2011年09月27日
9月18日 小糠雨降る積丹飲んだくれツアー・2
飲み食い処平八
幾分夜の帳が降りかけた頃、テントのキャノピーはしっかり閉じ、薪はその中にしまい込み、焚き火の備えを万全にして出かける。
昨年も同じ頃は雨降りで、浜のトイレで深夜激しく転倒したのだったな。
あっ、今日の靴は、グリップを失うことで悪評高いカメレオンⅡじゃないか!
絶対に千鳥足にはなれないぞ、と本気で思い、よく滑る木組みの階段を一歩一歩確かめながら歩き降りたのだった。ヘッドランプももちろん持った。
ところで 昼間の『ふじ鮨』で、悲しい事実を知ってしまった。もう積丹町では、サンマを獲る漁師さんがいないんだって。だから目の前は日本海なのに、根釧地方からサンマを仕入れているんだって…。
こちらのお店でも、「尾岱沼から2箱…、」という話が聞こえてきた。漁業で食べていくのは、何処も難しいことなんだな。
オードブルや握りの大量注文が入っていて、ちょうど忙しい夜だった。お嬢さんの定位置のイスを奪うことになり、申し訳なかった。今度、何かお土産でも…。
さて こちらでは旬のサンマが¥500で、焼き・刺し・たたきで味わえると、張り紙があった。おおっ、勉強価格!
なに、サンマのたたき?それは食べたことがない。早速味わわねば。

なるほど、アジと同じような仕立て方で、ポン酢で食べるとまた面白い味だ。しかも身が長く綺麗。ぴかぴかと、赤々と、ぬらぬらと、妖しい色彩の逸品。
いつものツブ刺しもいただく。またしても、アブラの位置を教えていただく。いい加減に覚えなければなるまいな。まるごと食べても全く影響がないから、今一つ切迫して身につかないのだ。
今回は、帰りに転ぶわけにはいかないので、日本酒はここではやめておいた。
テイクアウトにゲソ揚げと枝豆をお願いし、一度店を出る。
後で折を開けると、いろいろとおまけをしていただき、ありがとうございました。一人だと、食べられる品数が限られるからありがたいです。
そうして夜。
焚き火を見つめながら肴をつまみ、骨やら殻やらは火中へと無造作に投げ入れながら、火と酒と渾然一体に楽しんだのだった。
居酒屋 魚料理・海鮮料理寿司
電話 0135-44-3529
北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗74 [地図]
営業時間 17:00 - 23:00
幾分夜の帳が降りかけた頃、テントのキャノピーはしっかり閉じ、薪はその中にしまい込み、焚き火の備えを万全にして出かける。
昨年も同じ頃は雨降りで、浜のトイレで深夜激しく転倒したのだったな。
あっ、今日の靴は、グリップを失うことで悪評高いカメレオンⅡじゃないか!
絶対に千鳥足にはなれないぞ、と本気で思い、よく滑る木組みの階段を一歩一歩確かめながら歩き降りたのだった。ヘッドランプももちろん持った。
ところで 昼間の『ふじ鮨』で、悲しい事実を知ってしまった。もう積丹町では、サンマを獲る漁師さんがいないんだって。だから目の前は日本海なのに、根釧地方からサンマを仕入れているんだって…。
こちらのお店でも、「尾岱沼から2箱…、」という話が聞こえてきた。漁業で食べていくのは、何処も難しいことなんだな。
オードブルや握りの大量注文が入っていて、ちょうど忙しい夜だった。お嬢さんの定位置のイスを奪うことになり、申し訳なかった。今度、何かお土産でも…。
さて こちらでは旬のサンマが¥500で、焼き・刺し・たたきで味わえると、張り紙があった。おおっ、勉強価格!
なに、サンマのたたき?それは食べたことがない。早速味わわねば。

