ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2015年10月08日

樽前山 登山

子どもも楽々 樽前山

 先月9月20日、10年ぶりくらいに樽前山に登った。子どもの頃に登って以来、たった3度目だ。

 モーラップから標識に従って山に入っていくと、やたらと車とすれ違う。あら、もう下山する人たちだろうか?と思っていたが、なんのことはない、苫小牧からの道が合流しているのだった。
 本格的な山への道は、舗装が途切れ、深い側溝がある砂利道に入ってからだった。


 都市圏近郊の人気の山なので、休日は朝のうちに来ないと駐車場が一杯になる。整理をしている皆さん、いつもご苦労様です。



 灌木を越えるまでは、よくある木の階段が続く。かなり土が流出していて、歩きづらくなっていた。ここは幼児でも無理なく登山できるのだが、この階段の段差は、下りでは幼児にはきついところもあるほどだ。

 家族連れ様々な方が、軽い気持ちで登れる樽前山。支笏湖、太平洋も眺められる。天気が悪いとの予報だったが、通り雨のような雨雲は山の横をなめて過ぎていったようで、眺望が得られた。



 子どもの頃は噴煙上がるドームが頂上で、かなり接近できた。現在は危険区域のため、外輪山が最高点。稜線上は結構強い風にさらされる。


 2時間かからずに下りてこられる樽前山。この後、支笏湖国民休暇村で温泉につかり、千歳市街でそばを食べて帰宅。1時までにだいたい終えられる手軽なコースなのがいいところだ。
  

Posted by 伊達直人 at 21:58Comments(0)フィールド

2015年08月23日

両古美山・当丸山登山

一日体があいた7月10日平日、ちょっと山に登りに行ってきた。

神恵内村の当丸峠から登る、両古美山と当丸山。あまりに短時間で登れるらしいので、二つ登ることにした。

ドラマ「極北クライマー」で、院長が自動車事故を起こしたロケ現場が、この当丸峠だったらしい。ああ、そういえば覆道になってたよな。
古平町から上がり、その覆道に入ってから少し下ると(確か)、左手に外に出られる場所がある。そこから道を上がっていくと、なにやら展望台のようなところに出た。




ログ造りの休憩所とトイレ。作られてからしばらくたったようで、使われている感じではなく、単にさびれていった古さがある。水は止められているので、給水はできない。トイレの汚さときたら、もう。積丹岳のトイレでも思ったが、登山者は、無料のトイレの使い方に無頓着すぎないだろうか。

まずは、峠道北側の両古美山から。覆道の上を越える歩道橋を下る。




その先に、通路、階段を終えると、明確な道があるわけではない。親切に表示があるので、しばらくは覆道に沿って踏み固められた小道を進む。するとアスファルトのちょっとした広場に出る(シェルターを付ける前の旧道らしい)。そこから木立のほうに目を転じると、草が茂っているとわかりづらい登山道入り口の表示がある。


軽い道かと考えていたが、いきなりとっぽんとはまるくらいのぬかるみがあった。すぐに細く急勾配で滑りやすい道が始まり、意外に足下の装備はきちんとしておかなければならない。ミッドカットでグリップのよいソールの靴が安心。子どもの登山には、安心できない。
あまり展望のきかない山だが、途中で山頂あたりが見えた。実は、岩場は山頂ではなく手前に過ぎず、最高点は木立に埋もれているというがっかりさなのだが。


緑が濃く、森の匂いが心地よい。道の脇には様々な植物が茂り、コケモモが覆う。すぐ近くまで笹やらが伸びているので、半袖だと腕に障る。

朽ちた表示が木にもたれかかっていた。眺めがよく、神恵内の海が青く輝く。



急登はほんの最初だけで、後はスムーズに高度を上げていく。
途中、ハエマツの間を歩き、岩場をいくつか越すが、まだ山頂ではない。



そうして次の岩場に行こうかとしたら下り始めたので、山頂を過ぎたらしいことに気がつく。戻ると、茂みの中に、柱が朽ちた山頂表示があった。何も眺望はない。


先ほどの眺めのいい岩場に戻り休憩する。短時間の休憩なので、今回はコーヒーなどコンロの用意はしなかった。
おやつとして、今回初めてきびだんごを選んでみた。岡山などで想像されるきびだんごとは全く違う、あんや米で作られた北海道独自の物。ねっとりと糖分が多く歯ごたえのある、いかにも腹持ちの良さそうな半練りスティックである。ちょっとべたつくのでオブラートに包まれているが、北海道の夏山程度では溶けない。スニッカーズも好きなのだが、夏のチョコレートは溶け出すので難儀する。このきびだんごは大丈夫。後味がよくさっぱりとして、飲み物も飲み下しやすい。今後の携行おやつに決定だ。



