2012年06月30日
積丹ウニ三昧 ②
ふじ鮨 積丹本店
今回の旅は、とにかく新鮮なウニを新鮮なまま飽食することにある。
一軒目のウニ丼は、ウニだけ食べてごはんを大半残すという、ホットドッグのパンのような扱いをして次に向かった。
いつもの『ふじ鮨』、カウンター。
ウニめあてに、次から次へと客が出入りする中、カウンターは意外にのんびり酒を飲んでいられるのだ。
旬のソイのお造りと、塩水ウニで飲み始める。

塩水ウニは、涼やかな演出たっぷりの器で出される。
さじで掬いながら舐めるように口に運ぶのだが、塩水をできるだけ切っておかないと、しょっからいことになる。
崩れるような身の柔らかさを、愛おしむように口に運ぶのは、なかなかに繊細な作業だ。
最後には、細かい身がなかなかとれなくなってしまった。
見かねた藤元氏から、「器に水を捨てるといいよ。大丈夫、水はもれないようになってるから」とアドバイスを受ける。考えてみれば、水浸しになってないのだからあけても大丈夫なはずだ。
これで、最後まで味わうことができた。
小泊海岸に自生するイタドリのことを話題にすると、ウニとの意外な関係を聞くことができた。詳しくはまた別記。
シメの握りはもちろんウニで。
昨年は折悪しく時化のあとばかりで新鮮なウニを口にすることが出来なかっただけに、今年は大満足だ。
また7月も来ると告げて、キャンプ場へとふらふら向かった。
ふじずし
電話 0135-44-2016
北海道積丹郡積丹町大字美国字船潤120-6
年中無休
営業時間 11:00 - 21:00
今回の旅は、とにかく新鮮なウニを新鮮なまま飽食することにある。
一軒目のウニ丼は、ウニだけ食べてごはんを大半残すという、ホットドッグのパンのような扱いをして次に向かった。
いつもの『ふじ鮨』、カウンター。
ウニめあてに、次から次へと客が出入りする中、カウンターは意外にのんびり酒を飲んでいられるのだ。
旬のソイのお造りと、塩水ウニで飲み始める。

塩水ウニは、涼やかな演出たっぷりの器で出される。
さじで掬いながら舐めるように口に運ぶのだが、塩水をできるだけ切っておかないと、しょっからいことになる。
崩れるような身の柔らかさを、愛おしむように口に運ぶのは、なかなかに繊細な作業だ。
最後には、細かい身がなかなかとれなくなってしまった。
見かねた藤元氏から、「器に水を捨てるといいよ。大丈夫、水はもれないようになってるから」とアドバイスを受ける。考えてみれば、水浸しになってないのだからあけても大丈夫なはずだ。
これで、最後まで味わうことができた。
小泊海岸に自生するイタドリのことを話題にすると、ウニとの意外な関係を聞くことができた。詳しくはまた別記。
シメの握りはもちろんウニで。
昨年は折悪しく時化のあとばかりで新鮮なウニを口にすることが出来なかっただけに、今年は大満足だ。
また7月も来ると告げて、キャンプ場へとふらふら向かった。
ふじ鮨 積丹本店 ( / 寿司 )
★★★★★5.0
supported by ロケタッチグルメ
ふじずし
電話 0135-44-2016
北海道積丹郡積丹町大字美国字船潤120-6
年中無休
営業時間 11:00 - 21:00
2012年06月25日
積丹ウニ三昧 ①
田村岩太郎商店
ま、ウニさえ旨ければ、他は多少目をつぶってもいいか、とウニ丼めあてに入った店。
美国に着いてすぐ、ウニ漁の様子、入荷を確かめる意味もあり、「朝ウニぶっかけ丼」と奇天烈な字が躍る看板が目についたこちらのお店へ声を掛けてみる。
その日のウニが獲れたということで、価格を尋ねると、
「今日は¥2,700で出そうかと思います」
と、オーナーらしき方の言葉。
というのなら、とテント設営後に来店したのだが。
客にどんなサービス、時間を過ごしてもらうか、なんて後回しで、とにかく店名を広めて観光客に来てもらって名を挙げる!という目標全開の、青春の蹉跌がにじみ出るかのような店作り。
店に一歩踏み入れれば、何というか、一見さんは遠慮願う、というよりも、お友達じゃなきゃヤ、と迫られるような雰囲気。なんでかなあ。
1.区切りすぎて、しかも開口部が若干狭く、動線が円滑でない、流れの差し障りばかりが目障りなパーティション。
2.何かはっきりしないトップ(オーナー)の言動。
3.客慣れしている店長はともかく、開店からかなり立つのに未だ素人まるだしの運営。
なんてことが嫌でも目に付くのだ。
昼はウニ丼中心ということで、カウンターにはウニ丼の準備が整っている。
席に着く前にそこで注文して前払いということなのだが、メニューとか料金表とか、何もなしで告げられる。予習が必要なら言ってくれなきゃ困るなあ。
「ウニ丼だけなら¥3,000です」。あれっ?何だろう、その価格変動と、他にも何かあるかのような含みは?
“だけ”食べるつもりだったが、他にも注文していい、注文しろ、ということかと思い、ちょっと見回した。だけでないなら¥2,700なのかなあ?メニューとかみてないからまるで判断できないが。
「じゃあ、あとビール。」
「ビール、飲みますか…?」開店早々は調整もしていないようで、面倒なのでやめてほしかったようだ。でも、出せないとは言わないし、うーん、何か奥歯に引っかかる、煮え切らない応答。
岩かき¥400、と書かれた札が出ていた。岩牡蠣がその値段なら格安だ。しかし、生では出せないらしい。岩牡蠣なら、かなり鮮度を保つものだが。焼いたのを二枚もらうことにした。

