ナチュログ管理画面 キャンプ キャンプ 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2015年11月15日

愛用の鹿番長 ③

鹿番長にみるリフレクターの汎用性

鹿番長のランタンリフレクターは、もうホーマックでは見ることがなくなってしまったのだが、もしかして廃盤になったのだろうか。ホヤにひっかける、ストーブによくあるタイプのリフレクターである。



 これは鹿番長製品にはジャストフィットするようなのだが、コールマンの290,286でも何ら問題ない。初めの頃は上から引っかけていたが、下の隙間が気になったので、下に引っかけるようにした。下からもしっかり押さえてるので、全くぐらつかない。ちなみにベンチレーター裏には、より反射するようにと願いを込めて、耐熱塗料の銀色を吹いてある。表面をサンドペーパーで荒らしておかなかったため、剥がれやすく定着はイマイチだが、ぼわっと明るく反射してくれる。



 さてこのリフレクターは800円程度だった。ホヤの30%ほどを覆うので、メーカーは30%の照度アップを謳っていた。確かに鏡面なので、かなりの反射になっているだろう。
 このリフレクターのおかげで、ランタンの向こう側の闇へと光が吸い込まれることが減り、まぶしいくらいなので光量を少し落としている。庭で焼き肉をする際には、隣家への光も制限できる。
 以前、コールマンのアクセサリーで、ベープマットを貼り付けるために、ホヤの外に屹立させるアタッチメントが用意されていた。要は、熱を加えて有効成分を放出させようということであろう。



 そこで、この鹿番長リフレクターの外側に、ベープマットを付けてみた。クリップではさむだけだが、十分に密着している。そしてホヤに近いがゆえに、伝導熱も十二分。余計に部品を増やすことなく、屋外でも利用可能となったのである。蚊に効いているのかというと、蚊には刺されていないがブユにはやられているのでなんとも言えない。
 反射抜群、蚊よけの汎用性と、愛用の品である。2つに付けている。

 200の局面のホヤには、鹿番長は引っかけることができない。薄いアルミ板を幅6センチほどに切って、ホヤの上下に折り込んでみた。これ以上の幅だと、局面になじまないのである。



 まあまあのなじみで、せいぜい10%を覆っているくらいだ。しかし、シュゴーッと盛大すぎて周囲を明るく照らしすぎる200には、背後への光量をわずかでも絞ることができありがたい。

 この簡易リフレクターに使ったアルミ板は、鈍い輝きでしかない。そのため、コンパウンドで磨きをかけて、少しでも鏡面に近づけた。簡単に手に入る、カー用品のホルツのコンパウンドを使った。塗装面に磨きをかける際に使う物である。





そんなに根性入れて磨いたわけではないので鏡というほどまではならなかったが、たとえばリューターでバフがけするともっといけるかもしれない。

結構ランタンリフレクターについて皆さん関心があるようなので、参考までに。
  

Posted by 伊達直人 at 16:20Comments(0)フィールドギア

2015年10月02日

道具の汎用性

 トレッキングとスキーのポールの兼用

 4FRNT(※フォー・フロント)のスキーを買ったとき、パウダー用のバスケットのポールも用意しなければならなかった。
 いろいろ調べいろいろ見たが、伸縮するタイプはスキー用とはいえ、通常のトレッキングポールとそう大差ないようだった。さらに持った感じでは、スキー用ではゴムグリップ採用が多く、重さだけで言うなら意外にトレッキング用より重かったのだ。トレッキング用はウレタンなどで軽量なのだ。
 ロックするシステムは違いはない。グリップへの含水や摩耗性、耐久性は劣るだろうが、ポール自体の性能に違いはなさそうだった。いつもの秀岳荘で見比べていたので、念のため店員さんに冬季使用、スキー使用で支障はあるか尋ねてみたが、本質的な差異はないので、専用ではないということが気にならないのなら構わないだろう、という考えだった。
 すでにスキー用ポールはレキが2組あるので、これ以上無闇に道具は増やしたくはなかったので、スキーもトレッキングも兼用できるポールに決定。
 スノーバスケット付きのもの、交換が面倒でないもので選ぶと、ブラックダイヤモンドが最もこちらの要求を満たす物だった。
 レキが好きで愛用してきたが、なぜかバスケット交換は素手ではほぼできないのだ(別売りだったりもするし)。



