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Posted by naturum at

2011年05月30日

玩物喪志

キャンプにたいして行かず、道具の収集に執着するのは、浅ましい印象だ。
何のための道具なのかを見失っている、本末転倒ではないか、という滑稽さが漂う。

しかしこうした収集癖は、古くからある日本の伝統だと思う。
我が国には、「数寄物」の文化がすでにあるのだ。
専門でもないのに、道具の収集にいそしむ姿は、物好きとしか言いようがないが、我が国ではそのような趣味を醸成してきた経緯がある。

キャンプ道具収集に我を失っている者がいても、それは他のジャンルの数寄物と大して変わりは無いのだ。
野営のための道具、という点では、合理性を欠いた不可思議な性行ゆえ、アクティヴィティに重きを置く人から見れば理解しがたい。
非日常的な道具を使って非日常的な状況で過ごす、というキャンプシーンでは、道具を愛でる観点が大きいのだろう。

骨董趣味などからすれば、たいした金額ではないし、市場的価値も中古品を大きく上回るものでもない、ささやかな趣味なのだ。

ただ、保管に大きく場所を取る。愛玩するにはキャンプに出かけなければならない、という足かせも、鑑賞するには大きく機会を損ねている。
この点が、キャンプ道具収集に関して、眉をひそめてしまうところなのだ。  

Posted by 伊達直人 at 04:31Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月28日

リラの花咲く頃

札幌ではライラック祭りが始まる季節。

ついこの前、桜が咲き始めたと思ったら、もうライラックの季節。
これだけ寒い今年でも、寒さが必要なライラックには関係ないらしく、いつもと変わらぬ頃につぼみがほころび始めた。


「リラ冷え」という言葉がこの地にはあるが、肌寒い日が結構多い時季なのだ。  

Posted by 伊達直人 at 08:04Comments(0)フィールド

2011年05月22日

「そうよ、タラに帰るのよ!」(1939年 ビビアン・リー談)

5月半ば、晴天で気温が上がりそうな休日は、ここ北海道では「たらんぼ」が気になってそわそわするものだ。


たらんぼの芽は、「ちょっと開いた方がおいしい」とマニアな伯母は言うのだが、僕はこの写真くらいの、つぼみの殻が割れかけているくらいが、とげもなく柔らかく、独特の苦みもあって好きだ。居酒屋等で出すタラの芽天ぷらも、これ以下の育ち具合だ。

もう毎日のように天ぷらで、正直言うと胃がもたれてきているのだが、揚げたてはやはりうまい。この時期だけの味覚、買うことのできない味覚だと思えば、ばりばり食べ続けてしまう。  

Posted by 伊達直人 at 21:14Comments(0)フィールド

2011年05月21日

セレンディピティなるもの

セレンディピティ ~ serendipity ~ その言葉を初めて知ったのは、学生になる以前、イギリスの前科持ち作家ジェフリー・アーチャーの短編集を読んだ際にだった。

学者夫婦の英国的愛の年代記の中で、休日の二人の、長年の知的遊戯クロスワードパズルの答えとして、この単語が出てきたのだ。
知識階級でなければ知らない、めったに使われない言葉なんだな、と非常に印象に残った。

それから10年以上も経ち、某山岳雑誌で、それまで知らなかった“ソフトシェル”なるアウターの特集を眺めていた際に、この言葉を見つけたのだった。
世界初のソフトシェル概念を発表したのが、クラウドヴェイル社だったそうだ。その記念すべきファーストモデルが「セレンディピティ」だという。

久しぶりに見たその言葉に、懐かしさを覚えたし、そのネーミングのセンスに唸り、是非入手したいものだと強く感じた。
シェーラー社が生地を作っているらしいのだが、その提案を受けた際に、クラウドヴェイル社の企画担当は「めっけもんだな!」と興奮したのだろう。その思いが、このネーミングに表れている。

セレンディピティとは、『何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。』なんだそうである。
研究の業界ではよくある現象なのだという。
あっ、と思いつくことはたくさんあるのだが、それらはいずれ追々…。

この生地は、耐風性が強く、伸縮性に富む。フィールドでは大変求められる性能である。耐風性はたいしたことなく、伸縮性のない生地はいくらでもあった当時、シェーラー製をアウターに生かせるという発見は、まさにセレンディピティだったことだろう。

ほどなく秀岳荘の恒例バーゲンに行って、ぶらぶらとジャケット類を眺めていると、なんとこれが半額以下で、隅にあったのである!
天候の変わりやすい北海道で、ソフトシェルほど最適のアウターはない。風は急に冷たくなるし、雨もぱらぱらと来る。
しかしソフトシェルなら、ちょっとやそっとでは気にしなくて済む。この気軽さがいい。