下る途中、向かいに次の当丸山が見えた。両古美山は登り1時間、下り45分ほど。

駐車場に戻るが、当丸山の登山道は休憩所そばではない。下にも駐車場があるのだが、その向かいに表示がある。



最初から、ずっと登り続ける。それにしても草が多い。道幅が広いのは、ブルドーザーで整備したからだろうか。そういえば、ここは神恵内2000年の森だか、整備された公園のようだから、重機が入ったのかもしれない。
しかしあまりに草が茂りすぎ、道と崖の区別がつかない。すぐ横は地面がないのだがわかりにくく、うっかりよろけたら思いがけず転落するだろう。油断ならない登山道で、ここは初心者や子どもなんかつれてこれないな。



作業にともなうゴミがやたらと捨ててある。夏の草刈りなんて水分は必須だが、コップなんか持ち帰っていられないんだろう。役場の担当者は、こんな登山道の現状を知っているだろうか。

途中、眼下に沼が垣間見える。


山頂は木立がなく、ぐるりと見渡せる。しかしなにぶん800m台だし、夏の湿度のかすみで遠くまでは見えず、今ひとつの眺め。両古美山ほど登りに時間はかからなかったし、水分をとるとさっさと下った。


せっかくなので麓の沼をまわるコースを下ることにしたのだが、なんと途中で登山道が崩落。下りることはできても、登るのは難しいのではないか(草むらはすぐ崖だし)。草刈りよりも、この修復が先ではないのか。繰り返すが、役場の担当者は、こんな登山道の現状を知っているだろうか。


そうして勾配のない、沼周遊のコースらしき道に入る。湿原の中の道のように、木道が整備されていたらしい。草藪が生い茂り、沼など全く見えないぬかるみだらけの道を、足下だけに注意をはらいつつ歩く。楽しくはない。


すでに朽ち果てた木道が数カ所で水没し、普通の靴では歩き通せない周遊路になっているからなのだ。これは、周遊路と言えるのだろうか。重ねて言いたい。役場の担当者は、こんな登山道、周遊路の現状を知っているだろうか。



表示に従って、大きな沼に出る。湿原らしからぬ草が生い茂るつまらぬ眺め。かつては東屋があったらしい、コンクリートのべた基礎だけが、産業遺産のように残っていた。相当な雪害にやられたのだろうか。火遊びとか。そばで、草刈りの業者らしきトラックが止まっていた。


駐車場へ行く、というコースを通って帰路につくことにする。無駄に山坂の多い、造山道のような道をひたすら歩く。


道ばたには、朽ちたベンチが倒れていた。どちらの山も、朽ちた遺跡を歩いているような気分になる。


一人旅が好きなのは、一人自問自答する時間がたっぷりあるからだ。
当丸山を歩きながら考えていたのは、ローマ街道のことだった。なぜあの道はあんなにぼこぼこなのに、街道として往来があったというのだろうと子どもの頃は思っていたのだが、塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでいてその疑問は氷解した。
整備しなければ、どんな物も朽ちるのだ。ローマ街道の敷石は、なんと30cmの厚みがあったという。帝国が機能していれば、もちろんメンテナンスが行き届いていたのだろう。帝国中の街道のインフラのメンテナンスだけでも莫大な労力、組織力、資金が必要だっただろう。
帝国崩壊とともに、インフラ整備が止まったとたん、すべてが朽ち果て始めたのか。それが現在の姿なのだろう。
何事も作るはいいが、メンテナンスと活用の断固たる意志は、現在我が国にあるのか。朽ちる素材で造りながら、朽ちるに任せるとはどういう長期展望なのか。
「新しい物は作らない、いらない!そのかわり、今ある物をしっかり整備する!」という地味な決断をするトップがいても、民衆受けは悪いかもしれないが、すでにある物を固めていくことは、確実に強固なものになり安心だ。ソフトもハードも。新規事業に劣らぬ大変な作業コストになるだろうに。変える必要のないものは変えない、保守的な人間はそう考えるはずなのだが。