バケット交換楽々

 カーボンが最近は人気だが、パウダーではそんなにスピードは出ないだろうから、激しい転倒で曲がったり壊れるということはまずないだろう。パークで飛んだり、ガンガンとバーンを突くような使い方もしないし、それほどの強度はいらない。軽量なアルミ製で十分だ。

 使ってみたが、全く問題ない。スキーで振り回していても、スウィングウェイトがよく、バスケットはゆるむこともない。手袋を通してのグリップは違和感ない。
 登山ではバスケットをミニマムな物に換えて使っている。ねじ式で軽いはめ込みで、交換しやすい。それほど荷重することのない部分なので、ゆるいねじ込みで十分だ。トレッキング用としても、もちろん遜色ない。
 伸縮をロックするシステムは単純な挟み込みなので不具合がわかりやすく調整しやすい。たとえて言うなら、メルカバ戦車のサスペンションが外部むき出しを採用しているのも同じ発想だ。整備性の利点も同じく、現場ですぐにできる利便性がある。簡単にねじを回すだけで、締め付けを調節できる。

 ということで、夏冬活用できるポールである。
  

Posted by 伊達直人 at 10:37Comments(0)フィールドギア

2015年09月28日

巧言令色少なし仁

キャラヴァンのブーツ

 2日続けて靴が壊れるというのは、なかなかないような非常事態だが、予想はできたことでもあった。
 1日目は、冷え切っていたので喫茶うめもとでコーヒーを飲んで一休みしたが、登頂果たした2日目は、余市でラーメンを食べるやすぐに白石の秀岳荘へと向かった。
 
 秀岳荘は、陳列している商品と売り物が別ということはなく、足に合わせた現物を即会計という商品管理である。しまってあってはチェックはできず、しっかり自分の目で確かめることができるのだから安心である。
 
 いろいろ試してみると、やはりしっくりこないものがある。足首周りのホールド性、甲へのあたり、指周りの余裕など、意外にも有名どころは今ひとつだった。最もバランスがよかったのが、日本メーカーで地味めのキャラバンだった。モンベルのブーツよりも軽いというのがよかった。一番安かったのだが、ちゃんとゴアテックス採用なのである。



 ソールのパターン、厚さも、最も食い込みが効きそうだったのである。メレルのビブラムソールの無益さにはうんざりだったので、ダート用タイヤのように食い込みがきつそうなブロックパターンのものが欲しかったのである。雨の日の積丹は本当に滑り、下山中にひねりかけたくらいだ。安心感のあるソールがいい。



 そうして昨年は、秋晴れの爽やかな日につつがなく積丹岳に登ったのであった。



 今年になってもまだまだ固く、足になじんだとは言えないのだが、障るところは全くない。先日登った樽前山では、浮いた火山礫を踏みしめても滑っていく感覚はあまりなく、安心感があった。

 「有名ではなくてもいい物を置く」という方針の秀岳荘。その通り、ネームヴァリューはなくても、キャラバンの靴はいいものだよ。  

Posted by 伊達直人 at 22:24Comments(0)フィールドギア

2015年09月13日

登山靴の耐用年数

2013 10月 積丹岳

2年前の10月、みぞれまじりの積丹岳の登山途中で、靴が壊れるというアクシデントに遭った。




登山口でレインウェアを着込み、降り続く雨が登山道にそのまま小川や池を作る中、足を踏み入れながら登っていった。




途中から、ぐちゅっぐちゅっ、と水が浸みこむ嫌な感触が靴の中に広がっていった。ゴアテックス仕様だし、深みで入り込んだのかな、と考えていたが、そのうち足裏の感覚に違和感があった。見るとソールが剥がれかかっていた。

