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2014年01月12日

神戸でおいしかった店 ②


水軍料理 つねさ

いまその存在が注目されている、瀬戸内水軍。そんな料理とはどんなものか、と小体な店がならぶ一つにその看板を見つけたとき、ちょっと好奇心が沸いた。




あっさりと、さっぱりとした店内で、普通の居酒屋だ。二階もあり、宴会も可能だという。
水軍特有の、という料理はとくにないそうだが、魚料理がメイン。

北海道から来た僕には、クエが珍しかった。クエのお造り、クエのひれ酒、等、なかなか口にできない物であり、堪能した。

仕事帰りのお父さんたちの憩いの店。隣の席には、神戸でやたらと自販機を見かけるほど営業努力しているサッポロビールの人たちも。
ふらっと入ってカウンターでくつろげる、酔っ払いにやさしいお店でした。


水軍料理 つねさ ( 三宮・花時計前 / 魚料理・海鮮料理 )
★★★☆☆3.0
supported by ロケタッチグルメ



すいぐんりょうりつねさ

電話 078-271-1357

兵庫県神戸市中央区小野柄通6-1-5 [地図]

定休日 日曜日・祝日

  

Posted by 伊達直人 at 15:56Comments(0)essen

2014年01月07日

神戸でおいしかった店 ①

旬和席 うおまん 三ノ宮店

そういえば昨年1月は神戸に行っていたのに、全然記していなかった。記憶が薄れる前にあわてて留めておきたい。

三宮滞在中、便利だったので毎日通った店。
ミント8階グルメフロアで、落ち着いたエントランスの居酒屋。照明も落ち着いている。
オープンな厨房には、皿が山積み。テーブル席はその前にひろがる。さっとつまんだり、賑やかに、そして開放的な空間を望むならこちらのフロアがいいだろう。

奥には、掘りごたつ形式の個室がある。店員さんの数は十分、かつ機転のきく方たちで、声が届かないということはない。

鍋や魚介など、居酒屋メニューを少しグレードアップしたメニュー展開。品数はそう多くはなく、日替わりのおすすめという物もないが、安定して出てくる。シャーベットは日替わりだ。

関西ではあまりない、握りやお造りがメインなので、なんとなく摘みたい際には便利。三種盛り、五種盛りなど量も調節できる。鍋類も季節ごとに変えているようだ。「海鮮鍋」は、刺身をしゃぶしゃぶにして食べる物で、ちょっと趣向を変えたいときに良かった。





サラダなどはボリュウムが多く、3人前くらいの量。「鯛のあら煮」は手頃な値段で食べ応えがある。

東急イン周囲をまわってみたが、さっと入れて開放的、というこのタイプの和食屋はみあたらなかった。家族連れには大変便利だろう。

旬和席 うおまん 三ノ宮店 ( 三ノ宮(JR) / 寿司 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ




しゅんわせきうおまんさんのみやてん

電話 078-291-4060
住所 〒651-0096  兵庫県神戸市中央区雲井通7-1-1ミント神戸8  

Posted by 伊達直人 at 02:54Comments(0)essen

2012年09月01日

甘く優しいひととき

麺屋 空

千歳の個性的なラーメン店の一つ。

鶏ダシのすっきりとした旨さ、甘さを味わいたくなったらここにくる。

昼時には、店舗前の駐車スペースはびっしりになるが、まあ、なんとかなる。
大きな幹線通りからすぐだし、人気なのはライス無料サービスだろう。自家製らしい食べられるラー油がついてきて、結構旨い。

店内はゆったりと広く、小上がりも大人6人くらい大丈夫。子どものためのイスやおもちゃも完備で飽きさせない。
サービスがよく、子ども連れだと何も言わなくても小さな器、スプーン、フォークが出てくるので、ファミリーがくつろげるラーメン店として、千歳でトップだろう。



スープはうっすら白濁したもので、さらりとした舌ざわりと喉ごし。この微妙な甘さが好きで、ここでは塩か醤油を頼むことが多い。
茹で加減のほどよい中細麺は、もちっとした歯触り。かん水臭くなく、スープとの絡みがいい。

大振りなチャーシューはいいけど、温かいものだったら、という話を耳にするが、溶け出す肉の脂とスープとの馴染みが今一つで、このチャーシューに落ち着いているのではないだろうか。
油脂少なめの柔らかい味わいの一杯には、あまり獣脂が混じらないようにしたかったのではないだろうか。

さて 金曜日にこの店は「麺屋 海」という暖簾がかかる。
金曜日はタイだしのスープになるのだ。
以前、金曜日だ!と入店したところ、ちょうど祝日と重なっていて市場のない日で、アラを入手できなかったので「海」ではない、ということがあった。当日スープの仕込みか。
その味は、やはりさっぱりとした味わいで個性的。実験的な一杯を提供する日としているのだろう。以前は柚胡椒も付けられてきて、海鮮だしとの馴染みがよかった。
最近はまた味が変わっているが、今一つ厚みがない。何かクセになるアクセントが欲しいところだ。

たまに「調味料少なめで」と注文することがある。応じてくれるのも偉い。本当はあまり使いたくないんじゃないのかな、という気がしたので言ってみたのだが応じてくれた。
明らかに少なくて、甘くマイルドな味になるので僕は好きだ。小便の色に出る化学物質の色も半分の薄さになっているから、なるほどアクセント程度なのだろう。子どもに食べさせるなら、お試しを。

マンガを置いてくれてるのもいい。「修羅の-」シリーズ久しぶりに読んだな。マンガを見ながらだらだらと食べるという、ゆるゆるなひとときを過ごしたいときに、ラーメン店に入りたくなるということもあるので、そうした、個人をほっといてくれる快適性をもとめるときにも、こちらの空間は居心地がいい。
いいんだよ、ここはこれで。