などと、朽ちる一方の周遊路を回りながらつらつら考えていた。当丸山の登りは50分、下りは大沼周りで1時間。
いささか暗澹たる気分で峠を下り、古平温泉につかり、港寿司で旬のウニ丼を食べて帰路についた。  

Posted by 伊達直人 at 06:13Comments(0)フィールド

2013年06月23日

さあ、シーズンイン

木こりのローソク加工

すっかりスマホのゲームで忙しい。

山菜シーズンが一段落し(この後、ハスカップがあるのだ)、ようやくキャンプだ。

ということで、木こりのロウソクを用意した。



ちょっとまだ含水が多いものもあるのだが、燃料投下でなんとかなるだろう。

まずは今週末、いつもの積丹に行く予定。流木がなくても、これさえあれば十分。  

Posted by 伊達直人 at 16:43Comments(2)フィールド

2013年01月26日

たがいま夕張マウントレースイ

先週あたりから、修学旅行生が増えてきました。



昨日は湿った雪だったので、硬いバーンです。  

Posted by 伊達直人 at 10:11Comments(0)フィールド

2012年07月19日

ウニとイタドリ

積丹町 美国小泊海岸
先月のウニ三昧旅行では、イタドリとウニの深い関係を聞くことが出来た。

美国小泊海岸には、もともとイタドリがびっしりと生えている。
ちなみに、虎杖浜は文字通りイタドリの群生地であり、スズランといいイタドリといい、北海道では砂浜に思いもかけない植物が自生しているものである。



先に「ふじ鮨」でイタドリを食べる習慣があるか、板前さん達に尋ねたところ、誰もが苦笑して首を横に振るばかりだったのだが、藤元氏が面白い話を教えてくれたのだった。
「港に、養殖場があって、そこでウニの小さいの育てるのに、イタドリの葉を食べさせてたんだよ。固いところはきれいに残して、柔らかいところだけ食べてたもんさ。」

ウニはイタドリの葉を食べるのか。
港に残る巨大な施設が、かつては稚貝やらを育てる養殖場で、そこでそんなことがあったとは。


という話を夜に「平八」でしてみたところ、「学校で山に採りに行きましたよ」という歴史があったらしい。漁師さんたちは忙しいし、保護者は大半が漁業関係者なら地域に協力するのはやぶさかでないし、何より人件費がタダなら、動員されるか。葉を採るだけなら、児童でも危険はない。

しかし、気づいた頃には既に閉鎖されていた養殖場。「アワビの稚貝も養殖していたんですけど、盗難がひどくて、損害が大きかったらしいですよ。」というやられ放題に懲りて幕を下ろしたそうな。

学校でイタドリを採りに行っていたという話だが、日高地方では逆に、早朝の昆布漁に学校の教員が駆り出されていたという噂があったなあ。
昆布漁は夏のごく短い期間に行われるため、大忙しで子どもが学校を休むくらい人手が足りなかったから、地域の助っ人として教員も手伝っていた、ということがあったとかないとか。

ま、真偽は不明なので、あまり詳しくは触れず、あくまでも昔の噂、ということにしておく。  

Posted by 伊達直人 at 21:16Comments(0)フィールド

2012年05月25日

イタドリ?怪しいナントカソウ

先日、かからさんのページで初めて、イタドリが食べられるものだと知った。壁のように成長したイタドリの間を歩くのは難儀だな、という印象しか持っていなかっただけに、ちょっと意外だった。

1回目のタラの芽採りの際に探してみたが、見当たらず、替わりに林間で似たような生え方をしているこの山菜を見つけたので、母に訊いてみようと少し採ってきた。
葉は三角形で、赤味は全くなく、イタドリとは似つかない。
40cmほどで切った際に、ウドのような酸味のある爽やかな香りがしたので、もしかしたら食べられるものかもしれないと思い直し持ち帰ったのだ。