7合目あたりのことだった。続行しようかどうか、しばし考えた。しかし、片方が壊れたということは、同じ年数のもう片方にも起こりうるということでもある。意を決して下山に入った。途中、二つのグループとすれ違いながら、「靴が壊れまして…」などと挨拶していた。果たして、五合目あたりで、もう片方もべろんとソールが半分剥がれた。両足のソールがべろんべろんである。冷たい雨がしみこむが、ウールの厚手のソックスのクッション性が頼もしかった。
登山口まで戻り、靴を履き替えソールをよく見てみると、中間のウレタン層から崩れ、剥がれていたのだった。




思えば、このサロモンの靴は17年経っていたのだった。柔らかいウレタンや接着剤は、加水分解やらの経年変化には耐えられないのだな、と実感した。
ちなみに連休中だったので、翌日も違う靴で再度挑んだのだが、その靴も、登頂後の下山中からソールのウレタン層に水が浸みこみはじめたので、さよならすることになってしまったのだった。そのアクシーズクインは15年だった。

視界のきかぬ頂上


最近の登山靴は軽量で価格も手ごろなのだが、耐用年数がはっきりと迫るというつくりなのだなあ、と感じ入った2日間だった。
  

Posted by 伊達直人 at 20:53Comments(3)フィールドギア

2013年07月26日

意外に使えないペグ、頼りになるペグ

ペグ類て、みなさんテントとは別にして持って行くのか?そうすると、どのテントでもペグはいつも同じ、ということになるが。

僕はペグ一式の忘れ物の恐れがあるので、基本的に、そのテントで使うペグはそのテント一式に入れておく。補充なり更新なりは、そのテントごとに行っている。
しかしスクリーンやタープ使用など、大がかりなキャンプになる際は、さらに予備のペグやハンマーを入れているケースも持って行っている。



これはアイゼンのケースらしいのだが、堅牢さといい、気兼ねなく汚れ物を入れられる耐水性といい、ペグケースにうってつけと使っている。

先日の上富良野で使っていて、もう使えなくなったペグが2種類出た。

一つは、鹿番長のV字スチール。ヘッドに工夫があるのだが、柔らかくて、初日からぐにゃりとまがってしまった。ハンマーで叩くとどんどん頭が曲がっていく。もうだめだ。



さらに一つは、長年使っていた雪頂のアルミ製。大きいし摩擦面が広いし、タープ用にいいな、とすでにカタログ落ちしていた物を安く買った物だ。



雪頂はその頃、ソリッドステイクを堅牢さで売り出していた頃。なるほど、頼りになるやつに切り替えたかったわけだ。使ってすぐに、叩けば叩くほど、細い首が曲がっていく。頭もつぶれていく。折れ曲がり、疲労が限界にきた今回、サヨナラすることにした。

以上、頼りにならなかったペグ2種である。

さて、ソリッドステイク様のペグが価格はともかく叩かれることには強く、信頼に足るペグであることはまちがいない。
テント付属のジュラルミンの柔らかさに辟易して、テンションのかかる部分は漸次切り替えた。

他に信頼に足るものは、3種ある。予備としてペグケースに入れてあるものだ。



金ぴかのスクリュー型は、山用なのか、聞いたことのないメーカーだ。これは効く、抜けない。砂地でタープを張る際は、ソリッドステイクより安心感がある。
ただし、打つほどに回転していくので、ロープをかける方向を考えておかないとならない点が、工夫がいる。



チタンといえば雪頂。そのチタン製のペグ。
V次形状でスタッキングしやすく、何より強い。アルミとは桁違いに。もう大量にこれに更新したいくらいなのだが、なにせ高い。薄く目立たず、なくしやすい。草地で夜に使った際、どこに打ったかわからなくなったことがある。今では、ランタンハンガー固定に打ったりしている。



だが、なによりコストパフォーマンス最高な頼りになるやつは、3番目のスチール製のただのペグだ。
小川、雪頂のテントセットに入っているペグは、山で使うわけではなかろうに、軽量化を考えたのか、なぜか柔らかいジュラルミン製だった。これが曲がる曲がる。
そこでソリッドステイクで補充をしたのだが、なにせかさばる。スチールの安いのでも、形状は同じだしいいではないか、と使ってみたら、叩いてもそうそう曲がらないし、十分だった。車で移動するので、重量は気にしなくていいし。