こちらへどうぞ、座っててください、と言われるままに焼き場横のテーブル席へ。
ほどなく、ウニ丼と、ヘラガニ汁が届けられる。汁はさっぱりとして旨味十分。身は、食べなくてもいいな。
席には醤油や殻入れというものはない。醤油を求めて、しばらくしてから出てきた。
ビールに時間がかかったが、カキとおぼ同じ頃に出てきたからまあいいか。
焼いたカキは、どう見てもただのカキ。殻は大きめでも薄く、到底イワガキとは名乗れない代物。もしかして、「殻付き牡蠣」と言いたかったのか?それとも、積丹では、普通のカキでも殻にはいっていて夏に出回る物は「岩カキ」というのだろうか。
なんだかなあ。と啜って、ウニ丼に移る。
ウニは、剥いて間もない新鮮なもののようで、旨い。とろっとろだ。白だが、量は多い。文句なし。
だがご飯が多すぎる。ウニさえ食べられればいいので、さっさと残す算段を踏んだ。

それにしても蒸し暑い。風の通りが悪い。真夏の夜の快適さは、いかばかりか。
12時をまわると、来店する客がちょこちょこある。なんとその客達には目の前で「もっと盛っちゃおうかなあ」とウニをかけている。
それは、客みんなにするの?僕はされてないけど。僕のウニ丼は、果たして盛りがいいのか、けちられたのか全くわからない。なぜ対応に差をつけたのか?それは当然なのか?
何だろうな、この一貫性のない対応は。対価の妥当性も疑わしくなる。
¥4,300と言われた御代は、きっとウニ丼の価格は当初言ったようには下げていないのだろう。ではなぜ、あんなことを言ったのか?
もう何をしたいのかわからないトップ。
客を集めたいのならそれなりの対応をしなければならないし、客を選ぶ趣味の店でいいのなら看板なんか出さないで時価で馴染みだけ相手にすればいい。どっちなんだ?
何をやりたいのかまるで見えない店なのだった。
0135-48-6300
北海道積丹郡積丹町美国町船澗132-1
不定休
ま、ウニさえ旨ければ、他は多少目をつぶってもいいか、とウニ丼めあてに入った店。
美国に着いてすぐ、ウニ漁の様子、入荷を確かめる意味もあり、「朝ウニぶっかけ丼」と奇天烈な字が躍る看板が目についたこちらのお店へ声を掛けてみる。
その日のウニが獲れたということで、価格を尋ねると、
「今日は¥2,700で出そうかと思います」
と、オーナーらしき方の言葉。
というのなら、とテント設営後に来店したのだが。
客にどんなサービス、時間を過ごしてもらうか、なんて後回しで、とにかく店名を広めて観光客に来てもらって名を挙げる!という目標全開の、青春の蹉跌がにじみ出るかのような店作り。
店に一歩踏み入れれば、何というか、一見さんは遠慮願う、というよりも、お友達じゃなきゃヤ、と迫られるような雰囲気。なんでかなあ。
1.区切りすぎて、しかも開口部が若干狭く、動線が円滑でない、流れの差し障りばかりが目障りなパーティション。
2.何かはっきりしないトップ(オーナー)の言動。
3.客慣れしている店長はともかく、開店からかなり立つのに未だ素人まるだしの運営。
なんてことが嫌でも目に付くのだ。
昼はウニ丼中心ということで、カウンターにはウニ丼の準備が整っている。
席に着く前にそこで注文して前払いということなのだが、メニューとか料金表とか、何もなしで告げられる。予習が必要なら言ってくれなきゃ困るなあ。
「ウニ丼だけなら¥3,000です」。あれっ?何だろう、その価格変動と、他にも何かあるかのような含みは?
“だけ”食べるつもりだったが、他にも注文していい、注文しろ、ということかと思い、ちょっと見回した。だけでないなら¥2,700なのかなあ?メニューとかみてないからまるで判断できないが。
「じゃあ、あとビール。」
「ビール、飲みますか…?」開店早々は調整もしていないようで、面倒なのでやめてほしかったようだ。でも、出せないとは言わないし、うーん、何か奥歯に引っかかる、煮え切らない応答。
岩かき¥400、と書かれた札が出ていた。岩牡蠣がその値段なら格安だ。しかし、生では出せないらしい。岩牡蠣なら、かなり鮮度を保つものだが。焼いたのを二枚もらうことにした。