なるほど、アジと同じような仕立て方で、ポン酢で食べるとまた面白い味だ。しかも身が長く綺麗。ぴかぴかと、赤々と、ぬらぬらと、妖しい色彩の逸品。
いつものツブ刺しもいただく。またしても、アブラの位置を教えていただく。いい加減に覚えなければなるまいな。まるごと食べても全く影響がないから、今一つ切迫して身につかないのだ。
今回は、帰りに転ぶわけにはいかないので、日本酒はここではやめておいた。
テイクアウトにゲソ揚げと枝豆をお願いし、一度店を出る。
後で折を開けると、いろいろとおまけをしていただき、ありがとうございました。一人だと、食べられる品数が限られるからありがたいです。
そうして夜。
焚き火を見つめながら肴をつまみ、骨やら殻やらは火中へと無造作に投げ入れながら、火と酒と渾然一体に楽しんだのだった。
飲み食い処平八 ( / 居酒屋 )
★★★★☆4.0
powered by livedoor グルメ
居酒屋 魚料理・海鮮料理寿司
電話 0135-44-3529
北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗74 [地図]
営業時間 17:00 - 23:00
2011年09月24日
9月18日 小糠雨降る積丹飲んだくれツアー・1
「ふじ鮨」本店
丘の上のキャンプ場から、滑りやすい階段を慎重に下り、市街の反対側にあるこちらで一杯飲もうと、傘をさして歩いて行った。
3連休初日の昼はさぞ混んでいるだろうと入ってみると、天気が悪いせいか6割ほどの入り(2階もあって、実はとても広い)。
そういえば訊かれなかったが、いつものようにカウンターに一人座った。傘やレインウェアやらが濡れていて、ちょっと申し訳ない。
サンマ刺し、ブリ刺し、かすべ唐揚げなどを肴に、地酒「神威鶴」を飲みながらほっと一息。この季節ならではの魚のために、ここまで来た甲斐があったというものだ。
さて、握りを少々いただく。
今回面白かったのは、タコの頭、イカのひれ、炙りサンマだった。
イカひれ
炙りサンマ
奥座敷に座ってしまっては、存在を知ることもなかったネタだろう。カウンターで良かったな、と思うの
だ。
いつもごちそうさまです。次は、アワビのシーズンになってからかな。
「ふじ鮨」積丹本店
電話 0135-44-2016
住所 北海道積丹郡積丹町大字美国字船潤120-6
年中無休 営業時間 11:00 - 21:00
丘の上のキャンプ場から、滑りやすい階段を慎重に下り、市街の反対側にあるこちらで一杯飲もうと、傘をさして歩いて行った。
3連休初日の昼はさぞ混んでいるだろうと入ってみると、天気が悪いせいか6割ほどの入り(2階もあって、実はとても広い)。
そういえば訊かれなかったが、いつものようにカウンターに一人座った。傘やレインウェアやらが濡れていて、ちょっと申し訳ない。
サンマ刺し、ブリ刺し、かすべ唐揚げなどを肴に、地酒「神威鶴」を飲みながらほっと一息。この季節ならではの魚のために、ここまで来た甲斐があったというものだ。
さて、握りを少々いただく。
今回面白かったのは、タコの頭、イカのひれ、炙りサンマだった。


奥座敷に座ってしまっては、存在を知ることもなかったネタだろう。カウンターで良かったな、と思うの
だ。
いつもごちそうさまです。次は、アワビのシーズンになってからかな。
ふじ鮨 積丹本店 ( / 寿司 )
★★★★★5.0
powered by livedoor グルメ
「ふじ鮨」積丹本店
電話 0135-44-2016
住所 北海道積丹郡積丹町大字美国字船潤120-6
年中無休 営業時間 11:00 - 21:00
2011年09月22日
湿った緑地は嫌いじゃない
美国小泊野営場・2
しゃわあっと霧雨を浴びつつ急いでテント設営。
出かける際には閉めるつもりだが、ポールを立てる位置を決めるため、一度キャノピーを開けてペグも打っておいた。

ここまでで12時過ぎ。あーあ、とためいきをつきながら階段をおりて、市街のはずれの「ふじ鮨」本店まで、昼の飲んだくれとして出かける。
飲み食いのことは、改めて3軒紹介したい。
霧雨の中ですることはないので、2時間ほどたって戻ってからは、軽く昼寝。
ブヨも蚊も多く、蚊取り線香をテント脇に刺しておく。

ソリッドステーク20cmだが、謳い文句のハンマーで抜けず、脇の甘い会社だと思っていたら、最近買い足した製品は穴が拡大されていた。ミスを認めるのに10年かかったというのか。フェラーリ並みの俺様ルールだ。
昼寝から目覚め、しばらくすると「味処しゃこたん」の灯が消えていた。従業員のものとおぼしい車も消えていた。9月では、17時前に閉店してしまうらしい。ここはキャンプ場の受付も兼ねている。
薪を現地調達にさまよい求めた後、発泡酒を飲んでいるとちょうど腹がすいてきたので「飲み食い処 平八」へと、テイクアウトの容器も一つ持って、夕食に向かう。
氷も買い込み、「富久寿司」ですごいトロの握りを堪能した後、テントへと戻る。
夜になり、後ろにテントを張っていた、埼玉から来道のバイク乗りY氏も戻ってきた。
11連休を取ったとか。空へも舞い上がる遊び好きの方の話を聞いていると、スティーブ・マックイーン主演の「華麗なる賭」のメロディーが浮かんできた。
完全に雨は上がったのだ。テントの前室に入れていた薪は、乾いたまま、出番を待っている。
今夜の賭に、勝ったな。
そうして、雨に洗われなかった薪の山に、点火したのだった。