さらに、意外に便利なことに気づいたのだが、オープンカーで走る際には、耐風性が高いこと、柔らかいことが最高なのだ。
真夏にオープンは、じりじり熱い。初夏や秋が最高だ。しかし風は冷たくなる。そんなときでも、ソフトシェルなら、腕の冷えを防いでくれる。
皮のジャンパーというのもあるが、やはりごわごわとしていて、決してハンドリングやシフトなど、操作しやすい物ではない。ソフトシェルを知ってしまうと、もはやそんな不自由な上着には戻れなくなってしまった。

焚き火以外のシーンで、僕の求める手軽さとアクティヴィティに、ソフトシェルはもはや欠かせない。
- セレンディピティ - まさにいろんな意味でいろんなことに気づかせてくれることになったこのソフトシェルジャケットは、僕にとって記念すべきセレンディピティなのだった。  

Posted by 伊達直人 at 22:10Comments(0)セレンディピティ的

2011年05月16日

ヴィンテージには違いない

今回はたった3週間で帰ってきたフラット6。
いつもながらマイスターS氏は、ありとあらゆる不安要素を嗅ぎ当ててくださる。
いつも車は3台は入っているし予約がいっぱいで、これ以上は混雑して欲しくはないので、詳細は秘す。

さて。外装が相当にヤレてきた77年式。再塗装のリミットも目前のようだ。



以前ある雑誌で、缶スプレーで全塗装した方の記事を読み、費用対効果を考えると、自力でできないものかとずっと考えている。
しかし、車は外せる物をはずして、さらにマスキングをきっちりとして、もう厄介なことこの上ない。この部分で費用がかかるらしい。
塗料や塗装の手間などは大きく変わる部分ではないということだ。

「やらなきゃよかったとおもいますよ~」と、マイスターは暗に「素人はやめとけ」と警告を口にする。うーん。

さらに以前、赤平のヒストリックカーショーで、完全レストアして、塗装も行われた古いシトロエンを見たことがある。
その印象は「1/1のプラモみたいなものか」と軽く感じられたもので、今となってはどれほど大変かはわかっているのだが、どうしてもその軽い第一印象がぬぐえない。

“自分にもできるのではないか?”その可能性を試したくて、コンプレッサーによるウレタン塗装を考えている。

おお、もう一つ、再塗装したいものがあるではないか!

もうポルシェのガーズレッドなんかにしないで、コールマン200Aレッドにしちゃおうか?
と、おそろいの塗装を考えてしまうのである…。     

Posted by 伊達直人 at 21:57Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月14日

ダッチオーブン(1)

冬期間、薪ストーブを焚いていると、常に、その熱源を何かに活用できないかと考える。
煮込みなどのストーブトップ・クッキングがまあそういうことだが、ダッチオーブンがあるので、中に突っ込んで行うこともままある。
安い丸鶏を入手したときなどは、ローストチキンだ。

薪だけでは、火力の維持に難があるので、木炭も少し用意しなければならない。オガ炭がコンパクトかつ火力十分で、こうした使用には向いている。
オーブンを入れる前に、その火加減、量はよくよく考えなければならない。外での調理と違って、炭を足したり減らしたりということは、あまりできないだろう。炭壺を用意すればいいだけなのだが、暖を取っているときにはあまり考えないものだ。

ストーブの中に入れてしまうと、なかなか蓋を開けられないので、中からの音と火力の様子に頼って判断している。
きちんと時間をはかれないこともないのだが、外では同じ条件にはならないし、様子を見ながら判断していきたいのだ。

手持ちの8インチはユニフレーム製だが、蒸気に耐えられず蓋が持ち上がって音を出す。ロッジの10インチでは、蓋の重さは十分に圧力に耐えられるようだ。ジューッという音が静かに聞こえてくる。

封じられたた蒸気調理なので、生臭さなどはないのがダッチオーブンの良さなのだが、僕は前日からタレに漬け込んでおくのが好みだ。さらに臭みは消える。
適当にスパイスをすり込み、ハーブ、醤油、ヨーグルト、ワインを掛けて袋に入れて、時折ひっくりかえしては満遍なく肉が漬かるようにする。

焼き上がりは、ジューッと音がして蒸気も少し漏れ出した頃にストーブから出すようにしてみた。炭や熾きは取り去り、余熱で仕上げるようにした。いつまでも焼いていると、思ったよりも火の通りが早く、かなり炭化してしまうことがあったからだ。


そして音がしなくなった頃合いには、じわっと奥まで火が通り、ほくほくに仕上がっている。タレがついているので、皮はどうしても焦げやすいが、剥がせばいいだけのことだ。
屋外と違って、ダッチオーブン本体がかなり熱を持つ。側面に接するイモやニンジンは焦げやすいので、フォイルに包む。

肉はもちろん旨いのだが、ニンジンがうまい。僕は決してニンジンは好きではないのだが、独特の野菜臭さがなく、グラッセしたように甘い。これを食べれば、どんな子どももニンジン嫌いにはならないだろう。

    

Posted by 伊達直人 at 04:14Comments(0)炭火料理

2011年05月09日

バースデイ・ランタン(2)

バースデイ・ランタンとは、そもそも何に価値があるのか?