こちらへどうぞ、座っててください、と言われるままに焼き場横のテーブル席へ。
ほどなく、ウニ丼と、ヘラガニ汁が届けられる。汁はさっぱりとして旨味十分。身は、食べなくてもいいな。
席には醤油や殻入れというものはない。醤油を求めて、しばらくしてから出てきた。
ビールに時間がかかったが、カキとおぼ同じ頃に出てきたからまあいいか。
焼いたカキは、どう見てもただのカキ。殻は大きめでも薄く、到底イワガキとは名乗れない代物。もしかして、「殻付き牡蠣」と言いたかったのか?それとも、積丹では、普通のカキでも殻にはいっていて夏に出回る物は「岩カキ」というのだろうか。
なんだかなあ。と啜って、ウニ丼に移る。
ウニは、剥いて間もない新鮮なもののようで、旨い。とろっとろだ。白だが、量は多い。文句なし。
だがご飯が多すぎる。ウニさえ食べられればいいので、さっさと残す算段を踏んだ。

それにしても蒸し暑い。風の通りが悪い。真夏の夜の快適さは、いかばかりか。
12時をまわると、来店する客がちょこちょこある。なんとその客達には目の前で「もっと盛っちゃおうかなあ」とウニをかけている。
それは、客みんなにするの?僕はされてないけど。僕のウニ丼は、果たして盛りがいいのか、けちられたのか全くわからない。なぜ対応に差をつけたのか?それは当然なのか?
何だろうな、この一貫性のない対応は。対価の妥当性も疑わしくなる。
¥4,300と言われた御代は、きっとウニ丼の価格は当初言ったようには下げていないのだろう。ではなぜ、あんなことを言ったのか?
もう何をしたいのかわからないトップ。
客を集めたいのならそれなりの対応をしなければならないし、客を選ぶ趣味の店でいいのなら看板なんか出さないで時価で馴染みだけ相手にすればいい。どっちなんだ?
何をやりたいのかまるで見えない店なのだった。
漁師めしダイニング 田村岩太郎商店 ( / 居酒屋 )
★★☆☆☆2.0
supported by ロケタッチグルメ
0135-48-6300
北海道積丹郡積丹町美国町船澗132-1
不定休
2012年06月15日
積丹うにツアー ②
美国小泊海岸
浜に着いて、まずはロケーション、設備の確認。

誰もテント張っていないので、多少トイレ近くでもうるさくはならないだろう。駐車場からの距離はどこも似たような物だし、入り口というものが存在しないようなもので、人通りが集中するようなところはなさそうだ。
コンクリートの段差の下は、浜遊び用のスペースのようだ。その上までは波は届かないように、二段になっている。
その、上のスペースに張ったのだが、ブルドーザーで造成した痕がいまだ生々しい。砂だか土だか以前もはっきりしない土壌だったが、現在はさらに砂の割合が多いとは言え、砂利が多く埋もれている。
ペグを打っても、抜けやすい砂地のくせに、がつん!とたたけなくなることもあるという、イライラさせられる地面だ。

こういう地面では、雪頂のソリッドステイクは決して最強ではない。もっと摩擦抵抗の高い形状のペグを用意しておかなければならない。
海からの風が強く、入り口の向きを変えたりしたが、単純な棒状のペグはするすると抜けるので、仮に打った後でも向きを変えやすい。
一息つくまもなく、流木を集めに浜との往復を数回繰り返す。肩にも担いだりしたが、乾燥した木は非常に軽い。
程よい長さに整え、ちょっと組んでみたりして、ようやく休憩。ぷしゅっと一缶。
この浜は、新しい防波堤が巨大でかなり眺望をふさぎ、眺めのいい浜ではない。北向きなので、サンライズ、サンセットもない。
いいのは市街地への近さと、流木の多さだ。
昼食はウニを食べに出かける。
「田村岩太郎商店」のウニ丼と、「ふじ鮨」本店をハシゴして相当に金を使った昼食になってしまったが、とにかくウニ三昧。そのために来たので、タガは設定せず外れて結構。
テントに戻ってきて、昼寝をしたかったのだが、かなり気温が上がり、いくらフライの風通しをよくしても、テント内の温度が高いままで、とても寝られそうにない。
しかたなく、ぼんやり飲みながら過ごす。
ひっきりなしに訪れる二人連れ。ホテルのある場所を嗅ぎ当てるように、デートスポットも見つけちゃうんだろうな。
浜で危なっかしい遊びをしていた小学生を、前掛けをした某店のマスター達が回収していって一安心。
映画「異人たちとの夏」のことを考えて涙を浮かべたりしながら、ぼーっと過ごす。
3時過ぎから、もう焚き火も始めた。