母も知らないらしく(知っていれば僕も口にしていただろう)、伯母に聞きに行ったところ、山菜図鑑を持って帰ってきた。さすが山菜好きの伯母だ。

それによると、なんとかソウだと同定できた。本を見たというのにもうわすれてしまったのだが、あの葉っぱの形と時季は間違えようがない。安全に区別できるだろう。

あく抜きは必要なく、炒めても、煮てもいいという、扱いやすく便利な山菜であった。

早速煮浸しにしてみたところ、日陰育ちだったこともあり、柔らかくかすかな苦みと酸味がさわやかである。ウドのような風味でもあり、フキのような成り立ちと舌ざわりでもある。筋を取るところも似ている。
ただ、中間的なぶん個性的な味ではなく、また旨さも今一つという、敢えてたくさん食べようという気にはならないものでもある。

生え方も数本ずつで大量に採れるものでもないし、そうしたこともあってイマイチ人気の無い山菜なのだろう。
だが、ウド、フキの本格シーズン前の、煮物用の手頃な山菜としては便利だし、僕はこれからもタイミングが合えば採っていきたいと思った。

2回目のタラの芽採りでは、ちょうどイタドリの群生地でもあったので、採ることができた。
しかしながら、調べてみると下処理はかなり面倒くさい。タラの芽の処理で疲れてきた頃、「イタドリ?無理に食べなくても」と鼻で笑う母の言葉で、やはり食べるのは止めた。

山菜好きの北海道人にとっては、ウドもフキもあるのにイタドリを敢えて食べることは無い、ということなのだろう。  

Posted by 伊達直人 at 22:41Comments(0)フィールド

2012年05月06日

雨上がりのGW

大荒れだった連休。

それでも昨日は、午後に雨があがった。待ちかねていたぞ。
急いで農試公園に行き、サクラを眺めた。



ここにこれほどの桜が植えられたのは、つい最近のことなんだそうだ。
ソメイヨシノ100本、エゾヤマザクラ100本があるらしい。
白いソメイヨシノはほぼ全てが開花している。野生種エゾヤマザクラは個体差があり、まだ蕾のものもあり、もうすこし楽しめそうだ。  

Posted by 伊達直人 at 05:57Comments(0)フィールド

2012年05月04日

山菜シーズン 

4/29 むかわ町の山中へ山菜採りに。
春の第一波は、アイヌネギだ。

最近は行者ニンニクとかヒトビロとかキトピロとか、全く馴染みのない言葉で言われることもあり、僕にはぴんとこない。
先住民族が見いだした北海道特産の春の旨味、と解して、長らく呼ばれてきた「アイヌネギ」という呼称で通したいのだが。

北海道ではお馴染みの、GW前に出てくる春の山菜。臭いがきついと言われ、さすがに朝食には取らないが、外で焼き肉をしたり、夕食でならがんがん食べる。

今回はむかわ町の山中へ。
今年は寒いと思っていたら、数日の陽気で一気に春になって、レンギョウやサクラが開花したほどだ。

したがって、今年もこの時期はもうネギのピークは過ぎていて、ちょっと地温の低い場所を主に探すことになる。
そうなると、雪解けの遅い日陰気味の斜面や沢地ということだ。
シカの足跡や糞があるあたりを歩く。





途中の林道で、シカの死体があった。撃たれたり、咬まれたりして血が流れた様子もない。小動物では分厚い皮に刃が立たないのか、まだ囓られた痕もない。
餓死なのか、今季はこうしてぱたっと死ぬシカが見受けられるのだそうだ。