麺屋 空 ( 千歳(北海道) / ラーメン全般 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



めんやそら
電話 0123-42-3340
北海道千歳市北栄2丁目31-7
不定休 営業時間 11:00 - 21:00
  

Posted by 伊達直人 at 04:17Comments(0)essen

2012年08月09日

港町は揚げ物好き

飲み喰い処 平八


先月の美国の海キャンプで、夕食はいつものこちら平八で。

多彩なメニューで、気まぐれにずんと食べ応えのある物を頼みたくなったときや、小グループで銘々勝手に注文するにしても、十分に応えてくれる。

今回は、ウニは当然ぺろりと食べたが、カルパッチョや焼き物など、一手間かけた物をいただく。
いつも持ち帰りばかりだったザンギ煮込み。



初めて店で食べたのだが、ほくほくで旨い。汁はしょっぱすぎず、酒の肴に合うちょうどいい塩梅。これは食が進む逸品。

もう一つ初めて、座敷に上がり、床の間を前に座ることが出来た。いやあ、いつもすみません。日本家屋に暮らした経験のない僕には、欄間の雰囲気とか、非日常的でほっとするような刺激的なような、旅に来たなあ、という思いにさせられる。
しかし残念なことに、耐震性に難があり、この秋には新店舗に移るということだ。この古い商家を使い続けられないのは残念だが、使える部材は再利用できたらいいな。
新店舗なら、動線がスムーズになり、これまで以上にサービスも味も向上することだろう。楽しみでもある。

飲み食い処平八 ( / 居酒屋 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ


  

Posted by 伊達直人 at 18:23Comments(0)essen

2012年07月02日

積丹ウニ三昧 ③

飲み喰い処 平八

昼はこってりとウニを食べたが、あまり腹にもたれないようご飯物は少なめにして、夜に備える。

早め早めに食事を取ることにして、開店まもない明るいうちにこちら「平八」さんへ。

刺し身、串物で過ごしたいときには、手頃なメニュー展開だ。

一人なので、カウンター、マスターの仕事ぶりがよく見える席につく。

ここでのウニは、刺し身だ。
ツブがなかったので、シャコで。地元で取れ始めたヒラメも少々いただく。



いやもう、文句なし。「神威鶴」もくいくい飲んじゃう。地の物ばかりで、満足だ。

昼間、浜で遊んでいた子ども達のことから、浜遊びについていろいろと話をうかがった。ここでもイタドリの話で、なんと学校で葉を刈りに行ったという。そうまでして、積丹町はイタドリを使ってウニを、-詳しくは後日別記-。

7月も来る気になっているので、鮨ネタのことなどあれこれうかがい、次回の夕食はここで取ることにする。

いつものように持ち帰りのザンギをぶら下げて、次回のお願いをしつつ、ふらふらと「喫茶うめもと」に向かったのだった。


飲み食い処平八 ( / 居酒屋 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



のみくいどころ へいはち

電話 0135-44-3529
北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗74
営業時間 17:00 - 23:00
  

Posted by 伊達直人 at 15:52Comments(0)essen

2012年06月30日

積丹ウニ三昧 ②

ふじ鮨 積丹本店

今回の旅は、とにかく新鮮なウニを新鮮なまま飽食することにある。
一軒目のウニ丼は、ウニだけ食べてごはんを大半残すという、ホットドッグのパンのような扱いをして次に向かった。

いつもの『ふじ鮨』、カウンター。
ウニめあてに、次から次へと客が出入りする中、カウンターは意外にのんびり酒を飲んでいられるのだ。

旬のソイのお造りと、塩水ウニで飲み始める。



塩水ウニは、涼やかな演出たっぷりの器で出される。
さじで掬いながら舐めるように口に運ぶのだが、塩水をできるだけ切っておかないと、しょっからいことになる。
崩れるような身の柔らかさを、愛おしむように口に運ぶのは、なかなかに繊細な作業だ。
最後には、細かい身がなかなかとれなくなってしまった。
見かねた藤元氏から、「器に水を捨てるといいよ。大丈夫、水はもれないようになってるから」とアドバイスを受ける。考えてみれば、水浸しになってないのだからあけても大丈夫なはずだ。
これで、最後まで味わうことができた。

小泊海岸に自生するイタドリのことを話題にすると、ウニとの意外な関係を聞くことができた。詳しくはまた別記。

シメの握りはもちろんウニで。
昨年は折悪しく時化のあとばかりで新鮮なウニを口にすることが出来なかっただけに、今年は大満足だ。
また7月も来ると告げて、キャンプ場へとふらふら向かった。

ふじ鮨 積丹本店 ( / 寿司 )
★★★★★5.0
supported by ロケタッチグルメ




ふじずし

電話 0135-44-2016
北海道積丹郡積丹町大字美国字船潤120-6
年中無休
営業時間 11:00 - 21:00

  

Posted by 伊達直人 at 05:13Comments(0)essen

2012年06月25日

積丹ウニ三昧 ①

田村岩太郎商店

ま、ウニさえ旨ければ、他は多少目をつぶってもいいか、とウニ丼めあてに入った店。

美国に着いてすぐ、ウニ漁の様子、入荷を確かめる意味もあり、「朝ウニぶっかけ丼」と奇天烈な字が躍る看板が目についたこちらのお店へ声を掛けてみる。
その日のウニが獲れたということで、価格を尋ねると、
「今日は¥2,700で出そうかと思います」
と、オーナーらしき方の言葉。
というのなら、とテント設営後に来店したのだが。

