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2012年03月20日

せっかくのヴィンテージに

昨年、某オークションで、コールマンのホワイトガソリンランタンのフィラーフラップなる物が出ていた。
手作りの革製で価格はなんと¥600!誰もが「ふざけるなよ」と思ったのか、全く落札されていなかったようだ。

もしくは、愛好家の間ではすでに普及しているものであり、あえてよそから購入するものではなくなっているのかな、と見てきたが、そういう画像は見かけない。

僕としては、このフラップの必要性を感じていたので、注目していたのである。


それは、古い911にはこうしたガスフィラーフラップが標準装備であったから、その安心感、効用は以前から感じていたからだ。
実際にランタンにガスを入れる際、漏斗を使おうと、最後には数滴垂れてタンクに着いてしまう。そのガソリンに、どうやら塗装は弱いらしく、ペイント膜がふにゃふにゃに浮いてきている部分があるのだ。

せっかくのヴィンテージのタンクに、そんなダメージは与えたくはない。

ということで、試作してみた。

素材は豚革。これくらいかな、と型紙を作って写し、20mmのポンチでドン!とフィラーの穴を開けておしまい。



この時は革細工の練習を兼ねていたので、オークションに出ていた物のように、模様も打刻してみた(が、出来はうーん…)。さらにコバにも色を付けてみたが、これはいらなかったな。
彩色した物もあるが、それはほとんど失敗。染色は、しっかりとやらなければならないようだ。
さいごに、薄いアクリル樹脂で表をコーティングして終了。

実際に使ってみた。
ガスフィラーにはめる際はきついのだが、革には柔軟性があってなんとか入るし、そう何度も着脱するものでもないので、きつくても可。



ガソリンを入れてみる。僕はこの、ちょびっとずつしか出ないが、差し込んでしまえばあとはお任せのできるアタッチメントが好み。
たまに空気をい補充するために抜いたりしていると、やはりガスが垂れる。終える際には完全に抜くのだが、しずくがポタリとフラップについた。


フラップで吸収してくれるのだから、それでいい。

4つ作ったので、主な物には付けっぱなし。
焼き肉に持ち出すのは286か290。煙と一緒に、結構油脂まみれになるから200は使わない。フラップは、部品のように馴染んでまるで目立たなくなっている。



このフラップのコストは言わないが、1/3としても、¥200もかかりはしないだろう(初期投資は別にして)。
革工芸が趣味の知り合いに頼めば、数十分で数枚作ってくれるだろう。おすすめ。
  

Posted by 伊達直人 at 21:15Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年09月04日

リフレクターが好き

道具を愛する物にとって、「効率アップ」「カスタマイズ」は頭から離れないことだろう。

ランタンの「効率アップ」としては、リフレクターによる光の反射と再帰を一番に考える。
照明垂れ流し状態の200Aには、どんなリフレクターがいいのか?

アルミ板の切れ端が残っていたので、後方からのリフレクターとして、グローブの外側からかぶせてみた。
局面に2度合わせなければならず、さらにベンチレーターをかぶせると今一つフィットしない。
無理矢理に、後方からの反射(もしくは遮断)という機能は果たせたが、局面への馴染みがない。叩き出さなければ、だめなようだ。

ということで、コールマン純正のリフレクターをかぶせている。溝は200A用で間違いないはずなんだが、ぐらぐらしている。



しかし、リフレクターをかぶっているおかげで、眩しくて顔を上げられない、ということはないし、下方への照度がかなりアップした。

帰宅後、鏡面仕上げ用コンパウンドでさらに磨きをかけてみた。鏡にはならないのは当然だが、汚れも落ちてかなり平滑になった。

次回はさらに反射してくれるだろう。  

Posted by 伊達直人 at 21:54Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年06月14日

遠慮容赦のない200A

長姉初陣
キュートなコールマン200Aランタン姉妹の中で、留萌に同行したのは長姉。点火はするが、炎上癖は変わらず(プレヒートすればいいらしいが)。
もしもに備えて、また深更には変えようとガスランタンも準備しておいた。



点火は問題なく、派手にシュゴーという音を立てて煌々と燃焼。

キャンプでの200A使用は、実は初めて。
とても眩しい。隣と近接していたら、お隣さんはたまったもんじゃないな。
“アジャスタブル”という意味がぴんときていなかったが、光量をアジャストできるというのは、非常に大きな製品改良だったのだろうな。もっとも、合衆国では近くにテントが張られるなんて状況はありえなかっただろうけど。

これだけ盛大にランタンを灯し続けるということは、僕は普段はしたことがない。従って、ガソリンの消費量の予想がつかないのだが、この200Aを持ってキャンプに行くと、予備のガソリンは4㍑缶でないと安心できないだろうな。

まずはグローブを隠すタイプのランタンリフレクターを、他社製品からでも流用したい。状況によってはコールマン製のかぶせるタイプもいいのだが。
Zippo(ジッポー) ゼロ・リフレクター
Zippo(ジッポー) ゼロ・リフレクター








Coleman(コールマン) ベンチレーターリフレクター
Coleman(コールマン) ベンチレーターリフレクター






夜更けには消して、光量調節できる小型ガスランタンとキャンドルをともしたのだった。  
タグ :ランタン


Posted by 伊達直人 at 16:53Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月30日

玩物喪志

キャンプにたいして行かず、道具の収集に執着するのは、浅ましい印象だ。
何のための道具なのかを見失っている、本末転倒ではないか、という滑稽さが漂う。

しかしこうした収集癖は、古くからある日本の伝統だと思う。
我が国には、「数寄物」の文化がすでにあるのだ。
専門でもないのに、道具の収集にいそしむ姿は、物好きとしか言いようがないが、我が国ではそのような趣味を醸成してきた経緯がある。