昼食は、穂別キャンプ場のバーベキュー場で。2カ所あり、今回は小川を渡った新設のコーナーを選ぶ。遠いがベンチがあり、洗い場も使いやすいのだ。



Kyanさんのレポートにもあったが、ここの芝生にはシカの糞が異様に多い。土になってしまうまでは、フリーサイトの設営は慎重に場所を選ばないとならないだろう。



ジンギスカンにはもちろんネギも投入。タレ漬けの肉と合わせる。北海道人の好きな食べ方の一つだ。

アズキナではあまり感じないのだが、アイヌネギを食べていると、便通がいい。精をつける山菜だけあって、何か密度が違うのだろうか。

5/3には、門別にも行くことになった。  

Posted by 伊達直人 at 05:46Comments(3)フィールド

2012年02月11日

大雪に耐えるか、低温に耐えるか

立春を過ぎたというのに、毎日寒いです。
道央圏でも特に寒い地ですが、大雪に遭うよりは寒さをしのぐほうがまだマシですね。



先日、玄関先のライラックにものすごい樹氷ができていました。
市街地だというのに、こんなに空気が凍り付いているなんて。これほど見事な樹氷は、記憶にありません。

今年の北海道はシベリア並みの寒さです。  

Posted by 伊達直人 at 05:00Comments(0)フィールド

2012年02月05日

スキーには最高の雪

全国的な低温、ドカ雪は一段落したのだろうか。

スキーに行く身にとっては、12月から安定した積雪があるのはうれしいことだったのだが。

ほぼここしか行かない夕張のマウントレースイスキー場。朝イチの低温さらさらの雪質が好きで、さっと行って2時間で帰ってくる。



晴れた日は、頂上付近から馬追丘陵、石狩平野が一望できる。雄大というよりも、地図で考えるよりも意外にこぢんまりとしているんだな、という印象を持ってしまう。グランドキャニオンを見ても、そのスケール感がピンと来なかったくらいなので、僕には広大な風光明媚さは合わないのだろう。

先日ゴンドラに乗っていた際、本州から来たらしい二人が、面白い会話をしていた。



「あれ、鹿の足跡じゃない?」
「こんなところ歩くんだ」
「ずっと続いてるよ。餌付けしてるんじゃない?まだまだあったら、餌付けだよ。あっ、あれそうじゃない?いるって!絶対えづけだよ!」
「本当だ!カモシカを餌付けしてるんだ」

今年の夕張、ゴンドラに乗るとすぐ下に、すごい数の鹿の足跡が見られるのだ。

このノルウェーチームウェアを着込んだ二人は、カモシカを餌付けしていると考えたらしい。

おいおい、鹿に人間がぶつかったら危ないだろう。何もいいことないんだから、スキー場がそんな手間かけるわけないだろう。
言うまでも無いことだが、北海道の鹿は、大型の北方種「エゾシカ」である。

僕は、こんなに人のそばまで平気で近づくようになったのかということのほうに驚いた。
それはつまり、駆除するハンターが足りないということだろう。

北海道人には言うまでもないことだが、オオカミがいなくなり、さらに内陸まで畑作、植林と人の手が介在するにしたがって、エゾシカは増殖しているのである。
しかも、頭数コントロールにつながる狩猟のなり手が、地方においてはどこも減少中なのだ。そして道路網の整備も進み、銃を撃てない禁猟区が増え、エゾシカの跳梁跋扈はやまないのである。

銃で狩猟をするのは金がかかる。協会に登録するのに毎年十数万、弾は一発数百円。シカをしとめたからといって、ジビエ素材として簡単に流通するわけでもないからほとんど売れない。駆除を一義に考えると、持ち出しばかりが多い、趣味やボランティアのようなものである。

夕張は確実に疲弊しているな、と感じたひとときだった。  

Posted by 伊達直人 at 06:57Comments(6)フィールド

2011年11月04日

釧路ツアー

秋の道東、釧路は行って損はない。なんたって旨い物が揃っている。

ということで、仕事をねじ込んで釧路出張である。



幣舞橋、釧路川沿いは小綺麗に外灯などが整備され、夜景がまばゆい。経済効果に見合わぬフィッシャーマンズワーフのライトアップも美々しいこと。



いつ見てもあいている雰囲気がなかったのだが、今回は満員盛況の「挽歌」。
釧路が舞台の同名の小説からつけられた店名らしい。また、映画「時計」で田中邦衛がおやじをやっていたのがここだったはず。
「風月」が閉店したので、おでんめあての客が流れてきているのだろうか。