客にどんなサービス、時間を過ごしてもらうか、なんて後回しで、とにかく店名を広めて観光客に来てもらって名を挙げる!という目標全開の、青春の蹉跌がにじみ出るかのような店作り。

店に一歩踏み入れれば、何というか、一見さんは遠慮願う、というよりも、お友達じゃなきゃヤ、と迫られるような雰囲気。なんでかなあ。

1.区切りすぎて、しかも開口部が若干狭く、動線が円滑でない、流れの差し障りばかりが目障りなパーティション。
2.何かはっきりしないトップ(オーナー)の言動。
3.客慣れしている店長はともかく、開店からかなり立つのに未だ素人まるだしの運営。

なんてことが嫌でも目に付くのだ。

昼はウニ丼中心ということで、カウンターにはウニ丼の準備が整っている。

席に着く前にそこで注文して前払いということなのだが、メニューとか料金表とか、何もなしで告げられる。予習が必要なら言ってくれなきゃ困るなあ。
「ウニ丼だけなら¥3,000です」。あれっ?何だろう、その価格変動と、他にも何かあるかのような含みは?
“だけ”食べるつもりだったが、他にも注文していい、注文しろ、ということかと思い、ちょっと見回した。だけでないなら¥2,700なのかなあ?メニューとかみてないからまるで判断できないが。
「じゃあ、あとビール。」
「ビール、飲みますか…?」開店早々は調整もしていないようで、面倒なのでやめてほしかったようだ。でも、出せないとは言わないし、うーん、何か奥歯に引っかかる、煮え切らない応答。

岩かき¥400、と書かれた札が出ていた。岩牡蠣がその値段なら格安だ。しかし、生では出せないらしい。岩牡蠣なら、かなり鮮度を保つものだが。焼いたのを二枚もらうことにした。



こちらへどうぞ、座っててください、と言われるままに焼き場横のテーブル席へ。
ほどなく、ウニ丼と、ヘラガニ汁が届けられる。汁はさっぱりとして旨味十分。身は、食べなくてもいいな。
席には醤油や殻入れというものはない。醤油を求めて、しばらくしてから出てきた。

ビールに時間がかかったが、カキとおぼ同じ頃に出てきたからまあいいか。
焼いたカキは、どう見てもただのカキ。殻は大きめでも薄く、到底イワガキとは名乗れない代物。もしかして、「殻付き牡蠣」と言いたかったのか?それとも、積丹では、普通のカキでも殻にはいっていて夏に出回る物は「岩カキ」というのだろうか。

なんだかなあ。と啜って、ウニ丼に移る。
ウニは、剥いて間もない新鮮なもののようで、旨い。とろっとろだ。白だが、量は多い。文句なし。
だがご飯が多すぎる。ウニさえ食べられればいいので、さっさと残す算段を踏んだ。



それにしても蒸し暑い。風の通りが悪い。真夏の夜の快適さは、いかばかりか。

12時をまわると、来店する客がちょこちょこある。なんとその客達には目の前で「もっと盛っちゃおうかなあ」とウニをかけている。
それは、客みんなにするの?僕はされてないけど。僕のウニ丼は、果たして盛りがいいのか、けちられたのか全くわからない。なぜ対応に差をつけたのか?それは当然なのか?

何だろうな、この一貫性のない対応は。対価の妥当性も疑わしくなる。
¥4,300と言われた御代は、きっとウニ丼の価格は当初言ったようには下げていないのだろう。ではなぜ、あんなことを言ったのか?

もう何をしたいのかわからないトップ。
客を集めたいのならそれなりの対応をしなければならないし、客を選ぶ趣味の店でいいのなら看板なんか出さないで時価で馴染みだけ相手にすればいい。どっちなんだ?

何をやりたいのかまるで見えない店なのだった。

漁師めしダイニング 田村岩太郎商店 ( / 居酒屋 )
★★☆☆☆2.0
supported by ロケタッチグルメ



0135-48-6300
北海道積丹郡積丹町美国町船澗132-1
不定休
  

Posted by 伊達直人 at 20:42Comments(2)essen

2012年06月02日

え、ええっと入ろうかな?

政和三頭山

5~10月の営業なのだが、今年もオープンしているだろうか?

大きな集落だったことがうかがえる政和地区。道路沿いにあるこちらの蕎麦屋は、民家を改装したもので、一瞬で通り過ぎてしまう。気になったら戻って、吟味してほしい。場所は、道の駅から霧立寄り、上り車線側。バイク乗りが多くやって来るルート沿いだ。



幌加内は、いたるところに蕎麦屋があるんだな。秘境の店のようなものである。
老夫婦が営む、万事ゆるゆるのお店。田舎のおばあちゃんの家に来た気分になる。
施設維持にコストをかけていないぶん、御代はとても安い。雰囲気にどうこう言わない。かつての千歳『いずみ』のようだ。もりで¥400だったか。

蕎麦はしゃんとしたもので、含水、喉ごし、納得の味。地産地消というくらい直近の新鮮さを感じる。水も空気も合っているのだろう。

蕎麦というのはすぐに腹のおさまりがいいもので、市街で食べて、さらにもう一枚なんてときにこちらでどうだろう。お土産蕎麦もある。

政和三頭山 ( / そば )
★★★☆☆3.0
supported by ロケタッチグルメ



せいわさんとうざん
電話 0165-37-2464
住所 北海道雨竜郡幌加内町政和
定休日 不定休
08:00 - 15:00
営業期間5〜10月

  

Posted by 伊達直人 at 06:20Comments(0)essen

2012年04月17日

祝 二つ星獲得!