琺瑯に欠けのないベンチレーター、オリジナルのパイレックスのグローブ、等々ランタンにとって大切な要素は色々ある。
かけがえのない価値はしかし、“タンクの刻印”に尽きる。
タンク裏に刻印された月・年にこそ、バースデイランタンとして他人に自慢できる価値が発生しているのである。
その刻印がなければ、単なる好き者の古道具でしかない。

では、タンクだけでもバースデイものを入手すればいいではないか。所詮、部品の集合体なのだから、タンクの上物はどうにでも融通できるだろう。
なかなか見つからない日々を過ごし、そのように発想を変えると、ポンとヒットした。さらに同じ年の、翌月のコンディションの良いランタンも。

ということで、同じタイミングで落札でき、二つ一緒に送られてきたのである。コールマン200Aホワイトガソリンランタン。

まずは、タンク。


むむ、相当にヤレているし、キャップやポンプの部品がない。内部に水分が入ったかもしれない。うーん。


そして翌月の刻印のあるランタン。おおっ、きれいに磨かれてるし、錆はフレームの上部のみ。

当面は、この“翌月だけどバースイヤー・ランタン”をがんがん使いたいな。
タンクは、本腰を入れたレストアが必要だ。それには、再塗装も不可欠だ。となると、錆落とし、エアーガンによるウレタン塗装も、と本格的にやらねばならないからだ。

うーん、それはまたいずれ。まずは、二番手のバースイヤー・ランタンを活用であろう。  

Posted by 伊達直人 at 16:16Comments(0)ヴィンテージ・ランタン

2011年05月08日

忘我の焚き火

酒を飲みつつ、焚き火を思い切りしたい。
そんな思いに突き動かされて車を走らせるキャンプ場が、積丹町の「小泊海岸野営場」である。

焚き火堪能度では、圧倒的に楽しめる。理由は2つ。
1.流木が多い
2.人が少ない
「人が少ない」という点は大事だ。湿った木を燃やすと、結構煙りがでるので、隣のテントがいなければ気を遣わなくてすむ。

愛すべき特徴としては、2点。
1.無料
2.市街地に歩いて行ける
実は、昼・夕食は寿司屋や居酒屋で楽しむことができるのである!食を目的に、ついでに宿泊するようなものである。

僕は子どもの頃から積丹に連れてこられて、積丹への愛着が深い。最近は年に4,5回は訪れ、あちこちの店の味覚を堪能している。

野趣は全くないのだが、そういうキャンプもありだな、という気になる立地のキャンプ場なのだ。
今回は5月3日~4日の利用。雨が降る前に、思い切り堪能できた。
         

Posted by 伊達直人 at 00:06Comments(0)キャンプ場

2011年05月07日

バースデイ・ランタン(1)

“バースデイ・ランタン”なる物の存在を知ったのは、しかとは覚えていないが、ネット上でのこと、オークションか誰かのブログだったと思う。
へええ、そんな物の愛好家がいるんだ、と調べれば調べるほどに、セレンディピティにこのジャンルにはまっていった。

オークション等で見かける、タンクやカラーに刻印された製造年月が明記されたコールマン製のランタンがそうである。

日本で多く見るのは、赤い200Aというモデルのようだ。今まで他人のランタンなどあまり気に掛けたことなどなかったし、実際に赤いランタンなど見たこともなかったので、そんな道具への偏愛など感じることがなかった。
ブログでこれを見かけるのは、印象として、どうもスノーピーク製品の熱烈ユーザーが多いようだ。赤とベージュがアイデンティティとも言える色だから、ランタンも赤に統一したい、ということもあって好まれているのではないだろうか。

さて、では自分の生年月のランタンがあるのか、調べてみると、すでに調査して一覧にして公開している方がいるので、大変助かった。
ランタンはあった。後は出物を待つばかりだが、これがなかなかない。
「気長に待てばありますよ」という記述のブログもヒットしたが、それは数年前の話で、もとより限られた数であれば、集める人の増加に伴いどんどん市場から姿を消していくのだろう。

海外からも輸入している方もいるようなので、そちらのオークションもチェックしていくことにした。

そうしてようやくのヒットだ。
届いた荷物がこの二つ。なぜ二個かというと…待て、次号!

  

Posted by 伊達直人 at 21:05Comments(0)ヴィンテージ・ランタン