このキャンプ場についても、記しておこう。
全く勧めない。有料でオートサイトじゃなく、階段を上り下りするサイト構成。かつては最上段の眺めがよかったらしいが、今では雑木にさえぎられ、工事の音は響くし、その価値はない。
泊まり客が少ないなら、下段で十分。
ただ、6月の「積丹味覚祭り」のおりなどは、観光協会の雇った警備の若者達が、お墨付きを得たように真夜中まで騒ぎまくるから気をつけられたし。浜まで降りてしゃべくるから、油断ならない。まあ、かつての積丹の夏はそんな感じだったんだけど。
現在工事中の小泊海岸は、なにやら駐車スペースもつけられているようで、このままだとオートキャンプも可能になるようだ。来年が楽しみだ。
しゃわあっと霧雨を浴びつつ急いでテント設営。
出かける際には閉めるつもりだが、ポールを立てる位置を決めるため、一度キャノピーを開けてペグも打っておいた。

ここまでで12時過ぎ。あーあ、とためいきをつきながら階段をおりて、市街のはずれの「ふじ鮨」本店まで、昼の飲んだくれとして出かける。
飲み食いのことは、改めて3軒紹介したい。
霧雨の中ですることはないので、2時間ほどたって戻ってからは、軽く昼寝。
ブヨも蚊も多く、蚊取り線香をテント脇に刺しておく。

ソリッドステーク20cmだが、謳い文句のハンマーで抜けず、脇の甘い会社だと思っていたら、最近買い足した製品は穴が拡大されていた。ミスを認めるのに10年かかったというのか。フェラーリ並みの俺様ルールだ。
昼寝から目覚め、しばらくすると「味処しゃこたん」の灯が消えていた。従業員のものとおぼしい車も消えていた。9月では、17時前に閉店してしまうらしい。ここはキャンプ場の受付も兼ねている。
薪を現地調達にさまよい求めた後、発泡酒を飲んでいるとちょうど腹がすいてきたので「飲み食い処 平八」へと、テイクアウトの容器も一つ持って、夕食に向かう。
氷も買い込み、「富久寿司」ですごいトロの握りを堪能した後、テントへと戻る。
夜になり、後ろにテントを張っていた、埼玉から来道のバイク乗りY氏も戻ってきた。
11連休を取ったとか。空へも舞い上がる遊び好きの方の話を聞いていると、スティーブ・マックイーン主演の「華麗なる賭」のメロディーが浮かんできた。
完全に雨は上がったのだ。テントの前室に入れていた薪は、乾いたまま、出番を待っている。
今夜の賭に、勝ったな。
そうして、雨に洗われなかった薪の山に、点火したのだった。

このキャンプ場についても、記しておこう。
全く勧めない。有料でオートサイトじゃなく、階段を上り下りするサイト構成。かつては最上段の眺めがよかったらしいが、今では雑木にさえぎられ、工事の音は響くし、その価値はない。
泊まり客が少ないなら、下段で十分。
ただ、6月の「積丹味覚祭り」のおりなどは、観光協会の雇った警備の若者達が、お墨付きを得たように真夜中まで騒ぎまくるから気をつけられたし。浜まで降りてしゃべくるから、油断ならない。まあ、かつての積丹の夏はそんな感じだったんだけど。
現在工事中の小泊海岸は、なにやら駐車スペースもつけられているようで、このままだとオートキャンプも可能になるようだ。来年が楽しみだ。
2011年09月18日
「華麗なる賭」
美国小泊野営場
もうがまんならん。焚き火で夜を過ごしたいのだ。
相次ぐ台風来襲で、すっかり天気がくずれっぱなしだが、まだ気温が高いこの3連休を無為に過ごしてどうする。
天気予報をじりじりと見守っていると、降雨確率が低くなり、18日から19日はなんとかなりそうではないか。いつもの積丹町の浜へと行くことにした。
昼も夜も市街で飲んだくれるつもりで、温泉には行かないし、調理もしない。荷物はすっきり少なめ。主要な物は911のフロントにおさまった。