美国観光ハウス

先週、ミシュラン北海道版の発売に先立って、星獲得店の発表があった。

驚いたのは、積丹町などという鄙びた地で、2つ獲得の旅館があったことだ。

そこは、もう10年ほど泊まりに行っている「美国観光ハウス」。
新聞発表を見て、6月のウニ解禁シーズンになったら、もう予約はとれないだろうな、と今のうちに行くことにした。客の入りが少ないうちに行くのは、しょっちゅうお世話になっているわけだし、常連としてある種の言祝ぎに。



あら、春だからか、いつにも増して生のバラが豪勢に生けられている。器への差し方は、ヨーロッパ風の盛り方だ。
プリザーブかな、と確かめたが、やはり生だった。これがあちこちにある。



日曜日の宿泊で、他に客はいない。後年、あんな静かさはあのときまでだった、なんて思い返したりするのだろうか。
廊下にはいつも、煌々とランプが付いていて、申し訳ないほど。たまに、こっそり消している。



さて なぜかグルメサイトには、以前からこちらが登録されているが、ふらっと入って食事ができるわけではない。基本的には、宿泊か会食の設定だ。
以前、別に宿泊している一人分の食事を追加したところ、¥7,800だった。ウニのシーズンで、確か「おまかせ」コース。会食としての利用は、要相談というところだろう。

ここは一人でも泊めてくれるのもいい。

今回は、サクラマスのシーズンとはいえ、他にはめぼしい旬の物はないので、基本的なコースでお願いした。



これ以外に、揚げ物、宝楽焼き、鍋、ご飯がある。いつも鍋をあまり味わっていないので、今回はしっかり味わおうと考えた。これより高いコースになると、どんどん品数がふえるし、朝食がアワビご飯やイクラご飯になるのだ。しかし、朝食もおいしいく、白いご飯がやはり欲しいので、痛し痒しである。

いつも、刺し身は確かに旨いが、もう一つひねったのも食べたいな、と思うときもあったのだが、今回は良かった。生の物ばかりでなく、ちょっと一手間かけたものもおいしいのだ。

ちなみに、別の時季の写真も参考までにいくつか…。





ウニやブリの季節でなくても、十分に堪能した。
土地の酒「神威鶴」を冷やでぐいっと。

のんびりと風呂につかる。

今回は夜に出かけなかったので、早朝の散歩の後、ロビーでひとりお茶をすすっていた。

年に1,2回来るのだが、少しずつ料理も器も変わっている。

器は、もしかしたらオーナーの手による物もあるかもしれない。

大きな温泉ホテルに泊まっても1万数千円。だったら、確実に美味しい物を食べられるところがいい。
僕にとっては、それが積丹町。それが、ここ「美国観光ハウス」。

美国観光ハウス ( 余市 / その他 )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



びくにかんこうはうす

電話 0135-44-2100
住所 北海道積丹郡積丹町美国町船澗49

  

Posted by 伊達直人 at 16:06Comments(0)essen

2012年03月16日

雪国の駅前の食堂には、高倉健がよく似合う

鹿の谷3丁目食堂

スキー帰りに立ち寄るのに便利な、夕張駅前の“バリー夕張”夕張屋台村。ちなみに隣はあの「快速旅團」。



屋台とは言っても、豪雪地帯で屋台なんか成立する訳がない。ここはがっしりとした木造軸組の建屋の中に、こぢんまりとしたテナントが入居する形式である。
通路となるスペースにも卓が置かれ、数人で入って別々の店から取り寄せることもできる、便利な形式でもある。



こちらの蕎麦屋さん、閉店した「藤の家」の名物メニューであった、カレーそばを出している。
“藤の家風”という触れ込みで出すくらいなので、期待は高まる。大盛りで注文。

どの店舗もそうなのだが、7席の非常に狭い空間。駅前自体が決して広いわけではないので、ぎりぎりなのだろう。厨房も非常にせまく、蕎麦屋には湯切りやらの作業スペースがほとんどなく支障があるだろうな、と作業する背中を見ていた。
駐車場は、道路渡った、かつては有料だった駐車場に勝手に駐められる。

届いたカレーそばは、見た目からもう“藤の家風”ではない。ああ、別物なんだな、とはっきりわかる佇まいだ。



まず大盛りに見えない。大盛りだとすり切り一杯が“藤の家風”だったからだ。
“藤の家風”は、なんだかもう、くたくたに煮込まれて、汁とカレーが渾然一体となっていたもので、具なんか重要ではなかった。
しかしこちらでは、まあ洗練されてはいるのだが、タマネギやらの形ははっきり残り、汁も蕎麦も常識的な範囲で収まっている。
見た目通り、舌ざわり、香りの強さ、ダシ加減と、“藤の家”とは別物である。カレー蕎麦にかわりはないのだが、ちょっと肩すかし。