キャンプ道具収集に我を失っている者がいても、それは他のジャンルの数寄物と大して変わりは無いのだ。
野営のための道具、という点では、合理性を欠いた不可思議な性行ゆえ、アクティヴィティに重きを置く人から見れば理解しがたい。
非日常的な道具を使って非日常的な状況で過ごす、というキャンプシーンでは、道具を愛でる観点が大きいのだろう。

骨董趣味などからすれば、たいした金額ではないし、市場的価値も中古品を大きく上回るものでもない、ささやかな趣味なのだ。

ただ、保管に大きく場所を取る。愛玩するにはキャンプに出かけなければならない、という足かせも、鑑賞するには大きく機会を損ねている。
この点が、キャンプ道具収集に関して、眉をひそめてしまうところなのだ。  

Posted by 伊達直人 at 04:31Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月16日

ヴィンテージには違いない

今回はたった3週間で帰ってきたフラット6。
いつもながらマイスターS氏は、ありとあらゆる不安要素を嗅ぎ当ててくださる。
いつも車は3台は入っているし予約がいっぱいで、これ以上は混雑して欲しくはないので、詳細は秘す。

さて。外装が相当にヤレてきた77年式。再塗装のリミットも目前のようだ。



以前ある雑誌で、缶スプレーで全塗装した方の記事を読み、費用対効果を考えると、自力でできないものかとずっと考えている。
しかし、車は外せる物をはずして、さらにマスキングをきっちりとして、もう厄介なことこの上ない。この部分で費用がかかるらしい。
塗料や塗装の手間などは大きく変わる部分ではないということだ。

「やらなきゃよかったとおもいますよ~」と、マイスターは暗に「素人はやめとけ」と警告を口にする。うーん。

さらに以前、赤平のヒストリックカーショーで、完全レストアして、塗装も行われた古いシトロエンを見たことがある。
その印象は「1/1のプラモみたいなものか」と軽く感じられたもので、今となってはどれほど大変かはわかっているのだが、どうしてもその軽い第一印象がぬぐえない。

“自分にもできるのではないか?”その可能性を試したくて、コンプレッサーによるウレタン塗装を考えている。

おお、もう一つ、再塗装したいものがあるではないか!

もうポルシェのガーズレッドなんかにしないで、コールマン200Aレッドにしちゃおうか?
と、おそろいの塗装を考えてしまうのである…。     

Posted by 伊達直人 at 21:57Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月09日

バースデイ・ランタン(2)

バースデイ・ランタンとは、そもそも何に価値があるのか?

琺瑯に欠けのないベンチレーター、オリジナルのパイレックスのグローブ、等々ランタンにとって大切な要素は色々ある。
かけがえのない価値はしかし、“タンクの刻印”に尽きる。
タンク裏に刻印された月・年にこそ、バースデイランタンとして他人に自慢できる価値が発生しているのである。
その刻印がなければ、単なる好き者の古道具でしかない。

では、タンクだけでもバースデイものを入手すればいいではないか。所詮、部品の集合体なのだから、タンクの上物はどうにでも融通できるだろう。
なかなか見つからない日々を過ごし、そのように発想を変えると、ポンとヒットした。さらに同じ年の、翌月のコンディションの良いランタンも。

ということで、同じタイミングで落札でき、二つ一緒に送られてきたのである。コールマン200Aホワイトガソリンランタン。

まずは、タンク。


むむ、相当にヤレているし、キャップやポンプの部品がない。内部に水分が入ったかもしれない。うーん。


そして翌月の刻印のあるランタン。おおっ、きれいに磨かれてるし、錆はフレームの上部のみ。

当面は、この“翌月だけどバースイヤー・ランタン”をがんがん使いたいな。
タンクは、本腰を入れたレストアが必要だ。それには、再塗装も不可欠だ。となると、錆落とし、エアーガンによるウレタン塗装も、と本格的にやらねばならないからだ。

うーん、それはまたいずれ。まずは、二番手のバースイヤー・ランタンを活用であろう。  

Posted by 伊達直人 at 16:16Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月07日

バースデイ・ランタン(1)

“バースデイ・ランタン”なる物の存在を知ったのは、しかとは覚えていないが、ネット上でのこと、オークションか誰かのブログだったと思う。
へええ、そんな物の愛好家がいるんだ、と調べれば調べるほどに、セレンディピティにこのジャンルにはまっていった。

オークション等で見かける、タンクやカラーに刻印された製造年月が明記されたコールマン製のランタンがそうである。

日本で多く見るのは、赤い200Aというモデルのようだ。今まで他人のランタンなどあまり気に掛けたことなどなかったし、実際に赤いランタンなど見たこともなかったので、そんな道具への偏愛など感じることがなかった。
ブログでこれを見かけるのは、印象として、どうもスノーピーク製品の熱烈ユーザーが多いようだ。赤とベージュがアイデンティティとも言える色だから、ランタンも赤に統一したい、ということもあって好まれているのではないだろうか。

さて、では自分の生年月のランタンがあるのか、調べてみると、すでに調査して一覧にして公開している方がいるので、大変助かった。
ランタンはあった。後は出物を待つばかりだが、これがなかなかない。
「気長に待てばありますよ」という記述のブログもヒットしたが、それは数年前の話で、もとより限られた数であれば、集める人の増加に伴いどんどん市場から姿を消していくのだろう。

海外からも輸入している方もいるようなので、そちらのオークションもチェックしていくことにした。

そうしてようやくのヒットだ。
届いた荷物がこの二つ。なぜ二個かというと…待て、次号!

  

Posted by 伊達直人 at 21:05Comments(0)ヴィンテージ・ランタン