そのうち足下が熱くなってきたので、裸足になって、熱い砂の感触を久しぶりに味わいながら、夕食時を迎えた。
「喰い処 平八」と「喫茶うめもと」をいつものように訪れ、9時過ぎに帰営。
200Aのホヤやベンチレーターを外して点火するも、その後ベイルがなかなかはまらずイライラ。あっというまにベンチレーターが熱くなるので、手早くやらないと厄介だというのに。
起床が早かったために眠気が先に来てしまい、焚き火を楽しむ時間は短く、12時すぎでテントに潜り込む。
翌朝は5時に目が覚めた。コーヒーを淹れたが、何となく眠くてその後うたた寝を続け、8時過ぎに撤収開始。9時過ぎ、美国を離れる。

期せずして古平町の漁協祭りに立ち寄り、朝からウニ丼を食べることができ、シメも完璧なウニツアーになった。
さて 今回のこの美国小泊海岸だが、野営はできるが、海水浴場というわけではないそうだ。しかしかき入れ時には監視員を置き、売店まで設置するらしい。
あいまいな立ち位置の曖昧なスペースなのだが、土壌も砂地なのか土なのか曖昧。造成でほじくりたてなもので、異様に埃っぽく、歩いているだけで靴がほこりまみれになった。
撤収する段になって気づいたが、テントの床面のほこりもすごい。ほこりというのはなかなか取れず厄介だと、今回思いを新たにした。
ホコリのつきはかなりのもので、しかもぱさぱさで、取りづらさは全道トップレベルではないだろうか。
また、浜だが、波打ち際はそうでもないが、結構サビた釘やワイヤーが埋まっていて(造成ゆえか)、手放しで安全とは言えない。子どもには、サンダルが不可欠だ。
難の多いキャンプ地ではあるのだが、僕はこれからも毎年使うことは断言できだろう。
付記:
トイレにペーパーがないな、と思っていたら、翌朝、設置に来ていた。シーズンオフはトイレットペーパーがないようなので、ご注意、ご用意を。それでも、以前までのトイレ施設よりはいいかな。
屋外の水道が、ひねってもテンションがかかって蛇口が戻るタイプ。片手では手を洗えない。以前もこのタイプが付いていたが、非常に使いづらい。担当者はよほどこのタイプが気に入っているのだろう。
浜に着いて、まずはロケーション、設備の確認。

誰もテント張っていないので、多少トイレ近くでもうるさくはならないだろう。駐車場からの距離はどこも似たような物だし、入り口というものが存在しないようなもので、人通りが集中するようなところはなさそうだ。
コンクリートの段差の下は、浜遊び用のスペースのようだ。その上までは波は届かないように、二段になっている。
その、上のスペースに張ったのだが、ブルドーザーで造成した痕がいまだ生々しい。砂だか土だか以前もはっきりしない土壌だったが、現在はさらに砂の割合が多いとは言え、砂利が多く埋もれている。
ペグを打っても、抜けやすい砂地のくせに、がつん!とたたけなくなることもあるという、イライラさせられる地面だ。

こういう地面では、雪頂のソリッドステイクは決して最強ではない。もっと摩擦抵抗の高い形状のペグを用意しておかなければならない。
海からの風が強く、入り口の向きを変えたりしたが、単純な棒状のペグはするすると抜けるので、仮に打った後でも向きを変えやすい。
一息つくまもなく、流木を集めに浜との往復を数回繰り返す。肩にも担いだりしたが、乾燥した木は非常に軽い。
程よい長さに整え、ちょっと組んでみたりして、ようやく休憩。ぷしゅっと一缶。
この浜は、新しい防波堤が巨大でかなり眺望をふさぎ、眺めのいい浜ではない。北向きなので、サンライズ、サンセットもない。
いいのは市街地への近さと、流木の多さだ。
昼食はウニを食べに出かける。
「田村岩太郎商店」のウニ丼と、「ふじ鮨」本店をハシゴして相当に金を使った昼食になってしまったが、とにかくウニ三昧。そのために来たので、タガは設定せず外れて結構。
テントに戻ってきて、昼寝をしたかったのだが、かなり気温が上がり、いくらフライの風通しをよくしても、テント内の温度が高いままで、とても寝られそうにない。
しかたなく、ぼんやり飲みながら過ごす。
ひっきりなしに訪れる二人連れ。ホテルのある場所を嗅ぎ当てるように、デートスポットも見つけちゃうんだろうな。
浜で危なっかしい遊びをしていた小学生を、前掛けをした某店のマスター達が回収していって一安心。
映画「異人たちとの夏」のことを考えて涙を浮かべたりしながら、ぼーっと過ごす。
3時過ぎから、もう焚き火も始めた。