“藤の家”を期待すると失望するかもしれないが、寒い日にカレー蕎麦を味わいたいという先入観なしの注文なら、不満はないだろう。


鹿の谷3丁目食堂 ( 夕張 / そば )
★★★☆☆3.0
supported by ロケタッチグルメ




しかのたにさんちょうめしょくどう

電話 0123-52-3338
北海道夕張市末広1丁目81夕張屋台村
定休日 不定休
営業時間 11:00 - 18:00
  

Posted by 伊達直人 at 22:26Comments(2)essen

2012年03月11日

スキー帰りのがっつり飯

東京ホルモン

今回のスキー帰りのがっつり飯は、久しぶりにここ東京ホルモンで。

関西でよく使われるという、正方形の鉄板(最近は「ちりとり鍋」と称するとか)で煮る調理法でいただく臓物である。



注文した物が届くとすぐにじゃっと投入してくれるので、オーダーが終わったらもう鍋は温めておく。



丁寧にも、調理の仕方が画像付きで用意されている。普段料理したことのない若者や、妙なやり方で失敗する焼き肉奉行達も、これで安心だろう。



主力のホルモンは¥315。これを2枚とか頼まず、レバー¥315、限定の小袋¥473を注文。シメ用に麺¥157も。



口に入れる箸で生肉類をさわらないように、と菜箸とトングも運ばれてきた。普段は焼き肉屋に行かないのでよくしらなかったのだが、最近は割と用意しているものらしい。
さらに、“生肉では食べないでください”と注意書きが目を惹く。ユッケやレバ刺しはメニューにはない。衛生面で気をつけているんだな。
ということを、いつものグルマンな床屋さんで話すと、何年か前に、生のままレバーを食べて具合が悪くなった客がいたらしいのだ。店はとんだ迷惑だったろう。念を押したくもなる。

さて 味噌を垂らしながら焼き進む。今回は野菜がないので、水分が少ないので、飲用の水を足しながら、ひたひたとたれがかぶる状態をキープする。



ホルモンは、噛みきれない、本当の腸の部位。このタレで煮込むと合う。
レバーは新鮮で、もっさりとした舌ざわりはなく、美味しい。
小袋は軽く醤油に漬けられている。鉄板に投入すると、くるりくるりとそっくりかえりはじめるので、満遍なく加熱するにはこまめに転がしてやる。タレの中でも、ほのかに醤油の味が残り、こりこりとした食感と共に、ホルモンとは違う味わいが楽しめる。

今回は麺が早く届いたので、ちょこちょこ食べていたが、麺を入れるとあっという間に水を吸い、タレが少なくなる。美味しく調理するには、火加減と水分量に注意が必要だ。



厨房の横には臓物を切り分ける作業場があり、いつも3人程いて手の休まる暇がない。小売りもしていて、その場合は店の入り口の横から、直接この作業場に面したスペースに入り注文ができる。



昼間からホルモン屋に来る男女グループあり、夫婦あり、もちろんがっつり腹を満たしたい現場の方々もいる。

3皿と麺で、しめて¥1,260。だが肉と違って臓物は、あまりずんとこない。サガリも頼んでおけばよかったな。

駐車スペースは十分ある。しかし通路スペースがせまく、3ナンバーだと切り返しに一苦労なので、こちらもご注意を。




東京ホルモン ( 由仁 / ホルモン焼き )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



とうきょうほるもん

電話 01238-3-2652
住所 〒069-1206 北海道夕張郡由仁町本町301番地
定休日 日曜日
営業時間 11:00 - 21:00
  

Posted by 伊達直人 at 16:45Comments(0)essen

2012年02月26日

目の覚める一杯

Bar easily place Def

千歳・清水町のギオン通りといえば、飲み屋街のメインストリート。古い建物が多いがそのぶん低層なので、店の看板などを吟味しやすい。
看板の緑眩しいこちらのバーは、小さなビルの二階つきあたり。

飾り物や貼りものがほとんどない、こざっぱりとした店内。
目を惹くのは、座り心地の良さそうなスツールだ。居心地の良さは後述するとして、まずは飲み物を。



某バー常連の取手さんにならって、一杯目はモスコミュールを頼むと、銅のカップで出てきた。旭川にもあるスタイルだ。
驚いたのは、ジンジャーエールではなく、ジンジャービールが使われていること。辛い。冷え冷えだし目が覚める。市内で扱っているとは聞いたことがなかったが、ネットで取り寄せているのだそうだ。

ウィスキー、シングルモルトはたくさんは置いていない。特に、スモーキーやピーティーといった、角の立ったようなものは。
ハイボールを頼むと、名前を聞いてもぴんとこない、バーテンダーが選り分けたブレンデッドが使われる。

アイラの物が好みだと言うと、「天使のわけまえ」を出してくれた。14年物を、格安で出している。



僕と同じく千歳出身の、若いバーテンダー。小さな町で、同じ空気、同じ水、同じような味覚を味わってきた人物が選ぶ酒というのは興味深い。そしてそれが、中庸な風味の傾向であったのだ。
樺太引き揚げ、自衛官等、戦後から全国の出身者が集まった千歳はしかし、進駐軍相手の商売を中心にしたためか、飲食は売れ筋の変遷めまぐるしい傾向で、名物とか、一定の味覚はないのだ。
今でも、ラーメンの味が乱立しているのはその傾向を反映しているものだと思うが、どちらかというと、とがったところのない中庸な風味を大概好んできたように思う。

そうだったよなあ、とバーテンさんの好みを味わいながら、感じ入ったのだった。

もう一つ、いたく感じ入ったのはスツール。
非常に座り心地がいい。浅い背もたれのついた、無垢の木製の、四脚で安定感のあるイスなのだ。ちょっと後ろに体重がかけられるので、ずっと前屈みにならなくていい。滑り落ちづらいのも、酔っ払いにはうれしい。
そういうスツールが欲しい、と思ったバーテンダー氏の美意識に感心した。

