のように、シカの糞が点々と転がっているのだろう。

春スキーシーズンは、小学生はなんと¥100なんだって。来年はぜひ、みなさん家族連れで来てください。
  

Posted by 伊達直人 at 06:33Comments(0)スキー