そのうち足下が熱くなってきたので、裸足になって、熱い砂の感触を久しぶりに味わいながら、夕食時を迎えた。
「喰い処 平八」と「喫茶うめもと」をいつものように訪れ、9時過ぎに帰営。
200Aのホヤやベンチレーターを外して点火するも、その後ベイルがなかなかはまらずイライラ。あっというまにベンチレーターが熱くなるので、手早くやらないと厄介だというのに。
起床が早かったために眠気が先に来てしまい、焚き火を楽しむ時間は短く、12時すぎでテントに潜り込む。
翌朝は5時に目が覚めた。コーヒーを淹れたが、何となく眠くてその後うたた寝を続け、8時過ぎに撤収開始。9時過ぎ、美国を離れる。

期せずして古平町の漁協祭りに立ち寄り、朝からウニ丼を食べることができ、シメも完璧なウニツアーになった。
さて 今回のこの美国小泊海岸だが、野営はできるが、海水浴場というわけではないそうだ。しかしかき入れ時には監視員を置き、売店まで設置するらしい。
あいまいな立ち位置の曖昧なスペースなのだが、土壌も砂地なのか土なのか曖昧。造成でほじくりたてなもので、異様に埃っぽく、歩いているだけで靴がほこりまみれになった。
撤収する段になって気づいたが、テントの床面のほこりもすごい。ほこりというのはなかなか取れず厄介だと、今回思いを新たにした。
ホコリのつきはかなりのもので、しかもぱさぱさで、取りづらさは全道トップレベルではないだろうか。
また、浜だが、波打ち際はそうでもないが、結構サビた釘やワイヤーが埋まっていて(造成ゆえか)、手放しで安全とは言えない。子どもには、サンダルが不可欠だ。
難の多いキャンプ地ではあるのだが、僕はこれからも毎年使うことは断言できだろう。
付記:
トイレにペーパーがないな、と思っていたら、翌朝、設置に来ていた。シーズンオフはトイレットペーパーがないようなので、ご注意、ご用意を。それでも、以前までのトイレ施設よりはいいかな。
屋外の水道が、ひねってもテンションがかかって蛇口が戻るタイプ。片手では手を洗えない。以前もこのタイプが付いていたが、非常に使いづらい。担当者はよほどこのタイプが気に入っているのだろう。
2012年06月11日
積丹うにツアー ①
美国小泊海岸
もう辛抱できん。ウニが呼んでいる。夏のウニを食べに、積丹でキャンプだ。
予報では天気はあまりよくなく、雨にあたるかもしれないが、決行。結果的に好天、高気温で快適に過ごせた。
どかどかと道具類をフロントに収める。

景品でもらったクーラーバッグは、性能はイマイチだがサイズ的にちょうどいいので、必ず持って行く。今回は海産物も土産に買うつもりなので必須。
薪は現地調達できるが、もし湿ったものしかないと火勢がないので、灯油をしみ込ませた小割のものを持って行くことにした。袋に穴が開いたりして灯油くさいので、これもトランクに収める。
バケツにどさどさとレインスーツや細々としたものを放り込み、それは助手席下に。テントの前室にポンと置いておくことができ、物を収めておく器として、非常に汎用性が高いことが、使っていてわかってきた。海水浴では、この中で着替えると砂がつかない、という使い方もあるようだ。
家をでるときには、いつ降るかわからない曇天だったが、札幌を抜けると急に青空に変わった。パーキングで屋根をはずす。
びゅうびゅうと風をきる音が続くと、何も考えられなくなってくる。機械的にギアを入れ始めて、何速に入っているのかも意識しなくなってくる。
日々のよしなしごとを洗いさる、この時間が欲しかった。

さて、港からの直通道路が通り、リニューアルされた小泊海岸。ゴールデンウィーク後に使えるようになったらしい。
広い駐車場と広いトイレ。浜までのアクセスのしやすさがよくなり、町内外の人が立ち寄りやすくなった。子どもまで自転車でやってきて砂遊びをしている(とても危ないが)。
昼食はウニ丼と決めているので、テント張りと流木集めを急いだのだった。
つづく
もう辛抱できん。ウニが呼んでいる。夏のウニを食べに、積丹でキャンプだ。
予報では天気はあまりよくなく、雨にあたるかもしれないが、決行。結果的に好天、高気温で快適に過ごせた。
どかどかと道具類をフロントに収める。