さりげない美意識だが、過剰な刺激のない町で生まれ育った、地元ならではのバーと言えるのかもしれない。

Bar easily place Def ( 千歳(北海道) / バー )
★★★★4.0
supported by ロケタッチグルメ



ばー いーずぃりー ぷれいす でふ

電話 090-2076-8738
北海道千歳市清水町2丁目堤会館2F
不定休 21:00 - 05:00
  

Posted by 伊達直人 at 10:05Comments(0)essen

2012年01月15日

釧路ツアー ・最終回 和商で朝食を

和商市場 市場亭

前夜は『Hananoya』では長居せず、頭をしゃっきりとさせて、長距離ドライブと和商での朝食に備えた。

海産物を買うついでに、最後はやはりここ和商で食べねば。2日目の朝も来たのだが、ちょっと胃がうけつけなかった。和商は日曜日が休みだったので、日曜の朝に何度か朝食を食べ損ねたこともある。久しぶりの朝食だ。
土曜の朝だが、秋ともなれば市場内はゆったり。久しぶりの勝手丼にしようかと考えたが、時季のサンマやマツカワも食べたことだし、今一つどっさり刺身を食べるには気が乗らなかった。
こちらの店で、他店では載せることができないネタがある。巨大なホタテを戴く「三色丼」¥1,765。



落ち着いて座れるし、焼き魚定食などもあり、数人で入店することもできて便利なのでちょくちょく立ち寄っているこちら市場亭。


さて イクラのツヤがいいのは妥当なところとして、ごろんとしたホタテの重厚さよ。当然のごとく、ホタテからいただく。
いやもう、ホタテの逸品。うーん、猿払か佐呂間産だろうか、ここまで見事なのは久しぶり。適度に弾力ある歯応え、滑らかな舌ざわり、噛めばひろがる甘さと旨さ。
くー、たまらん。
この三色丼の価値は、このホタテでしょう。イクラやミョウバンで締めたウニは減らしても、もう1個欲しい!

ほう、とカニ汁をすすり(市場内でもカニ汁はサービスでつけてもらえる)釧路の味覚を振り返りつつ、何を買って帰ろうかと思案する。
あとは、シシャモとサケ、イサダだな。
ゆっくりお茶も飲んで、静かに旅の纏めにはいったのだった。

市場亭 ( 釧路 / 魚料理・海鮮料理 )
★★★★4.0
powered by livedoor グルメ



いちばてい
電話 0154-25-2108
北海道釧路市黒金町13-25和商市場内
定休日 日曜日
営業時間 08:00 - 18:00
  

Posted by 伊達直人 at 05:33Comments(0)essen

2012年01月11日

釧路ツアー ・7 ザンギといえばここだろう

鳥松
友人と別れた後、まだある釧路の味覚を味わいに、さらにもう一軒。
港町に住む人々は結構揚げ物好きなんだな、と最近わかってきたのだが、釧路はザンギをB級グルメとして売り出し中なんだそうだ。
ここ「鳥松」は草創期からの老舗。

週末だからか、女性だけの宴会流れのグループがいた。こういう店でも女性だけで飲んで食べるのか、とちょっと驚いた。



こちらはしばらく値段に変わりが無いようだ。ワインを置いてあるのも意外だが、女性達は結構飲んでいるようで、需要はあるのだろう。
この店でザンギを頼まない客はいない。味付けされた、小振りの鶏唐揚げなのだが、骨付きと骨なしがある。骨付きの方が若干盛りがいいが、骨のある部位というせいもあり、手羽やら雑多な部位の肉が使われている印象だ。歯触りが違い過ぎてモツでも食べているような気になる。フライドチキンなどというようなふにゃふにゃな味ではなく、締まった身を骨からしゃぶるのは、鶏肉を頬張る醍醐味とも言える。



ザンギにかけるタレはカウンターにおかれていて、じゃっとかけてもかまわないが、小皿もあるので、同行者がいる場合はそれぞれの好みで“ザンタレ”にするか選んだ方がいいだろう。
衣が厚くないので、翌朝でも胃にもたれない。酸味のあるタレも、さっぱりとした後味に仕上げている。

12時になる頃、ザンギを持ち帰る客が続々と入ってきた。このところのザンギ人気故か。店員さんの対応も以前よりも柔らかい感じだ。「持ち帰りは二人前からで」ということで、せっせと包んでいる。



ザンギは揚げるタイミングがずれると時間がかかることもあるが、モツ煮込みはすぐにできるので手頃。常連は炒め物もよく頼んでいる。

さっと入ってさっと出る店かな、と思っていたが、結構遅くまで開いていて長居もできるというのは便利だ。昔ながらの、釧路らしい店の一つだろう。

鳥松 ( 釧路 / その他郷土料理 )
★★★★4.0
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とりまつ
0154-22-9761
北海道釧路市栄町3-1
定休日 日曜日
営業時間 17:00 - 24:30
  

Posted by 伊達直人 at 03:43Comments(0)essen

2011年12月23日

釧路ツアー ・6 釧路で食べたい海鮮がそろう店

居酒屋 佐良

2日目の釧路の夜は、友人と一緒にこちらへ。確実に旨い物が食べられるし、予約もできるので、誰かを誘うときはこちらを利用する。釧路に来たら、必ず寄る店だ。
広い厨房に面したカウンターは狭くなく快適な広さ。それほど騒がしくもなく、混んでいるときでも注文に応じてもらうのも早いので、予約をいれてもカウンターに座るのが好きだ。

今年はサンマ漁の時季が長く、サンマ刺しが10月末になってもまだおいしい。
そして秋に60頭程度水揚げされるクジラ刺しは生だ。
『和商市場』から姿を消していた牡蠣は、やはりこちらでもなかった。3月の津波で、太平洋沿岸の貝養殖は壊滅的被害を受け、今年は本当に出荷量が少ないようだ。こちらに牡蠣がないのは、地物が手に入らないなら無理に取り寄せることもない、と考えられたのだろう。
八角の味噌焼きも堪能。

