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Posted by naturum at

2012年02月05日

スキーには最高の雪

全国的な低温、ドカ雪は一段落したのだろうか。

スキーに行く身にとっては、12月から安定した積雪があるのはうれしいことだったのだが。

ほぼここしか行かない夕張のマウントレースイスキー場。朝イチの低温さらさらの雪質が好きで、さっと行って2時間で帰ってくる。



晴れた日は、頂上付近から馬追丘陵、石狩平野が一望できる。雄大というよりも、地図で考えるよりも意外にこぢんまりとしているんだな、という印象を持ってしまう。グランドキャニオンを見ても、そのスケール感がピンと来なかったくらいなので、僕には広大な風光明媚さは合わないのだろう。

先日ゴンドラに乗っていた際、本州から来たらしい二人が、面白い会話をしていた。



「あれ、鹿の足跡じゃない?」
「こんなところ歩くんだ」
「ずっと続いてるよ。餌付けしてるんじゃない?まだまだあったら、餌付けだよ。あっ、あれそうじゃない?いるって!絶対えづけだよ!」
「本当だ!カモシカを餌付けしてるんだ」

今年の夕張、ゴンドラに乗るとすぐ下に、すごい数の鹿の足跡が見られるのだ。

このノルウェーチームウェアを着込んだ二人は、カモシカを餌付けしていると考えたらしい。

おいおい、鹿に人間がぶつかったら危ないだろう。何もいいことないんだから、スキー場がそんな手間かけるわけないだろう。
言うまでも無いことだが、北海道の鹿は、大型の北方種「エゾシカ」である。

僕は、こんなに人のそばまで平気で近づくようになったのかということのほうに驚いた。
それはつまり、駆除するハンターが足りないということだろう。

北海道人には言うまでもないことだが、オオカミがいなくなり、さらに内陸まで畑作、植林と人の手が介在するにしたがって、エゾシカは増殖しているのである。
しかも、頭数コントロールにつながる狩猟のなり手が、地方においてはどこも減少中なのだ。そして道路網の整備も進み、銃を撃てない禁猟区が増え、エゾシカの跳梁跋扈はやまないのである。

銃で狩猟をするのは金がかかる。協会に登録するのに毎年十数万、弾は一発数百円。シカをしとめたからといって、ジビエ素材として簡単に流通するわけでもないからほとんど売れない。駆除を一義に考えると、持ち出しばかりが多い、趣味やボランティアのようなものである。

夕張は確実に疲弊しているな、と感じたひとときだった。  

Posted by 伊達直人 at 06:57Comments(6)フィールド