景品でもらったクーラーバッグは、性能はイマイチだがサイズ的にちょうどいいので、必ず持って行く。今回は海産物も土産に買うつもりなので必須。
薪は現地調達できるが、もし湿ったものしかないと火勢がないので、灯油をしみ込ませた小割のものを持って行くことにした。袋に穴が開いたりして灯油くさいので、これもトランクに収める。
バケツにどさどさとレインスーツや細々としたものを放り込み、それは助手席下に。テントの前室にポンと置いておくことができ、物を収めておく器として、非常に汎用性が高いことが、使っていてわかってきた。海水浴では、この中で着替えると砂がつかない、という使い方もあるようだ。
家をでるときには、いつ降るかわからない曇天だったが、札幌を抜けると急に青空に変わった。パーキングで屋根をはずす。
びゅうびゅうと風をきる音が続くと、何も考えられなくなってくる。機械的にギアを入れ始めて、何速に入っているのかも意識しなくなってくる。
日々のよしなしごとを洗いさる、この時間が欲しかった。

さて、港からの直通道路が通り、リニューアルされた小泊海岸。ゴールデンウィーク後に使えるようになったらしい。
広い駐車場と広いトイレ。浜までのアクセスのしやすさがよくなり、町内外の人が立ち寄りやすくなった。子どもまで自転車でやってきて砂遊びをしている(とても危ないが)。
昼食はウニ丼と決めているので、テント張りと流木集めを急いだのだった。
つづく
2012年06月03日
ハンターブーツとチーフテンの比較
もうすぐ梅雨入り、レインブーツが気になる頃なんだろうか。北海道には梅雨がないのでぴんとこない。
アウトドアで気兼ねなく使えるラバーブーツ選びは迷う。
なんちゃってアウトドアに過ぎないエイグルは、たとえば犬連れグループキャンプの奥様方が、数人で場内サイト視察にお練りをする際、足下を締めるものだったりするので、そんなスノッブな意味合いを持つようなブーツは遠慮したい。ゴムもよくないし。
ネットで見ると、ハンターブーツが1万円をきって割と安いので、購入してみた。女性たちのレインブーツとして人気の物らしい。
ユニセックスらしいので、男の脚と足で装着感等を列挙してみたい。

履き心地はどうなのか、ということを比較、説明するには、基準となる馴染んだ物を出さねばなるまい。
これまで使っているのは、バーバリアン・チーフテンに雪頂が作らせたブーツ。ゴムはいいしがっしり堅牢、棘の多い藪も全く気にせず歩ける。秀岳荘でずっと売れ残っていて、15%オフならいいか、と買った代物だ。雪頂マニアは、意外とアパレルには手を出さない。
サイズはどちらも同じ。

ハンターも、チーフテンほどではないが、くるぶしあたりまで数層のゴムが貼られ、耐久性には問題がなさそうだ。レインブーツとして町歩きにも使いたい女性には、これ以上ごつごつ貼られると重くなるので、これくらいでやめておいて欲しいだろう。
足首回りは、なるほどすぼまっている。甲高だと入れづらいかもしれない。足をいれる際も、ぎゅーっという感じはある。しかしサイズが大きければ、それほど気にならないだろう。ブーツの中では足首の周囲には裾が若干残る程度だし。フィット感があるので、歩き回るにはいい。
対してチーフテンは、足首まわりはゆとりがある。すぽすぽというほどでもなく、着脱はスムーズだ。ズボンを押し込みながら足を入れていくのは、どちらもかわらない。したがって、このブーツにあるつまみをつかんで履くようなことは未だかつて無い。しかしかかとの出っ張りは有用で、踏みつけて脱ぐのが楽だ。
ハンターで特筆すべきは、その高さ。チーフテンが38cmくらい、ハンターは40cmほど。なるほど英国製である。膝を曲げると、裏の結構な高さまでブーツがあるのが感じられる。相応の膝下長が求められる。女性なら、160cmくらいの身長が必要ではないだろうか。履いたまま車を運転するなら、膝裏へのあたりを考慮したほうがいいだろう。