今回おおっ!と唸ったのは「たこザンギ」。



たこザンギが好きで、メニューで見たら必ず食べているが、意外に載せている店は少ない。そして鶏の唐揚げとは違って作り方が様々で、味わいもかなり違った物になる、穴とも言える一品なのだ。
白くきれいな衣で、衣には味つけはされていない。かじればたこにしっかりと味がつけられている。塩梅が絶妙で、これまで食べたたこザンギの中で最高にうまい。

2人で3時間いて、お勘定は8千円。7割は僕が満喫していたわけだが。今回も、釧路の海鮮の味覚を堪能しました。

居酒屋 佐良 ( 釧路 / 居酒屋 )
★★★★4.0
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いざかやさら
電話 0154-23-7103
住所 北海道釧路市栄町4-1
定休日 日曜日


営業時間 17:30 - 23:30
  

Posted by 伊達直人 at 21:57Comments(0)essen

2011年12月11日

釧路ツアー ・5 釧路で牡蠣蕎麦といえば

玉川庵

調べると仕事先から近い蕎麦屋は数軒あり、その一つは牡蠣蕎麦が名物のこちらであった。

「くしろ蕎麦まっぷ」には「釧路そば商組合加盟店」26店が掲載されているのだが、こちらの店はその中には入っていない。加盟店は『東家』系列や関東風の蕎麦を出す店のようだ。
釧路には田舎風の太い蕎麦を出す店もあるのだが、それらは入っていない。インディペンデント系というところか。
すると、こちらの玉川庵も、そうした田舎風の蕎麦だろうか、となんとなく想像していた。

国道に看板があるので、それを目印にくいっと入る。広い駐車場、そして忽然と聳える鐘楼なのか卯建なのかを備えた古いお館。



ちょうど客が集中した時間で、一人だったので入り口からすぐの大きな卓の、しかも入り口前に座った。冬なら絶対嫌だが、幸い暖かい日射しの秋日。
小上がりもあるが、2,3人の客でも店員はあまり誘導したがらない。忙しいんだから早く片付けたいの、という店の事情かな。それとも、予約専用なのだろうか。



半数近くの客が牡蠣そばを注文している。秋はやっぱり牡蠣だよなあ。そして新蕎麦で打っているそうだ。

見上げればひょうたんがぶら下がり、ペンダント照明がまぶしい。ランプもディスプレイされ、“古い田舎家”という演出。



それにしても、この建物は移築したのだろうか?古くから保存してあったとは思えないが。



さて、熱々の牡蠣蕎麦が届く。ぷりぷりのちょうどいい火の通りの牡蠣を7個戴き、これだけあれば始めから終わりまで牡蠣で満足。
蕎麦は太い田舎風。太さは揃い、啜りやすいゆで加減。やはり新蕎麦は香る。
汁は味の濃い印象を舌には与えるが、喉を越す頃には、塩梅は濃くないとわかる。ダシのとがったところのない、中庸でまろやかな味わいだ。

ご当地ならではの蕎麦が¥1,365、満足度は高い。

店を出てから、じっくり佇まいを眺めた。



玄関前の紅葉が美しいが、根元に散らされた牡蠣の殻は、川の流れや池をあらわしているわけでもなく、風雅にはうつらない。牡蠣の化石層のようでもあり、夜店の「東京ケーキ」の店頭に、無意味に積まれた卵殻を思い出す。生物の残骸を大量に放置するのは、無残な印象しかない。他の生物を蕩尽する人間の罪深さをみせつけられたようで、後味が悪かった。


玉川庵 ( 新富士(北海道) / そば )
★★★★4.0
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玉川庵

電話 0154-51-4628
北海道釧路市鳥取大通5-7-17
定休日 第2・第4月曜
営業時間 11:00 - 19:30

  

Posted by 伊達直人 at 08:32Comments(0)essen

2011年11月18日

釧路ツアー ・4 これが釧路のラーメンだッッ!

釧路ラーメン河むら 釧路本店

『Hananoya』でいささか酩酊したが、ほとんど食事らしいものは食べていないので、アルコール分解のために体が炭水化物を求め始める時間帯となった。
ずどんとくるようなコクのあるスープは求めず、釧路らしい、さっぱりとしたスープと細縮れ麺のラーメンで、胃に負担を掛けないでホテルに戻りたい(歩いて)。

となると『山鳥』か『河むら』なのだが、今回はこちらに。

釧路に着いてから、友人宅や従妹宅に顔をだしていたのだが、お土産に『河むら』のラーメンをいただいてしまった。
実はこれまで、この『河むら』で食べたことがなかったので、やはり味わっておかねば、自宅で作るにしても片手落ちであろう、という心理もあった。

さて 店内は奥行きがあり、多少の酔っ払いの喧噪も飲み込んでくれる懐の広い空間。
あ、ずっと前に来たことがあったな。しかし印象に残ってない。ということは、一般的な“釧路ラーメン”といった印象だったのだろう。



予想に違わず、さっぱりとした佇まいのこの一杯。
さらりさらりと刺激すくなくすするひととき。蕎麦好きの釧路人には、ラーメンもまた、こうした喉ごしが好まれるのだろう。

深夜の一杯として好ましいのは、調味料が少ないこと。
漁港の街・釧路の男達の舌は、実は結構肥えている。下手な味付けには手厳しい。きちんとしたダシ取りでないと相手にされないだろう。
極めてオーソドックス、中庸な味なのだが、料理人の好むラーメンというのも、割とこんな味わいのようである。

地元の一番繁華な地で長年続いているのは、その土地に愛される理由があるのだ。



釧路ラーメン河むら 釧路本店 ( 釧路 / 醤油ラーメン )
★★★☆☆3.0
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釧路ラーメン河むら 釧路本店