細々とした物もその気になれば全部入ったが、あまり気にせず助手席の足下にバケツに入れて収める。立てておきたいランタンは、シートの後ろに、後席と挟み込むように搭載。
まだ降雨がなく、天気は曇天のまま保ちそうだったので、車の屋根ははずしておいた。
しかしレインスーツ、靴、キャップは全てゴアテックス、折りたたみ傘といつも以上に雨対策は万全にしておく。
ところが。
札幌南インターが近い頃、やはり降り出した。かなり雨粒が大きい。
走っている限り、少々の雨は車内に入らないが、もう耐えきれる状態ではないので、料金所前の広いスペースに停車し屋根を架けた。
この車はパワーウィンドウではない。ETCなし。しかもレギュレーターはかなり固く、左ハンドルから料金をやりとりする際に助手席の窓を開けられるものではなく、手早く済ませたいので自ら車を降りて料金を払わざるを得ない。
屋根をはずしておくと、ひょいと立ち上がって料金のやりとりができるので便利なのだ。だから高速を走らせるときも、できれば屋根は取っ払っておきたかった。
小樽を過ぎる頃には、もう霧雨程度に変わってきたが、雨があがったわけではない。
空冷ポルシェの空調の悪さは致命的で、雨降りには決して乗りたくはない。ガラスは曇りっぱなしで、どんな手を打とうとすっきりと曇りが取れることはない。
さて 美国市街に入る手前から、浜は見えてくる。
やや、浜はパワーショベルだらけではないか!ついに工事が本格化してしまったか!そんなアナウンスはなかったのに。

市街地手前から、港までバイパスを建設する工事が20年越しに始まってはいたが、ついに浜を閉鎖して始めていたのだ。
うーん。あてがまったく外れた。悩む。
2時間かけて120km走ってきた。まだ昼前。霧雨はやむ気配がなく、今夜どこかで焚き火ができるかは全くわからない。しかも焚き火台はない。
賭に出ることにした。もう一つのキャンプ場、バカ高い「小泊野営場」があるのだから、そこに泊まろう、と。野塚野営場は、食べるところまでの距離があるのだ。しかし山の上とはいえ、小泊野営場は市街地まで歩く距離はさほど変わりはない。
そうして、大人¥300テント¥1,000を払い、設営することにしたのだった。


続きはまた…。
もうがまんならん。焚き火で夜を過ごしたいのだ。
相次ぐ台風来襲で、すっかり天気がくずれっぱなしだが、まだ気温が高いこの3連休を無為に過ごしてどうする。
天気予報をじりじりと見守っていると、降雨確率が低くなり、18日から19日はなんとかなりそうではないか。いつもの積丹町の浜へと行くことにした。
昼も夜も市街で飲んだくれるつもりで、温泉には行かないし、調理もしない。荷物はすっきり少なめ。主要な物は911のフロントにおさまった。

細々とした物もその気になれば全部入ったが、あまり気にせず助手席の足下にバケツに入れて収める。立てておきたいランタンは、シートの後ろに、後席と挟み込むように搭載。
まだ降雨がなく、天気は曇天のまま保ちそうだったので、車の屋根ははずしておいた。
しかしレインスーツ、靴、キャップは全てゴアテックス、折りたたみ傘といつも以上に雨対策は万全にしておく。
ところが。
札幌南インターが近い頃、やはり降り出した。かなり雨粒が大きい。
走っている限り、少々の雨は車内に入らないが、もう耐えきれる状態ではないので、料金所前の広いスペースに停車し屋根を架けた。
この車はパワーウィンドウではない。ETCなし。しかもレギュレーターはかなり固く、左ハンドルから料金をやりとりする際に助手席の窓を開けられるものではなく、手早く済ませたいので自ら車を降りて料金を払わざるを得ない。
屋根をはずしておくと、ひょいと立ち上がって料金のやりとりができるので便利なのだ。だから高速を走らせるときも、できれば屋根は取っ払っておきたかった。
小樽を過ぎる頃には、もう霧雨程度に変わってきたが、雨があがったわけではない。
空冷ポルシェの空調の悪さは致命的で、雨降りには決して乗りたくはない。ガラスは曇りっぱなしで、どんな手を打とうとすっきりと曇りが取れることはない。
さて 美国市街に入る手前から、浜は見えてくる。
やや、浜はパワーショベルだらけではないか!ついに工事が本格化してしまったか!そんなアナウンスはなかったのに。