凍男はプラペグが中心だが、たまにスチール製も入っている。先をとがらせてもいない、ただ鉄の棒を切ってメッキをかけただけの廉価ペグだが、それでも十分地面に入っていくし曲がらない。おそるべし、割り切ったコストダウン。

ペグも、費用対効果を加味して適材適所を考えていく物なのだなあ。
  

Posted by 伊達直人 at 04:12Comments(0)フィールドギア

2012年07月06日

コストパフォーマンス最高!

ホワイトガソリン一斗缶

「ガソリンスタンドを通してホワイトガソリンを買うと、とても安い」という話が流れていることは、知っている方も多いだろう。

実際にどうなのか、いつも行くスタンドで扱っているか尋ねたところ、取り寄せになるがOKということ。
わざわざFaxで金額も明記して送信してくださり、親切このうえない。
注文から二日後、とどいたのが日石扱いのこのホワイトガソリンである。



価格はなんと、¥5,250
今までみた価格の中で、最安値だ。
保管は十分注意しなければならないが、揮発のに気をつけて、冷暗所で十分だろう。
持ち運びには、コールマンの缶にでも小分けする、と。

3年は保ちそうな量だが、何より安い。コールマンが4L¥4,000弱なら、抜群のコストパフォーマンスだろう。
ただし、コールマン製には添加されているという防錆剤等は当然入っていないので、シーズンオフにはきちんとガス抜きなどは心がけておきたい。
でも、車用の添加剤を、ちょこちょこ入れて試してみたいよな。
  

Posted by 伊達直人 at 14:11Comments(2)フィールドギア

2012年06月03日

ハンターブーツとチーフテンの比較

もうすぐ梅雨入り、レインブーツが気になる頃なんだろうか。北海道には梅雨がないのでぴんとこない。

アウトドアで気兼ねなく使えるラバーブーツ選びは迷う。

なんちゃってアウトドアに過ぎないエイグルは、たとえば犬連れグループキャンプの奥様方が、数人で場内サイト視察にお練りをする際、足下を締めるものだったりするので、そんなスノッブな意味合いを持つようなブーツは遠慮したい。ゴムもよくないし。

ネットで見ると、ハンターブーツが1万円をきって割と安いので、購入してみた。女性たちのレインブーツとして人気の物らしい。
ユニセックスらしいので、男の脚と足で装着感等を列挙してみたい。



履き心地はどうなのか、ということを比較、説明するには、基準となる馴染んだ物を出さねばなるまい。
これまで使っているのは、バーバリアン・チーフテンに雪頂が作らせたブーツ。ゴムはいいしがっしり堅牢、棘の多い藪も全く気にせず歩ける。秀岳荘でずっと売れ残っていて、15%オフならいいか、と買った代物だ。雪頂マニアは、意外とアパレルには手を出さない。
サイズはどちらも同じ。



ハンターも、チーフテンほどではないが、くるぶしあたりまで数層のゴムが貼られ、耐久性には問題がなさそうだ。レインブーツとして町歩きにも使いたい女性には、これ以上ごつごつ貼られると重くなるので、これくらいでやめておいて欲しいだろう。

足首回りは、なるほどすぼまっている。甲高だと入れづらいかもしれない。足をいれる際も、ぎゅーっという感じはある。しかしサイズが大きければ、それほど気にならないだろう。ブーツの中では足首の周囲には裾が若干残る程度だし。フィット感があるので、歩き回るにはいい。
対してチーフテンは、足首まわりはゆとりがある。すぽすぽというほどでもなく、着脱はスムーズだ。ズボンを押し込みながら足を入れていくのは、どちらもかわらない。したがって、このブーツにあるつまみをつかんで履くようなことは未だかつて無い。しかしかかとの出っ張りは有用で、踏みつけて脱ぐのが楽だ。