電話 0154-24-5334
釧路市末広町5丁目2
定休日 月曜日
営業時間  [平日] 11:00 - 15:00/18:00 - 26:00
     [土曜日] 11:00 - 15:00/18:00 - 26:00
   [日曜・祝日] 11:00 - 16:00
  

Posted by 伊達直人 at 21:42Comments(0)essen

2011年11月14日

釧路ツアー ・3 いつものバー

Hananoya

さて 想定外にも一つ所に落ち着けず、夜は更けていくばかり。翌日の仕事は遅くはないので、もうバーに行くことにした。

落ち着けるのは、ちょっと久寿里橋寄りの静かな一帯の、長年変わらぬこちらのバー。
と思っていたら、外観が変わっていて、一度見落としてしまった。今年変えたばかりらしい。



作業しているところも見たかったので、入り口からちょっと、そう真ん中でもない、マスターのすぐ前に席を取る。

モスコミュールをまずオーダー。
こちらでは、ハイボールなど、炭酸で割った飲み物が好きだ。
と、見たことのないジンジャーエールがどぽぽぽぽと注がれる。濃い色、ガスの少なそうな、本当の生姜ビールという感じの小瓶はウィルキンソン。
あまり混ぜず、スカッとはしない、濃い風味のモスコミュールは初めての味。
最近、入荷できるようになったジンジャーエールなんだそうだ。

ふーむ。モスコミュールというのも、そこそこで味わいが違い、飲んでみなければわからないものだ。

ハイボールをあれこれいただきながら、最近の釧路の話もあれこれ聞かせていただく。
『二幸』は城山に移ったのか、よかったよかった。

次の日は蕎麦を食べようと思っている、という話をすると、「くしろ蕎麦まっぷ」なるものもいただいた。お蕎麦好きらしく、またあれこれとお話をうかがう。

じつは翌日も訪れたのだが、「昨晩は大丈夫でしたか?」と心配されてしまった。あら、そんなに飲んだかな、何杯かはよく覚えてはいないのだが。

釧路を愛するマスターの、釧路の話で連夜気分良く、静かな店でハードリカーを楽しんだのだった。

Hananoya ( 釧路 / バー )
★★★★4.0
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Hananoya はなのや

電話 0154-23-0381
釧路市川上町5丁目1-1
営業時間 18:00 - 01:30

  

Posted by 伊達直人 at 20:52Comments(0)essen

2011年11月05日

釧路ツアー ・2 栄町はぐれ旅

 都寿司 本店 
 
 先に、入ってみたかった居酒屋2軒に足を運んでみたが…。
 うーむ、平日というのが災いしたか生ものがとんと少なく、困ってしまった。
 最後には寿司屋で握りを、と思っていたので、早めにはいることに。
 
 釧路の老舗はいくつかあり、ここもその一つ。ゴージャスな構えである。
 店内の設えもゴージャスだ。10時半を過ぎたが、客は誰もいない。
 くつろげそうである。まずは、最も食べたかった、生の鯨のお造りを。
 新鮮な馬刺しのような色合い。冷凍にはない、自然な肉の色。
 


 御影石がふんだんに使われた、硬質な内装。
 目の前の低いガラスケースには、少量ずつネタがはいっている。

 こちらは歓楽街のどまんなかで、深夜まであいている。宴会帰りのお客さん達で、にわかにたてこんだ。
 そんなに食べるのかい?というほどの注文で忙しそうで、こちらは時間も限られていることだし、握りは 今度、と店を出た。残念。

くしろ都寿司本店 ( 釧路 / 寿司 )
★★★★4.0
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くしろ都寿司本店
電話 0154-24-2339
釧路市栄町4丁目9
定休日 不定休
営業時間 17:00 - 26:00

  

Posted by 伊達直人 at 15:16Comments(0)essen

2011年10月06日

小糠雨降る積丹飲んだくれツアー・3

富久寿し

『飲み処 平八』に肴を頼んで店を出た後、ぶらぶらと「喫茶うめもと」に行ったが、なんと開いていない。この時季にただごとではない。

時間も早いので『純の店』でザンギにかぶりつく、という手もあるが…、おお、久しぶりにこちらで握りを摘もう。
客がいなければ夜8時すぎには店が閉まることもあり閉店が早い印象。客はいなかったが、僕が席についてすぐに5割ほどの入りになった。

こちらは特上とお好みのネタに差がないところがいい。特上のセットでまずはお願いした。
ねっとりと、鮮やかなピンク色のトロと白身から、二カンずつ出てくる。

うぐ、うぐとひな鳥のように食べるのに忙しく、酒だけが余ってしまった。
「刺身を3,4切れ…」とお願いした。



これがまた…。ツブも入れてもらって結構なボリュウムになって出てきたところ、じゅわっと脂ののった鯖、ハマチにやられた。こちらはもう、酒の肴を求めている故の厚切りなのだろう。舌にとろける濃厚な風味がまるで違う。

「冬にあそこで食べるとさ、信じられないくらい旨い寿司出てくるよ」という話も地元で聞いたのだが、いやはやその通り。

お値段がまた…。耳を疑ったので、釣りは置いてきた。

美国市街のどこかの宿に泊まっても、夕食前後にちょっとつまみに来てはいかがだろうか。



富久寿し ( / 寿司 )
★★★★4.0
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富久寿し

電話 0135-44-2073
住所 〒066-0201 北海道積丹郡積丹町大字美国町字船澗

不定休  営業時間 11:00 - 20:00
  

Posted by 伊達直人 at 05:04Comments(1)essen