ま、旨い店はいくらでもあるので、先へと急いだ。初日に町に出たのは、すでに8時をまわってしまっているのだ。
  

Posted by 伊達直人 at 16:47Comments(0)フィールド

2011年09月11日

暖かい夕暮れに

そんな休日は焼き肉である。早い内にどかっと買い込みワインやスパイスを振りかけ、下ごしらえを済ませるのだ。



この季節はサンマ。炭火のサンマを食べると、単なるグリルで焼いた物は食べなくてもいいとも思ってしまう。炭火は美味だ。

9日の某番組で、大泉洋がタカトシ相手に、同じ北海道出身という気安さからか、「それはツブなのか、云々」というシーンがあった。
「ツブ」は、全国区なのかな?本州では違う言い方だと聞いたような気もするが。東北以西ではほとんど見かけないネタだろう。

つぶ焼きは大好きなので、見つけたら即購入。20分ほど下煮をすると、ぐるりと身が出やすくなるので一度取り出し、肝をもいでおく。まだ熱いうちだったので、酔うことのないアブラは面倒だったので抜かなかった。

野菜はホイルに包む。焼け焦げたり、網から落ちたりということがなく、蒸し焼きは大変便利。キノコには蒸し焼きが向いている。かりっとさせたい時は、ホイルからだしてちょっと炙ればいい。

ナスは水につけてむくなどという邪道なことはせず、釧路「炉ばた」のおばちゃんを見習って、熱くても剥く。実際は、千歳「海鮮市場」でやっていた、皮を剥きやすいように先に筋をつけておくと、熱いうちでも剥きやすいのだ。

準備万端整えて、一人焼き肉。
サンマが炎上するも、誰かに食べさせるわけでもなし、構わず。

ニンニクを数片、口直しに皮付きのまま焼いて、ほくほく柔らかい身を味わう。

ずんときたぜ。  

Posted by 伊達直人 at 15:33Comments(0)フィールド

2011年08月08日

ブルーインパルス無事復活!

昨日は航空自衛隊千歳基地の航空祭

近年は毎年30度くらいまで気温が高く、滑走路を前に照り返しの暑さでへろへろになる。

さらに、自家用車で高速道路を使って出かけてくる人が増え、高速降り口から基地まで大渋滞らしい。

いつもは自転車で出かけていたが、ますます足が遠のく。家から空を見上げているのが一番だな。

ということで、ブルーインパルスの飛行もこんな具合で。



サンダーバーズが飛んだときにも感じたが、飛行中の航空機を撮るのは難しい。T-2よりも低速で機影を捉えやすいはずなのだが、撮るとピンが合わない。見てると、すぐそこに感じるくらい、はっきりくっきり見えているんだけどな。

この日はちょうど基地上空に雲が発達中で、上方開花とか大技はなかったのだった。  

Posted by 伊達直人 at 04:09Comments(0)フィールド

2011年07月31日

カゴ一杯の炎

明日は久しぶりのキャンプ。

焚き火もできそうなので、予め薪を割って持って行く準備をしておいた。

完全乾燥の玉切りが手に入ったので、「そうだ、あれに加工しよう!」



スリットから燃え盛る炎が上がる、「木こりのローソク」である。
さんたなさんが作られているのを見て、やってみたいとおもっていたのだ。

映像を見た限りでは、ローソクなんてかわいいものじゃなく、鍋を載せて調理も出来る、完全な熱源であった。
実際はどうなるのだろうか。興味津々である。

完全に乾いた状態でなければ燃え盛ることはできないし、そんな玉切りを入手、もしくは保管しておくというのも一般には難しい。何より、運搬にスペースを取る。なかなかお目にかかることのできないものだと思う。

今回、乾燥した玉切りを入手できたのは僥倖であった。試さないわけにはいかない。
クヌギかな、と選んだ広葉樹の玉切りは、ぱさぱさに乾ききっているので驚くほど軽い。木部の組織が崩れるような腐敗はしていないので、火力は落ちないだろうが、これほど含水量がないと燃え尽きるのは早そうである。