ハンターで特筆すべきは、その高さ。チーフテンが38cmくらい、ハンターは40cmほど。なるほど英国製である。膝を曲げると、裏の結構な高さまでブーツがあるのが感じられる。相応の膝下長が求められる。女性なら、160cmくらいの身長が必要ではないだろうか。履いたまま車を運転するなら、膝裏へのあたりを考慮したほうがいいだろう。



足の入れやすさ、フィット感は、入り口の太さにも関わりがある。ハンターはチーフテンよりゴム一回り、細身だ。ふくらはぎが結構太めの日本人にはきついこともあるだろう。
アウトドアのアクティヴィティに全く向かないジーパンなんかはいていては、脚が入らないかもしれない。ぴっちりしたパンツならはいるだろう。そうすると、町歩きにはいいかもしれないが、アウトドアにはますます向かない。イギリス人はきっと、デニム生地のパンツなんか考えてもいないのだろう。
チーフテンは、レギュラーパンツなら問題なく入り、足首まわりまで収まっていてくれる。

ハンターのベルトの飾りは、使うことなどなさそうなのに、あれほどがっちり付けなくてもいいのではないか?というくらい頑丈に補強されている。履き心地にはまったく影響はないが、もう少し軽くしてもいいだろうに。



ソールも比較してみた。ソール長はハンターの方が長い。
柔らかさは、どちらも似たようなものだった。
それにしても、クラシックなパターンだ。ハンターは何十年も更新していないんじゃないのか?湿った岩や枝の上では、グリップが悪そうである。
ただ、街の中を歩くのに、ごついパターンのソールはあまりにもエレガントではない。踏ん張る局面などなければ、これくらいでもかまわないだろう。
チーフテンは、全方位対応のパターンで、結構踏ん張りがきく。一つ一つ独立しているというほどのブロックではないため、柔らかい地面への食い込みは足りないかもしれないが、足裏へのあたりはきつくない。

重さはどうか。
これは断然ハンターが軽い。よく歩くなら、ハンターだろう。
チーフテンは、ゴム一枚分重たい感じだ。

ハンターは、専用のつや出し保護材もあるそうだ。
僕はクレのポリメイト等、車に使っている樹脂材の保護スプレーをしゅっと吹いている。ハンターはこれで十分、しっとりとしたツヤがでた。
チーフテンは天然ゴムが多いせいだろう、今一つ馴染んでいかない。タイヤ保護のスプレーがいいのかもしれない。

ということで、雨天など日常的に使うなら、ハンターブーツは様々に使えるブーツである。
ただし、それなりの膝下長があり、滑りのいいパンツなどを考えなければならない。そして実際に足を入れてみて、きつさがどの程度か確かめた方がいいだろう。
靴だけは、数値ではわからない、妥協できないものだ。
  

Posted by 伊達直人 at 14:24Comments(0)フィールドギア

2012年05月19日

オピネルとタラの芽

たぶん今日が最後になるだろう、たらんぼ採りに5時に行ってきた。



今年、ヘタ取りに使っているのが、オピネル。刃渡り8cmのサイズだ。
この長さが、シュッと切り取るのに丁度いい。
フキやウドを採る際にも、僕には使い勝手がいい。ポケットに入れておいて、さっと出すのにいいサイズだ。もう一つ上があるかはわからないが、もう1cmあってもいいだろう。

山菜を切り取るのに、カミソリのような切れ味がいいのだが、そのためには、よく研いでおかなければならない。
見てわかるように、ちょっと放置しておくと、すぐに刃が黒ずみだす。錆の進行は早い。
この小ささ、柔らかさなので、研ぐのは造作もない。砥石を用意する面倒を厭わなければ。

そして今年の使い方として、タラのとげをさっと落とすのにも便利なことに気づいた。
切っ先の形状がとがったタイプで、しかも細身なので、先だけ入れて、しゃっしゃっととげを削ぐのにべんりなのだ。

さて、そのタラの芽のとげ。タラの木はとげありととげなしの、二種類がある。
図鑑を見てしらべたわけではないが、赤味の強いものは細身でとげがあり、青みの強いものはふっくらとしてとげがない。