市街地手前から、港までバイパスを建設する工事が20年越しに始まってはいたが、ついに浜を閉鎖して始めていたのだ。
うーん。あてがまったく外れた。悩む。
2時間かけて120km走ってきた。まだ昼前。霧雨はやむ気配がなく、今夜どこかで焚き火ができるかは全くわからない。しかも焚き火台はない。
賭に出ることにした。もう一つのキャンプ場、バカ高い「小泊野営場」があるのだから、そこに泊まろう、と。野塚野営場は、食べるところまでの距離があるのだ。しかし山の上とはいえ、小泊野営場は市街地まで歩く距離はさほど変わりはない。
そうして、大人¥300テント¥1,000を払い、設営することにしたのだった。


続きはまた…。
2011年09月11日
暖かい夕暮れに
そんな休日は焼き肉である。早い内にどかっと買い込みワインやスパイスを振りかけ、下ごしらえを済ませるのだ。

この季節はサンマ。炭火のサンマを食べると、単なるグリルで焼いた物は食べなくてもいいとも思ってしまう。炭火は美味だ。
9日の某番組で、大泉洋がタカトシ相手に、同じ北海道出身という気安さからか、「それはツブなのか、云々」というシーンがあった。
「ツブ」は、全国区なのかな?本州では違う言い方だと聞いたような気もするが。東北以西ではほとんど見かけないネタだろう。
つぶ焼きは大好きなので、見つけたら即購入。20分ほど下煮をすると、ぐるりと身が出やすくなるので一度取り出し、肝をもいでおく。まだ熱いうちだったので、酔うことのないアブラは面倒だったので抜かなかった。
野菜はホイルに包む。焼け焦げたり、網から落ちたりということがなく、蒸し焼きは大変便利。キノコには蒸し焼きが向いている。かりっとさせたい時は、ホイルからだしてちょっと炙ればいい。
ナスは水につけてむくなどという邪道なことはせず、釧路「炉ばた」のおばちゃんを見習って、熱くても剥く。実際は、千歳「海鮮市場」でやっていた、皮を剥きやすいように先に筋をつけておくと、熱いうちでも剥きやすいのだ。
準備万端整えて、一人焼き肉。
サンマが炎上するも、誰かに食べさせるわけでもなし、構わず。
ニンニクを数片、口直しに皮付きのまま焼いて、ほくほく柔らかい身を味わう。
ずんときたぜ。

この季節はサンマ。炭火のサンマを食べると、単なるグリルで焼いた物は食べなくてもいいとも思ってしまう。炭火は美味だ。
9日の某番組で、大泉洋がタカトシ相手に、同じ北海道出身という気安さからか、「それはツブなのか、云々」というシーンがあった。
「ツブ」は、全国区なのかな?本州では違う言い方だと聞いたような気もするが。東北以西ではほとんど見かけないネタだろう。
つぶ焼きは大好きなので、見つけたら即購入。20分ほど下煮をすると、ぐるりと身が出やすくなるので一度取り出し、肝をもいでおく。まだ熱いうちだったので、酔うことのないアブラは面倒だったので抜かなかった。
野菜はホイルに包む。焼け焦げたり、網から落ちたりということがなく、蒸し焼きは大変便利。キノコには蒸し焼きが向いている。かりっとさせたい時は、ホイルからだしてちょっと炙ればいい。
ナスは水につけてむくなどという邪道なことはせず、釧路「炉ばた」のおばちゃんを見習って、熱くても剥く。実際は、千歳「海鮮市場」でやっていた、皮を剥きやすいように先に筋をつけておくと、熱いうちでも剥きやすいのだ。
準備万端整えて、一人焼き肉。
サンマが炎上するも、誰かに食べさせるわけでもなし、構わず。
ニンニクを数片、口直しに皮付きのまま焼いて、ほくほく柔らかい身を味わう。
ずんときたぜ。
2011年09月04日
リフレクターが好き
道具を愛する物にとって、「効率アップ」「カスタマイズ」は頭から離れないことだろう。
ランタンの「効率アップ」としては、リフレクターによる光の反射と再帰を一番に考える。
照明垂れ流し状態の200Aには、どんなリフレクターがいいのか?
アルミ板の切れ端が残っていたので、後方からのリフレクターとして、グローブの外側からかぶせてみた。
局面に2度合わせなければならず、さらにベンチレーターをかぶせると今一つフィットしない。
無理矢理に、後方からの反射(もしくは遮断)という機能は果たせたが、局面への馴染みがない。叩き出さなければ、だめなようだ。
ということで、コールマン純正のリフレクターをかぶせている。溝は200A用で間違いないはずなんだが、ぐらぐらしている。