足の入れやすさ、フィット感は、入り口の太さにも関わりがある。ハンターはチーフテンよりゴム一回り、細身だ。ふくらはぎが結構太めの日本人にはきついこともあるだろう。
アウトドアのアクティヴィティに全く向かないジーパンなんかはいていては、脚が入らないかもしれない。ぴっちりしたパンツならはいるだろう。そうすると、町歩きにはいいかもしれないが、アウトドアにはますます向かない。イギリス人はきっと、デニム生地のパンツなんか考えてもいないのだろう。
チーフテンは、レギュラーパンツなら問題なく入り、足首まわりまで収まっていてくれる。
ハンターのベルトの飾りは、使うことなどなさそうなのに、あれほどがっちり付けなくてもいいのではないか?というくらい頑丈に補強されている。履き心地にはまったく影響はないが、もう少し軽くしてもいいだろうに。

ソールも比較してみた。ソール長はハンターの方が長い。
柔らかさは、どちらも似たようなものだった。
それにしても、クラシックなパターンだ。ハンターは何十年も更新していないんじゃないのか?湿った岩や枝の上では、グリップが悪そうである。
ただ、街の中を歩くのに、ごついパターンのソールはあまりにもエレガントではない。踏ん張る局面などなければ、これくらいでもかまわないだろう。
チーフテンは、全方位対応のパターンで、結構踏ん張りがきく。一つ一つ独立しているというほどのブロックではないため、柔らかい地面への食い込みは足りないかもしれないが、足裏へのあたりはきつくない。
重さはどうか。
これは断然ハンターが軽い。よく歩くなら、ハンターだろう。
チーフテンは、ゴム一枚分重たい感じだ。
ハンターは、専用のつや出し保護材もあるそうだ。
僕はクレのポリメイト等、車に使っている樹脂材の保護スプレーをしゅっと吹いている。ハンターはこれで十分、しっとりとしたツヤがでた。
チーフテンは天然ゴムが多いせいだろう、今一つ馴染んでいかない。タイヤ保護のスプレーがいいのかもしれない。
ということで、雨天など日常的に使うなら、ハンターブーツは様々に使えるブーツである。
ただし、それなりの膝下長があり、滑りのいいパンツなどを考えなければならない。そして実際に足を入れてみて、きつさがどの程度か確かめた方がいいだろう。
靴だけは、数値ではわからない、妥協できないものだ。
アウトドアで気兼ねなく使えるラバーブーツ選びは迷う。
なんちゃってアウトドアに過ぎないエイグルは、たとえば犬連れグループキャンプの奥様方が、数人で場内サイト視察にお練りをする際、足下を締めるものだったりするので、そんなスノッブな意味合いを持つようなブーツは遠慮したい。ゴムもよくないし。
ネットで見ると、ハンターブーツが1万円をきって割と安いので、購入してみた。女性たちのレインブーツとして人気の物らしい。
ユニセックスらしいので、男の脚と足で装着感等を列挙してみたい。

履き心地はどうなのか、ということを比較、説明するには、基準となる馴染んだ物を出さねばなるまい。
これまで使っているのは、バーバリアン・チーフテンに雪頂が作らせたブーツ。ゴムはいいしがっしり堅牢、棘の多い藪も全く気にせず歩ける。秀岳荘でずっと売れ残っていて、15%オフならいいか、と買った代物だ。雪頂マニアは、意外とアパレルには手を出さない。
サイズはどちらも同じ。

ハンターも、チーフテンほどではないが、くるぶしあたりまで数層のゴムが貼られ、耐久性には問題がなさそうだ。レインブーツとして町歩きにも使いたい女性には、これ以上ごつごつ貼られると重くなるので、これくらいでやめておいて欲しいだろう。
足首回りは、なるほどすぼまっている。甲高だと入れづらいかもしれない。足をいれる際も、ぎゅーっという感じはある。しかしサイズが大きければ、それほど気にならないだろう。ブーツの中では足首の周囲には裾が若干残る程度だし。フィット感があるので、歩き回るにはいい。
対してチーフテンは、足首まわりはゆとりがある。すぽすぽというほどでもなく、着脱はスムーズだ。ズボンを押し込みながら足を入れていくのは、どちらもかわらない。したがって、このブーツにあるつまみをつかんで履くようなことは未だかつて無い。しかしかかとの出っ張りは有用で、踏みつけて脱ぐのが楽だ。
ハンターで特筆すべきは、その高さ。チーフテンが38cmくらい、ハンターは40cmほど。なるほど英国製である。膝を曲げると、裏の結構な高さまでブーツがあるのが感じられる。相応の膝下長が求められる。女性なら、160cmくらいの身長が必要ではないだろうか。履いたまま車を運転するなら、膝裏へのあたりを考慮したほうがいいだろう。