食べて美味しいのは、やはりとげなしの方だ。
実際に山の中では、見つけ次第採りまくっているので、差別はしていないが。

しかし食べる際には、やはりとげは気になるので、無いに越したことはなく、削いでおきたいのだ。

その小道具が、今年はオピネルということである。
親指や小指のあたりは、滑り止めとして刻みを入れ、指への引っかかりがいいようにしてある。
彫刻刀で簡単に削れるので、名前だって簡単に入れられる。

高品質な作りというわけではないのだが、野外の道具として非常に便利な道具である。

  

Posted by 伊達直人 at 11:44Comments(2)フィールドギア

2012年04月29日

これさ、ククサ。

初めに言っておくと、これは馬鹿げた買い物で、コストパフォーマンスとかは論外の代物。機能性も度外視。現代の目線では、ギアとは言えない道具だろう。



“北欧製の木彫りのカップ”を求める人たちがいるらしい、ということで、それはどんな物なのか調べてみた。
シラカバの根の近くのコブ状の塊を削りだしたカップ、という成り立ちらしい。

シラカバは軽い樹種だから、削りやすいだろうし、皮にも幹にも油分を含んでいそうで、水分を弾きそうだ。ちなみに乾燥に弱いので、さらに胡桃オイルを塗られて出荷されているらしい。

かといって、何千円もする価格に見合うだろうか。
なぜこんな物がキャンプ場へと持ち出されてきたのだろうか。

試しに購入してみた。
うーん。「割れることもある」とは、どういうことだろう?活断層のようにはっきりした年輪がカップを横切っている。これは、逝っても不思議じゃないな。そんな不安を抱えて使う道具なんて、今時ないだろう。

せっかくなので、電熱ペンで焦がして、底に名前を刻む練習にしてみた。
もちろん二度、違う樹種で練習してみたのだが、シラカバはまた違う。木理に違いがありすぎ、熱伝導の違いが焦がす深さにも違いがでてくる。



まあ、練習だから。細かいことはいいっこなしだ。

さて こういう軽い木彫りを、遠い昔に手にしたことがあった。それは旧ソ連だったな。あれも、シラカバだったのか。そんなに寒帯では一般的な木材なのか(*北海道もそうです)。

そういえば、ククサなんて、フィンランド語は面白い。カクシク、シクタクなんて数えるんだったな。ケケとかミカなんて男の名前をつけるんだったな。アジアから移動していった人たちかあ。

なんて、若い頃の記憶が蘇り、遠くを見つめてしまった。

もう愛情が湧いてしまったので、全く盲目的に「好き!」と言える存在になってしまった。

しかし、たかが木彫りの割れやすいカップに1万近くも出す価値があるのかといえば、冷静に言うと、
なし。  

Posted by 伊達直人 at 00:28Comments(2)フィールドギア

2012年04月07日

素焼きカップの泡立ち

10年以上前に、“素焼きカップはビールの泡立ちがよく、旨い”ということが話題になり、あちこちの陶器産地で作っていたが、現在ではほぼ忘れ去られた感あり。

このカップは、屋外で愛用の一品。たまに忘れるけど…。



先輩の作陶展へ伺った際、ちょうど持ちやすい(落としづらい)形状のカップがあり、しかも中は釉薬を塗っていない素焼きの物があった。「いいよー、持ってって」ということでありがたくちょうだい仕った次第。

これは、やはり泡立ちがいい。
たとえば、発泡酒だと独特の酸っぱさのようなものを先に感じてしまうのだが、この素焼きカップだと、あわが非常にきめ細かく立ち上がり、泡で包まれて口に入るので、香りの良さがひきたつのだ。
泡立ちだけなら、ビールよりも発泡酒のほうがきめ細かい。ビールで飲むのももちろん旨いのだが、より旨く飲むことができる、発泡酒のためにあるような酒器である。