しかし、リフレクターをかぶっているおかげで、眩しくて顔を上げられない、ということはないし、下方への照度がかなりアップした。
帰宅後、鏡面仕上げ用コンパウンドでさらに磨きをかけてみた。鏡にはならないのは当然だが、汚れも落ちてかなり平滑になった。
次回はさらに反射してくれるだろう。
ランタンの「効率アップ」としては、リフレクターによる光の反射と再帰を一番に考える。
照明垂れ流し状態の200Aには、どんなリフレクターがいいのか?
アルミ板の切れ端が残っていたので、後方からのリフレクターとして、グローブの外側からかぶせてみた。
局面に2度合わせなければならず、さらにベンチレーターをかぶせると今一つフィットしない。
無理矢理に、後方からの反射(もしくは遮断)という機能は果たせたが、局面への馴染みがない。叩き出さなければ、だめなようだ。
ということで、コールマン純正のリフレクターをかぶせている。溝は200A用で間違いないはずなんだが、ぐらぐらしている。

しかし、リフレクターをかぶっているおかげで、眩しくて顔を上げられない、ということはないし、下方への照度がかなりアップした。
帰宅後、鏡面仕上げ用コンパウンドでさらに磨きをかけてみた。鏡にはならないのは当然だが、汚れも落ちてかなり平滑になった。
次回はさらに反射してくれるだろう。
2011年09月03日
その個性を愛す
「ベジポタラーメン ジル」
意外に北海道人は、ラーメンに関しては保守的な味が好みで、野心的な味わいはなかなか受け入れられない難しさがあるようだ。
こちらのお店は、野菜のポタージュスープに、特注の極太麺を合わせたラーメンを開発した。なかなかに大変だったと思う。
ところが、残念なことにこの個性的な旨さは未だ理解されていないようで、食べたことがない・一度しか入っていないという方が多く、近隣のラーメン店を選ぶ方が多いのだ。
この店の味は、有りか無しかで言うなら、声を大にして「有り」だと言おう。
まず、現在のラーメンとはどんな料理かというと、すでに発祥の大陸の味と遙かに違う物に変化しているではないか。ありとあらゆるスープの取り方があり、食べ方や麺の種類も多様で、何でもありの百花斉放、百家争鳴のジャンルではないか。しかも全国的にまだまだ変化が落ち着く気配もない。そういう料理を、北海道人は好む傾向があるではないか。
この店の生み出す味は、ヌードルの一形態だと考えればいいだろう。
温かいスープの物は、まず塩梅が落ち着いてきた。当初は味が濃かったが、ベースになるスープの濃度を落としたか、塩加減を落としたか、飲み下しやすくなった。バジル、ガーリック、胡椒など、様々な香辛料等を加えて味の変化を楽しむよう推奨されているのだが、この変化は劇的だった。ラーメンにこういう味があるのか!?という衝撃がある。
ダシはポタージュの甘みとのバランスよく、ブイヨンともまた違う、洋食のスープとしてなら、おおっ!と驚く一歩踏み込んだ味だろう。ラーメンの文脈で考えると、コクがわかりづらく何のスープだろう、という異質な印象を与えるかもしれない。
しかし、髄液を絞るように煮込んだ獣臭さ、調味料や油脂に頼らない味付けのスープというのは、実に個性的で旨い物なのだ。
三角形のイタリアンで使うようなボウル型の丼は、インパクトはあるだろうが、料理にとっては、向いていないのではないか。浅い器で少し麺が泳ぐくらいで、スープの香りが立つようにしたほうがいいのではないかと思う。まあ何より僕には、視覚的に三角形という角の立った禍々しさと、面積が狭くちゅるっと啜った際に、汁が器の外へとハネ飛びやすいというのが、食事を提供される側として障りを感じ嫌なのだが。大抵は大盛りを頼んでいるので、丸く大振りな器はそんなストレスとは無縁。