足の入れやすさ、フィット感は、入り口の太さにも関わりがある。ハンターはチーフテンよりゴム一回り、細身だ。ふくらはぎが結構太めの日本人にはきついこともあるだろう。
アウトドアのアクティヴィティに全く向かないジーパンなんかはいていては、脚が入らないかもしれない。ぴっちりしたパンツならはいるだろう。そうすると、町歩きにはいいかもしれないが、アウトドアにはますます向かない。イギリス人はきっと、デニム生地のパンツなんか考えてもいないのだろう。
チーフテンは、レギュラーパンツなら問題なく入り、足首まわりまで収まっていてくれる。
ハンターのベルトの飾りは、使うことなどなさそうなのに、あれほどがっちり付けなくてもいいのではないか?というくらい頑丈に補強されている。履き心地にはまったく影響はないが、もう少し軽くしてもいいだろうに。

ソールも比較してみた。ソール長はハンターの方が長い。
柔らかさは、どちらも似たようなものだった。
それにしても、クラシックなパターンだ。ハンターは何十年も更新していないんじゃないのか?湿った岩や枝の上では、グリップが悪そうである。
ただ、街の中を歩くのに、ごついパターンのソールはあまりにもエレガントではない。踏ん張る局面などなければ、これくらいでもかまわないだろう。
チーフテンは、全方位対応のパターンで、結構踏ん張りがきく。一つ一つ独立しているというほどのブロックではないため、柔らかい地面への食い込みは足りないかもしれないが、足裏へのあたりはきつくない。
重さはどうか。
これは断然ハンターが軽い。よく歩くなら、ハンターだろう。
チーフテンは、ゴム一枚分重たい感じだ。
ハンターは、専用のつや出し保護材もあるそうだ。
僕はクレのポリメイト等、車に使っている樹脂材の保護スプレーをしゅっと吹いている。ハンターはこれで十分、しっとりとしたツヤがでた。
チーフテンは天然ゴムが多いせいだろう、今一つ馴染んでいかない。タイヤ保護のスプレーがいいのかもしれない。
ということで、雨天など日常的に使うなら、ハンターブーツは様々に使えるブーツである。
ただし、それなりの膝下長があり、滑りのいいパンツなどを考えなければならない。そして実際に足を入れてみて、きつさがどの程度か確かめた方がいいだろう。
靴だけは、数値ではわからない、妥協できないものだ。
2012年06月02日
え、ええっと入ろうかな?
政和三頭山
5~10月の営業なのだが、今年もオープンしているだろうか?
大きな集落だったことがうかがえる政和地区。道路沿いにあるこちらの蕎麦屋は、民家を改装したもので、一瞬で通り過ぎてしまう。気になったら戻って、吟味してほしい。場所は、道の駅から霧立寄り、上り車線側。バイク乗りが多くやって来るルート沿いだ。

幌加内は、いたるところに蕎麦屋があるんだな。秘境の店のようなものである。
老夫婦が営む、万事ゆるゆるのお店。田舎のおばあちゃんの家に来た気分になる。
施設維持にコストをかけていないぶん、御代はとても安い。雰囲気にどうこう言わない。かつての千歳『いずみ』のようだ。もりで¥400だったか。
蕎麦はしゃんとしたもので、含水、喉ごし、納得の味。地産地消というくらい直近の新鮮さを感じる。水も空気も合っているのだろう。
蕎麦というのはすぐに腹のおさまりがいいもので、市街で食べて、さらにもう一枚なんてときにこちらでどうだろう。お土産蕎麦もある。
せいわさんとうざん
電話 0165-37-2464
住所 北海道雨竜郡幌加内町政和
定休日 不定休
08:00 - 15:00
営業期間5〜10月
5~10月の営業なのだが、今年もオープンしているだろうか?
大きな集落だったことがうかがえる政和地区。道路沿いにあるこちらの蕎麦屋は、民家を改装したもので、一瞬で通り過ぎてしまう。気になったら戻って、吟味してほしい。場所は、道の駅から霧立寄り、上り車線側。バイク乗りが多くやって来るルート沿いだ。

幌加内は、いたるところに蕎麦屋があるんだな。秘境の店のようなものである。
老夫婦が営む、万事ゆるゆるのお店。田舎のおばあちゃんの家に来た気分になる。
施設維持にコストをかけていないぶん、御代はとても安い。雰囲気にどうこう言わない。かつての千歳『いずみ』のようだ。もりで¥400だったか。
蕎麦はしゃんとしたもので、含水、喉ごし、納得の味。地産地消というくらい直近の新鮮さを感じる。水も空気も合っているのだろう。
蕎麦というのはすぐに腹のおさまりがいいもので、市街で食べて、さらにもう一枚なんてときにこちらでどうだろう。お土産蕎麦もある。
政和三頭山 ( / そば )
★★★☆☆3.0
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せいわさんとうざん
電話 0165-37-2464
住所 北海道雨竜郡幌加内町政和
定休日 不定休
08:00 - 15:00
営業期間5〜10月