目立てからしばらく経ったチェーンソーで切り込みを入れていったのだが、すごい量の木の粉が発生する。風もあったので、ほうきで掃除するのが大変だった。
以前、さんたなさんの製作でも周辺にはかなりの木の粉が散っていて、単にチェーンソーのパワー不足と切れ味の不足かと考えていたのだが(すみません、不明を恥じます…)、乾燥した木材はこういう粉が発生するということなのだろう。
これがシラカバやマツ、スギなど軽い材ならまた違うと思うが、みっしりと組織の詰まった木を切ると、みっしりと密度のある粉が発生するのだった。

たいてい、薪にしようとチェーンソーで木材を切ると、まだしっとりと水分を含んだ状態なので、細い削り節のような状態で大鋸屑が発生する。これが細かくなってくると、チェーンの目立ての時機の目安なのだ。
今回は初めから細かい木の粉で、面食らってしまった。さんたなさん、変なコメントしてしまってすみませんでした。

焚き火をする際は、「木こりのローソク」の周りに薪も立てようと、ついでに薪割りもしておいた。細めの玉切りだったのだが、それらも完全乾燥していて、ぱっかんぱっかん割れること。

ちなみに3本あるサクラの枝は、「棒焼きパン」用に手頃なものをみつくろっておいたものである。

いやー、結構燃やし甲斐がありそうで、焚き火が楽しみだ!  

Posted by 伊達直人 at 05:32Comments(2)フィールド

2011年07月17日

なくてはならない

100円ショップの生活への浸透、シリコン素材の普及などを考えると、アウトドア専用の割高な調理セットを買う人は、一般的にはもうないだろう。

だがユニフレーム社は、さすがにユニフレーム製でなければ備えてない意匠が今もあり、注目してしまうのではないだろうか。

毎年この時季になると活躍するのが、このザルである。


ちなみにの青い果実は、ブルーベリーではなく、当地特産のハスカップである。ラベンダーが咲く頃、収穫の時季になるのである。その効能、風味はブルーベリーの比ではない。

かつてこのツルつきのザルは単品では販売されず、fanセットを購入しなければ手に入らなかった。
しかし今では、単品で入手可能になっているではないか。

ユニフレーム(UNIFLAME) fan5duoメッシュバスケット
ユニフレーム(UNIFLAME) fan5duoメッシュバスケット






母にもこの機能をすすめたのだが、同様のツル付きのザルは未だみつからないというので、これを入手するしかないだろう。

何がいいって、このしっかりとしたツル。
ハスカップを採る際、ザルを片手にどんどん実を入れていくのだが、だんだん重くなるザルをつかんでの作業は結構つらい。
そこでこのザルを使ってみたのだが、大変に楽だし、移動の際もこぼすことがなくなった。ベリー系の小さな果実収穫には、なくてはならない逸品である。

7月前半の週末は、ハスカップ採りと加工で忙しく、キャンプどころではないのだ。  

Posted by 伊達直人 at 06:09Comments(0)フィールド

2011年05月28日

リラの花咲く頃

札幌ではライラック祭りが始まる季節。

ついこの前、桜が咲き始めたと思ったら、もうライラックの季節。
これだけ寒い今年でも、寒さが必要なライラックには関係ないらしく、いつもと変わらぬ頃につぼみがほころび始めた。


「リラ冷え」という言葉がこの地にはあるが、肌寒い日が結構多い時季なのだ。  

Posted by 伊達直人 at 08:04Comments(0)フィールド

2011年05月22日

「そうよ、タラに帰るのよ!」(1939年 ビビアン・リー談)

5月半ば、晴天で気温が上がりそうな休日は、ここ北海道では「たらんぼ」が気になってそわそわするものだ。


たらんぼの芽は、「ちょっと開いた方がおいしい」とマニアな伯母は言うのだが、僕はこの写真くらいの、つぼみの殻が割れかけているくらいが、とげもなく柔らかく、独特の苦みもあって好きだ。居酒屋等で出すタラの芽天ぷらも、これ以下の育ち具合だ。

もう毎日のように天ぷらで、正直言うと胃がもたれてきているのだが、揚げたてはやはりうまい。この時期だけの味覚、買うことのできない味覚だと思えば、ばりばり食べ続けてしまう。  

Posted by 伊達直人 at 21:14Comments(0)フィールド