つけ麺が最近出てきたが、市内でもトップの味だと思う。冷たい麺に熱いスープは、麺を浸す時間が長くなっても塩梅よく、舌に刺激少なく、スープの甘みと旨味を味わえる。じっくり、極太麺を噛みしめ味わえる。
この極太麺が手強い。アルデンテ程度の茹で加減なのだろうが、うどんともパスタとも違う、なかなか噛みきれないもちっとした弾力溢れる麺なのだ。ラーメンの麺としての歯応えや味わいを確保し、パスタのように口の中で噛んで味わう食べ方に向いた麺、と考えていった正常進化がこの麺なのだろう。
そういう固さの麺なので、いつものようにがばっと箸でつまんで啜る、という食べ方は向かない。口の中でごわごわと噛みきれないいらだたしさが残るだろう。スパゲッティのように、少量まとめて口に放り込むといいのだろう。
そうすると時間がかかり、麺がのびてしまうかも、という心配のために、固めの茹で加減なのだ。この麺はそうそう水を吸わないので、嬉しいことに大盛りにしてもそれほど固さに変化はない。
平打ちやバリかた等、麺を味わう風潮が出てきてはいるが、この極太麺の独特さは断トツで、抵抗感があるようだ。最近はラーメンらしい中太麺も選べるようになった。
どこのラーメン作りの文脈に属さないこの味は独学らしく、意見を寄せてもらいたいと卓上には用紙が用意されている。独創的なだけに、客観的な評価を得るのは難しいだろうな。
こちらの明快かつ個性的な方針を、僕は支持するぞ。
と先日はつらつら考えていて、今、強いてあげるなら…、と書き込もうかどうしようか迷っていると所用ですぐに店を出なければならなくなった。
具にレンコンが入っているのだが、これが厚く固いので、薄切りにしてスープカレーの具のように素揚げしてみてはどうか、ということを勘定の際に言い置いて店を出た。
真意は、もう少しある。
ラーメンを求める客は、意外に“わかりやすさ”も求めているようなので、わかりやすいコクがあるといいのかもしれない。
油脂のコクをこれ以上スープに入れることは考えられないので、具でコクを感じてもらってはどうだろうか。揚げることで、油のコクを感じてもらえるのではないか。
また、レンコンの固さはちょっと異質で、薄くするともっとスープとなじむのではないだろうか。
具にレンコンが鎮座するというのは、スープカレーで北海道民にはもうお馴染みだろう。。
中太麺も用意するように、客の嗜好にも擦りよせをする余地があるようだし、ちょっとした“わかりやすさ”があれば、もっと千歳市民に受け入れられるのではないだろうか。
もっとこの個性的な味わいが、受け入れられて欲しいと願うのだ。
趣味性がありそうで、でもこだわりのなさそうな内装、ディスプレイについては全く評価しない。悪くはない(と思う人が大半だろうけど)だろうが、アメリカ的“お飾り”という雰囲気は全然店に馴染んでない。器にプロヴァンス風のもの、イタリア的大振りな明るさの物があると、ぐっと来るかもしれない。
でも店名の“ジル”は、ジル・ド・レェのジル?それとも、シスター・ジルのジルとか?どちらも悪魔的だから、そんなことはないだろうけど、由来はなんなのだろうな。
さてさて 個性的なことは間違いない、世に問うだけの価値ある一杯だ。ぜひご賞味を。
電話 0123-27-9000
北海道千歳市東郊1-3-4
定休日 水曜日 営業時間 11:00 - 21:00
意外に北海道人は、ラーメンに関しては保守的な味が好みで、野心的な味わいはなかなか受け入れられない難しさがあるようだ。
こちらのお店は、野菜のポタージュスープに、特注の極太麺を合わせたラーメンを開発した。なかなかに大変だったと思う。
ところが、残念なことにこの個性的な旨さは未だ理解されていないようで、食べたことがない・一度しか入っていないという方が多く、近隣のラーメン店を選ぶ方が多いのだ。
この店の味は、有りか無しかで言うなら、声を大にして「有り」だと言おう。
まず、現在のラーメンとはどんな料理かというと、すでに発祥の大陸の味と遙かに違う物に変化しているではないか。ありとあらゆるスープの取り方があり、食べ方や麺の種類も多様で、何でもありの百花斉放、百家争鳴のジャンルではないか。しかも全国的にまだまだ変化が落ち着く気配もない。そういう料理を、北海道人は好む傾向があるではないか。
この店の生み出す味は、ヌードルの一形態だと考えればいいだろう。
温かいスープの物は、まず塩梅が落ち着いてきた。当初は味が濃かったが、ベースになるスープの濃度を落としたか、塩加減を落としたか、飲み下しやすくなった。バジル、ガーリック、胡椒など、様々な香辛料等を加えて味の変化を楽しむよう推奨されているのだが、この変化は劇的だった。ラーメンにこういう味があるのか!?という衝撃がある。
ダシはポタージュの甘みとのバランスよく、ブイヨンともまた違う、洋食のスープとしてなら、おおっ!と驚く一歩踏み込んだ味だろう。ラーメンの文脈で考えると、コクがわかりづらく何のスープだろう、という異質な印象を与えるかもしれない。
しかし、髄液を絞るように煮込んだ獣臭さ、調味料や油脂に頼らない味付けのスープというのは、実に個性的で旨い物なのだ。
三角形のイタリアンで使うようなボウル型の丼は、インパクトはあるだろうが、料理にとっては、向いていないのではないか。浅い器で少し麺が泳ぐくらいで、スープの香りが立つようにしたほうがいいのではないかと思う。まあ何より僕には、視覚的に三角形という角の立った禍々しさと、面積が狭くちゅるっと啜った際に、汁が器の外へとハネ飛びやすいというのが、食事を提供される側として障りを感じ嫌なのだが。大抵は大盛りを頼んでいるので、丸く大振りな器はそんなストレスとは無縁。