特に、ホップなどの香りに特化したタイプは、ビール以上に素晴らしく香りが立ち上る。

この素焼きカップは、外で焼き肉をする際には手放せない逸品である。

それに、言っては何だが、タダなので惜しくないし…。備前焼は外に持ち出す気になれないけど、これはガンガン持って行ける。使ってこその酒器である。


ちなみにソーダを入れると、必要以上に発泡してしまい泡が消え去るので、炭酸系の飲み物にするには向かない。ジントニックやモスコミュールなどといったものは、ちょっと気が抜けた味になってしまう。
  

Posted by 伊達直人 at 15:38Comments(2)フィールドギア

2012年01月18日

ダッチでいこうぜ

ダッジかダッチか

あるブログで、「ダッジ・オーブン」という表記を見た。
含蓄のある誤りで、そこからまとまりなく妄想が膨らむ。
なぜこんな間違いをしているのだろうか?

ドッジボールorドッヂボールだっけ?というのがちらついたか。

「ロボダッチみたいな間抜けな語感のはずがない」と軽んじたか。

車好きのため「ダッジ・バイパー」というのがすり込まれていたか?

もしくは、“ダッチ”という語を避ける人品ゆえか。
「まさかオーブンの名前の冠に、“オランダ妻”を思わせるような名前を戴くわけがあるまい」などという思いが勝ったか。

ま、ここは英文表記も見てみよう。ユニフレームのケースに堂々と記され、お馴染みの方もいらっしゃるだろう。



ジではなく、チと発音するだろうな。ということで、ダッチで落着。

さて 米語のスラングでは“ダッチ”という表現があるらしい。
それはポール・ロスワイラー著「赤毛のサウスポー」に出てくるのだが、「ダッチでいこうぜ」という表現を野球選手はするのだという。
出版が1976年なので、70年代頃には一般的だったかもしれないが、現在も選手達がよく使う表現かはわからない。

簡単にする、汚い手を使う、割り勘にする、というような“お手軽な”手段に使う表現なんだそうだ。
ダッチオーブンは“手軽なオーブン”というコンセプトから、“ダッチ”だ、という発想につながっているのかもしれないな、とも思ったのである。

オランダ人は、合理的で現実的な発想をする人たちだな、という印象がある。ドラッグやポルノ、飾り窓についての見解とつきあい方がそうだ。
そんなオランダ移民達の、鉄鍋の多彩で合理的な使い方は、“ダッチ”な道具の使い方、という光景を新世界に強く見せつけたのかもしれない。
  

Posted by 伊達直人 at 11:23Comments(2)フィールドギア

2011年11月07日

急いで口で吸え!ないときに

この寒さ、薪を補充しようと薪小屋で薪を無造作に手に取った瞬間、ちくと刺すような痛み。
親指にのっているのは20mmほどの黒く縞模様のあるハネつきの虫!
ああっ、なんぞハチ類にやられた!
手を振り払うと、寒さで緩慢に地面に落ちたのは、黒白模様。スズメバチではないようだ。
ともかく親指を押さえ、屋内へと急ぐ!
玄関に入ったところで、すぐそこに、あの救急用具があることを思いつく。
ポイズンリムーバー
わたわたと用意し、すぽんすぽんと毒を吸い上げる。ここまで幸い1分ほど。



救急救命の研修以来、ラテックスグローブと共に、野外活動の用意としてリュックに入れてあったポイズンリムーバー。
今回初めての実戦使用なのだが、効果はある。痛みはあるが、腫れが全く広がらない。
毒を口で吸うと、それも確かに効果はあるだろうが、バキュームは低いし、何より毒を口にするというのが、その後の感染も含めるとためらいがある。
それらの懸念に対して、ポイズンリムーバーは非常に効果的なのだ。

ドクターヘッセル インセクトポイズンリムーバー
ドクターヘッセル インセクトポイズンリムーバー






難点は、①用意してあることをすぐに思い出せるか、②価格を考えて購入する気になるか、という2点。
だが、蚊に対しても効果はあるし、サイトに一つ用意しておけば、アブ・ハチに刺されてもひどい腫れにはならず、不快さを減じて野外活動を続行できるだろう。ファミリーにはおすすめだ。  

Posted by 伊達直人 at 12:59Comments(0)フィールドギア