つけ麺が最近出てきたが、市内でもトップの味だと思う。冷たい麺に熱いスープは、麺を浸す時間が長くなっても塩梅よく、舌に刺激少なく、スープの甘みと旨味を味わえる。じっくり、極太麺を噛みしめ味わえる。
この極太麺が手強い。アルデンテ程度の茹で加減なのだろうが、うどんともパスタとも違う、なかなか噛みきれないもちっとした弾力溢れる麺なのだ。ラーメンの麺としての歯応えや味わいを確保し、パスタのように口の中で噛んで味わう食べ方に向いた麺、と考えていった正常進化がこの麺なのだろう。
そういう固さの麺なので、いつものようにがばっと箸でつまんで啜る、という食べ方は向かない。口の中でごわごわと噛みきれないいらだたしさが残るだろう。スパゲッティのように、少量まとめて口に放り込むといいのだろう。
そうすると時間がかかり、麺がのびてしまうかも、という心配のために、固めの茹で加減なのだ。この麺はそうそう水を吸わないので、嬉しいことに大盛りにしてもそれほど固さに変化はない。
平打ちやバリかた等、麺を味わう風潮が出てきてはいるが、この極太麺の独特さは断トツで、抵抗感があるようだ。最近はラーメンらしい中太麺も選べるようになった。
どこのラーメン作りの文脈に属さないこの味は独学らしく、意見を寄せてもらいたいと卓上には用紙が用意されている。独創的なだけに、客観的な評価を得るのは難しいだろうな。
こちらの明快かつ個性的な方針を、僕は支持するぞ。
と先日はつらつら考えていて、今、強いてあげるなら…、と書き込もうかどうしようか迷っていると所用ですぐに店を出なければならなくなった。
具にレンコンが入っているのだが、これが厚く固いので、薄切りにしてスープカレーの具のように素揚げしてみてはどうか、ということを勘定の際に言い置いて店を出た。
真意は、もう少しある。
ラーメンを求める客は、意外に“わかりやすさ”も求めているようなので、わかりやすいコクがあるといいのかもしれない。
油脂のコクをこれ以上スープに入れることは考えられないので、具でコクを感じてもらってはどうだろうか。揚げることで、油のコクを感じてもらえるのではないか。
また、レンコンの固さはちょっと異質で、薄くするともっとスープとなじむのではないだろうか。
具にレンコンが鎮座するというのは、スープカレーで北海道民にはもうお馴染みだろう。。
中太麺も用意するように、客の嗜好にも擦りよせをする余地があるようだし、ちょっとした“わかりやすさ”があれば、もっと千歳市民に受け入れられるのではないだろうか。
もっとこの個性的な味わいが、受け入れられて欲しいと願うのだ。
趣味性がありそうで、でもこだわりのなさそうな内装、ディスプレイについては全く評価しない。悪くはない(と思う人が大半だろうけど)だろうが、アメリカ的“お飾り”という雰囲気は全然店に馴染んでない。器にプロヴァンス風のもの、イタリア的大振りな明るさの物があると、ぐっと来るかもしれない。
でも店名の“ジル”は、ジル・ド・レェのジル?それとも、シスター・ジルのジルとか?どちらも悪魔的だから、そんなことはないだろうけど、由来はなんなのだろうな。
さてさて 個性的なことは間違いない、世に問うだけの価値ある一杯だ。ぜひご賞味を。
ベジポタラーメン ジル ( 千歳(北海道) / ラーメン全般 )
★★★★☆4.0
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電話 0123-27-9000
北海道千歳市東郊1-3-4
定休日 水曜日 営業時間 11:00 - 21:00